第6話彼女
朝、俺はベッドから起きてゆっくり家を出る。俺はゆっくり歩いていると前田春香が俺の方に歩いて来た。
「小山君の家って私の家の隣だったんだね。」
流石にバレるのが早い。俺は頷いて前田春香の方を見ると前田春香はニコッと笑っていた。俺は一人で学校に行きたかったのだが仕方がない。俺は前田春香と学校まで歩いて行く教室のドアを開けると同じクラスの男子達が集まって来た。
「小山って前田と付き合っていたのか?羨ましい奴だな。」
どうして女子と歩いていただけで付き合っていると思われなくてはいけないのだろうか。前田春香は同じクラスの男子に朝の事を説明をする。これで俺の家が前田春香の家の隣という事がバレたであろう。俺は自分の席に座ってバッグの中からノートを出してテスト勉強をすると橋本知香が俺の方に歩いて来る。
「今日、買い物に付き合ってね。他の子も誘っておくからね。」
橋本知香の言う他の子が誰か少し気になるが俺はノートを見てテスト勉強をする。授業はほとんどがテスト勉強で終わった。放課後になって俺はバッグを持って橋本知香のところに行くと俺は驚きを隠せなかった。なぜなら他の子というが前田春香だったからである。まさか女子二人と男子一人で買い物するのは結構気まずい。俺は黙ったまま橋本知香と前田春香の後ろをゆっくり歩く。
「小山君、やっぱり嫌だったかな?」
嫌では無いんだが少し気まずいだけだ。俺達はショッピングモールの中に入って行く。橋本知香と前田春香は先に服屋へ行ってしまった。俺はため息を吐いて近くにあった自動販売機でコーヒーを買ってベンチに座って飲む。少し苦いとは思うが少しぐらい我慢すれば美味しい。俺は橋本知香と前田春香が買い物が終わるのを待つ。二人が服を買い終わって俺の方に歩いて来る。
「小山君も服を買おう。」
俺は立ち上がって橋本知香と前田春香と服屋に行って俺が着る服を探す。俺としては服はなんでも良いんだがせっかく二人が服を買おうと言ってくれたのに断るのは可哀想だ。俺は試着室の中に入って橋本知香と前田春香が
服を持って来るのを待った。女子とは服を選ぶのに時間がかかると思っていたがポンポンと服が渡される。俺の頭に次々と服が乗って来て少しイラッとした。俺は試着室から出ようとすると橋本知香と前田春香が俺を止める。せっかく橋本知香と前田春香が服を持って来てくれたのに着ずに俺は試着室から出ようとする。
「着たら次行こうね。お願い。」
女子のお願いは絶対だ。俺は試着室に入って橋本知香と前田春香が持って来た服を来て橋本知香と前田春香に見せると二人はニコッと笑って俺の方を見る。
「可愛い。これ買おうね。」
可愛さを求めた覚えはないが確かに俺に似合っているかもしれない。俺は服を買って橋本知香と前田春香の後を歩く。なぜか凄く疲れた。女子とはちょっとめんど臭いと俺は思った。
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