第3話サバイバル生活開始
次の日、食材と先生に言われた持ち物を持って行く。持ち物検査などはなく俺は少しホッとして船に乗る。だんだんと見えてくる木に囲まれた島。そこが今日から始まるサバイバル生活の場所である。木に囲まれた島に着いて俺達一年三組は地面に落ちている木の枝を拾う。サバイバル生活では火を起こしたり水を汲んだりしなくてはいけない。俺は海にも近くて広い場所を確保した。俺達はテントを張って水を汲みに行く。サバイバル生活は始まったばかり、食料を残しておいたとしてもいずれカビが生えて食べられなくなってしまう。三日間は持ってきた食料を使って四日目からは食料調達しに行こう。一日目だというのに天気があまり良くない。ぽつぽつと雨が降ってきて俺達はテントの中に入る。雨は次第に強くなって俺達はバケツを外に置いて雨の水が溜まるようにする。先輩達の組は中央部の洞窟の中で休んでいる。雨が止んで俺達はテントの中から出る。
「雨、凄かったね。気づいたらお昼だよ。」
安心しろご飯くらい簡単に作れる。しかし雨のせいで火をつけるのに時間がかかってしまったがなんとか火がついて俺達は料理を作り始める。カレーを作ろうと思ったのだが誰もカレーのルーを持って来ていないと思った時、高波藤花が俺にカレーのルーを渡してきた。やっぱり高波藤花は真面目である。俺はみんながご飯を炊けるのかは不安である。俺はテントの中で計画を立ててご飯が出来るのを待つ。俺が計画を立てていると前田春香が俺のテントの中を覗く。
「また一人で考え事してるの?私にも教えてよ〜。」
もしも前田春香に教えたとしても理解できないだろう。俺は一枚の紙を前田春香に渡す。
前田春香は首を傾げながら俺の方を見ている。やっぱり前田春香には理解できなかったと思った時、前田春香は俺の方に歩いて来る。
「小山君って凄いね。私にも手伝わせて。」
せっかくだから二人で考える事にした。前田春香はシャープペンシルでノートに書き出す。俺は前田春香が書いているノートを見ると勉強をしていた。前田春香は俺の方を見てニコッと笑う。
「小山君、一緒に火を起こすの手伝ってくれる?ありがとう。」
はっきりいって嫌だと言おうとした時、前田春香は俺の意見など聞かずに俺は火を起こす手伝いをする事になってしまった。仕方なく俺はバッグの中からマッチを出して木の枝に火をつける。まったく火をつける事も出来ないのは想定外だ。俺は火をつけた後、みんなに任せて自分のテントの中に入ってカレーが出来るのを待つ。どうして俺がカレーを作らないかというと面倒くさがり屋なのもあるが俺が料理をすると適当に野菜を切ってしまうからである。なんとかカレーと白米が出来て俺はテントの中から出て橋本知香からカレーをもらう俺達はカレーを食べてすぐに自分達のテントの中で寝る。サバイバル生活の一日目からこれからが大変だと俺は心の中で思った。
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