第5話学校生活
サバイバル生活は終わり学校生活に戻った俺達は有意義に過ごしてから一ヶ月が過ぎようとしていた。
「来週から中間テストだ。ちゃんとテスト勉強をするように。」
滝川先生は過去問を俺達に配る。俺は過去問を見る限り俺一人では多分、出来ないだろう。仕方がない、後で前田春香を誘って勉強をするとしよう。俺は過去問を机の中にしまって前田春香を誘いに行こうとした時、男子と女子が前田春香の周りに集まっている。
「なぁ、前田さんの家でみんなでテスト勉強しよう。」
みんなという事はもしかして俺も入っているのだろうか。俺は帰りの支度をしてさっさと帰ろうとするがやっぱりみんなの中に俺が入っていた。俺はため息を吐いてみんなと一緒に前田春香の家に向かう。よく見ると前田春香の家は俺の家の隣ではないか。俺は一回家に帰ってから前田春香の家に行けるのではないか。多分みんなが許してくれないであろう。俺はゆっくりみんなの後を歩いて行く。
「お邪魔しまーす。前田の家って綺麗だな。」
クラスのみんなは自分の荷物を置いてテスト勉強を始める。俺はバッグの中から過去問を出してもう一度見るがやっぱりよく分からない。
「前田、この問題が分からないんだが分かるか?」
前田春香はニコッと笑って俺の方を見て頷く。俺は前田春香から過去問の答えを教えてもらって過去問のプリントを終わらした。
「小山、もう帰るのか?」
「いいや、過去問の問題をノートに書くだけだ。」
俺はバッグの中からノートを出して過去問の問題をノートに書く。来週までにしっかり勉強をしなければいけない。俺がノートに書いていると橋本知香が俺の隣に座ってきた。
「この後、小山君の家に行っても良いかな?」
「ああ、良いぞ。」
俺の家に行くにしてもすぐ隣なのだが。俺はノートを閉じて立ち上がる。
「すまないが先に帰るぞ。」
みんなは驚いた表情で俺の方を見ていた。橋本知香も立ち上がって俺の後を歩く。
「橋本さんも帰っちゃうんですか?」
「うん、少し用事があって。」
橋本知香は俺の家に行く事をなぜ言わないのかは俺には分からなかった。俺は前田春香の家のドアを開けて外に出て自分の家に帰る。
「どうして俺の家に行くって言わなかったんだ?」
「どうしてだろうね。」
橋本知香はニコッと笑って俺の方を見る。俺に聞かれても分からない。俺は自分の家に帰るとは言えども隣なのだがな。
「へー小山君の家って前田さんの家の隣なんだね。」
頼むから俺の家が前田の家の隣の事は黙ってて欲しい。俺の心の声など橋本知香には届いていないだろう。俺は自分の部屋に入って橋本知香の方を見ると橋本知香は荷物を置いてベットの上に座った。
「ねぇ明日、買い物行くの付き合って欲しいんだけど。」
俺は買い物にはあんまり行かない。これは良い機会なのかもしれない。俺は橋本知香の提案にオッケーをする。しかし、一つ問題があった。それは二人で買い物に行くと言う事である。橋本知香はニコッと笑って俺の部屋から出て行った。俺には女の子の気持ちなど分からなかった。
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