第1-2話 すべての始まり②

 それは地球に決して存在しないもの。空想上の存在として描かれている物だ。

 主に描かれていたのは欧州であり、民間伝承に描かれている伝説上の生物である。その描かれ方は伝承、または作品によって大きく異なる。しかし多くは醜い邪悪な存在として描かれていた。

 具体的には邪悪で悪意をもった精霊、ぞっとするような醜い幽霊等だ。とはいえ、一般に醜く邪悪な小人として描かれることが多い。そして今彼女の目の前にあるそれも元の世界と寸分違わぬ存在であるだろう。

 

「ゴブリン……」


 彼女がゴブリンと呼んだそれは、額に一本の矢を受けて辺りの地面を赤く染めながら、口から長い舌をだらしなく出して絶命していた。

 これを見て彼女は思った。この世界は少なくとも自分がいた世界ではないと。そして安全な世界ではなく、危険に満ちた世界であることも。

 

 それに衝撃を受けながら、彼女はゆっくりと周囲に気を配りその先に見えている物体に向かう。まだ周りにゴブリンがいるかもしれない、と警戒しているためだ。

 時間をかけながら馬車の近くにまでたどり着いた彼女を待っていたのは、現代日本で普通に生きていれば見ることがないであろう凄惨な現場だった。

 まず目につくのは馬車の周りに倒れている者たちだ。短剣を携えた軽装の者、鉄の鎧を身につけた兵士、そして杖を持ったローブ姿の魔法使いと様々であるが一つ共通している物があった。

 それはそのどれもが五体満足で残っておらず、何かしらの身体が欠損していたのだ。例えば首がない、肩より下の腕がなくなっているなど様々だ。ローブ姿の魔法使いにいたってば、服のあちこちに赤いシミが広がっている。その事から殺された後も何度も刺されたのだろう。

 彼らは馬車を囲むように倒れており、状況から馬車を護衛していていたというのがわかる。

 

 そして彼らが倒れている周りには数体のゴブリンの死体が転がっていた。こちらは頭が潰されている物、上半身が引き裂かれ二つに分かれている物、火によって全身が黒焦げになっている物など彼らに負けず劣らず悲惨な死に方をしていた。

 そして転がっている死体はどれも時間がたっているためか、腐敗が進行しているようだった。そのため発生した腐敗臭と死体から流れ出た血の臭いが混ざり合い、吐き気を催す匂いになっている。更にどこから湧いたのかハエが周囲を飛び回っている。その光景はとても口では表しがたいものだ。


 彼女は口元を抑え、こみ上げる吐き気を抑えながら臭いを嗅がないように生きている人を探す。しかしそのどれもがとても生きている状態とは思えなかった。

 そんな中で一人、馬車より少し離れた場所に倒れている人を見つけた。彼女が駆け寄ってみるとそこには一人の男が息絶えていた。黒色の髪を短く切り、鼻の下にふっさりとしたひげを蓄え、ふくよかな体をしている。そしてその男は他の人物とは着ている物が違っていた。


(この馬車の持ち主か。可哀想に……)


 彼女はそう推測した。男のその体型はとてもふくよかでとても戦いに慣れているとは思えなかった。しかしそんな人でも抵抗しようとしたのだろう、その手には短剣が握られていた。しかし首元を大きく切り裂かれており、それが致命傷となって死んだものと考えられた。


「馬車の中は?他に誰かいないのか?」


 そう呟くと今度は馬車の中を調べ始める。横倒しになった馬車からは積載されていたであろう大量の木箱が雪崩のように崩れ落ちていた。そして襲撃してきたゴブリンたちに略奪されたのであろう、多くが壊された状態になっていた。彼女はそれをかき分けながら、馬車の中を見渡すが中も同じように木箱の破片が大量に積み重なっていた。


「本当にひどいなこれは。もう何も残っていないんじゃないのか?ていうかこの世界は街道を歩くだけでこんな目にあうのか?」


 とそこまで彼女が口にしたときだった。彼女の頭にある一つの考えが浮かぶ。

 この馬車の持ち主は多くの護衛を引き連れて街道を進んでいた。にもかかわらずゴブリンの襲撃を受け全滅した。ゴブリンたちの数が多かったのか、それともゴブリン自体が兵士たちよりも強かったのか、それを知る術は彼女にはない。ただひとつわかる事は多くの護衛を引き連れていても襲撃し、そして全滅させる事ができるゴブリンたちがいるという事だ。

 そして今の彼女の状況。ここがどこなのかわからず、道もわからないまま街道を歩いているだけ。身につけているものは一目で戦いに向かないとわかる純白のドレス、履いているものは慣れてきたといっても安定しないであろうハイヒール。そして自衛用の武器…、なんてものは一切持っていない。

 彼女はこう思った。


 ――もしかしなくても俺は、今もの凄くまずい状況なのでは――。


 彼女はそこまで思い至ると背筋に寒いものを感じた。このままでは自分も彼らと全く同じような状況になりかねないからだ。たった一人で護衛もいない上に、こんな格好のままの状態であればどうなるだろうか。彼女の脳裏にゴブリンの襲撃を受けて絶命する自分の姿がよぎる。


「いやいやいや、冗談じゃない……!」


 その考えを振り払うように頭を振ると、彼女は馬車の荷物を漁り始める。彼女が狙うのは一に武器、二に武器だ。とにかく少しでも強そうで護身用になる武器を狙って探す。その探し方は主に目につく箱などを手当たり次第にひっくり返すというものだ。とても効率的な探し方ではない上に、すでに馬車は略奪された跡がある。そんなところにまともなものがあるとは到底思えない状況だったが彼女にはそんな余裕はなかった。とにかく強い武器を、という思いが彼女を動かしていた。


 そうして探し始めてから十分後、馬車から少し離れたところに座りながら、目の前に置いた短剣2本を眺めて彼女はそう思った。


(短剣しかねぇ……。これ以外の武器は全部持って行かれたのか……)


 彼女の淡い希望は絶たれ、大きくため息をつく。その短剣も何の装飾もついておらず、鉄のような金属で出来た二十センチメートルぐらいの長さがある刃、そしてその刃を保護するための革の鞘がセットになった何の変哲もないものであったため、略奪の際に見逃されたのだろう。


「あと残っていたのはこの赤いコートだけか」


 彼女は後ろに置いていた赤いコートを手にする。外は革で作られており、内側の布は同じ色で染められた布が張られておりサラサラした感触であった。腰のあたりには左右どちらにも大きなポケットがつけられている。試しに着てみると外側の革が外気をしっかりと遮断しているため、体温が外に逃げないようになっていた。その暖かさに彼女は思わず頬を緩める。


「と、いかんいかん。喜んでいる場合じゃない。とにかく短剣であっても武器は武器だ。持って行こう」


 そう言ってコートについているボタンを留めると二本の短剣を両手に一本ずつ握る。その時、彼女は握った短剣を見て思った。


(ていうか、これ俺も略奪した奴らと同じ事しているよな?でも俺も死にたくはないし、仕方がないよな。まぁ、一応……)


 彼女は馬車の方を向き短剣を左脇に抱えると背筋を伸ばし腰を曲げて一礼をする。その時間およそ三十秒ほど。それを終えると彼女は短剣を腰の大きなポケットに入れてその場を立ち去った。


**


 日が大きく傾き赤く染まる頃、彼女はいまだ人影を見つける事が出来ずに街道を延々と歩いていた。不思議と疲れを感じる事がなかったためここまで歩いてものの、一向に何も見つからない状況に彼女はげんなりとした表情を浮かべていた。また歩いて暑くなったため、コートのボタンを全て外し前を開けている。


(くそ~、だいぶ歩いたのに何もないなんて……。俺はこの世界の神様に嫌われているのか?ていうかこのままじゃまずいよな)


 日の傾き具合からもうすぐ日没が近い事は彼女にも分かっていた。問題はこのまま暗くなってしまえば人影を探すどころかモンスターに襲われる確率も高くなるのでは、という事だろう。本来であればたき火を用意し、夜を越える事が必要がある。しかし今の彼女は明かりになるようなものを何一つ持っていない。ならばもう少し歩いて人を探すという手もあるが、暗くなってきている今、街道を歩いているとはいえ、明かりがひとつもない状況でこのまま進むのはあまり良い判断とはいえないだろう。


「あの馬車に明かりがあるかどうか調べるべきだったな。ん?」


 それは彼女の勘によるものか、それとも偶然にも何かが降り立ったのか、彼女は何かの気配を感じて近くにあった草むらに視線を移す。そこにあったのは日の光によって赤く染められたそこに身を隠すように寝そべっている一つの影。それを不思議に思いながら眺めていると、それは自分が見られている事を感じ取ったのかその場に立ち上がる。そしてそれが合図とばかりに十数体ほどの影が立ち上がった。その立ち上がった影を見て彼女は驚きの声を上げ、腰を抜かした。


「うわあぁぁぁぁぁ!」


 その影は現在の彼女にとって最悪なものであった。子どもの背丈ぐらいの大きさで緑色のゴツゴツした皮膚。口から出る程長い犬歯。その手には棍棒、剣など思い思いの武器を手に持って彼女を獲物を見つけた獣のような笑みを向ける。

 最悪だ、と彼女は思った。こんなタイミングでゴブリンに遭遇するのは運が悪いとしか言い様がない。一刻も早く逃げなくては、とそう彼女は思った。だが、立とうとしても立ち上がる事が出来ない。完全に腰が抜けてしまったようだった。


(ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ!)


 それが一体や二体ならばなんとかなるかもしれない。だが現実は彼女の目の前に見える数はそれを遥かに超えており、今の彼女に対応できるわけがない。

 冷や汗をかきながら必死に起き上がろうと努力する。だが、抜けてしまった腰には全くという程力が入らず、石のように動かない。そうこうしているうちにゴブリンたちはじりじりとまるで焦らすかのようにゆっくりとにじり寄ってくる。その醜悪な顔からは彼女が焦っている姿を楽しんでいるかのように思える。中には舌なめずりする個体もいた。


(くそっ、何か方法は……!)


 その時、腰のポケットに短剣を入れていた事を思い出した彼女は、それを出すとカバーを投げ捨てるように取り去り、両手で持ちながら刃をゴブリンの方へと向ける。ただでは倒れないという彼女の精一杯の強がりであったが、その刃先は細かく振るえており、恐怖と緊張が今にもあふれそうな様子が見て取れた。それはゴブリンにも伝わったらしく、互いに顔を見合わせるとその姿をあざ笑った。その様子を見て彼女は腹が立ったが、実際に今の彼女にはどうする事も出来ない。出来てその手に持った短剣を突き刺すぐらいだ。


(これは、完全に詰んだ……な)

 

 異世界に来てわずか1日で死ぬ事になるとは、と彼女は己の不運を呪った。しかし今更どうにもならない。ゴブリンたちはもう目の前だ。


(最後に一矢報いてやる。ただでは死なないぞ)


 右手に持った短剣に力を込めそう彼女が悲痛な覚悟をしたときだった。突然ゴブリンたちが何かに気がついたようにしきりに周囲を見渡し始める。目の前で起こるゴブリンたちの謎の行動に呆然としている彼女の耳にある音が聞こえてきた。かすかな音であったものの、それを辿っていくと、彼女が進んできた道の向こうに何かが見え始めた。それが徐々に大きくなっていき、それに比例するかのように音も大きくなっていく。音であったが徐々に大きさを増していく。


「あれは……」


 視認できる位に大きくなったそれを見て彼女はそれがなんであるのかを理解した。それは馬に乗った人だ。無論ただの人ではなく、白銀の兜と鎧に身を包み、それぞれの手には槍や剣を握っている事からいわゆる騎兵と呼ばれるものだろう。全部で5騎ほどであるがその音はすさまじいものだ。

 それを見てゴブリンたちは我先にと逃げ始める。中にはその場に武器を落として手ぶらで逃げ始める個体もおり、彼らがそれを恐れているという事が彼女にはよくわかった。しかし今さら逃げ出してもゴブリンの小さな体では到底逃げ切れるものではない。ゴブリンが逃げ出した事に気づいた彼らは速度を上げ、一気に距離を詰める。そこからはあっという間の展開だ。彼らがその手に持つ武器を振るうたびに赤い飛沫が飛び散っていく。それはもはや戦いとは言えず逃げ出すゴブリンを一方的に虐殺しているような雰囲気だった。次々に変わる目の前の状況についていけていない様子の彼女であったが、自身が窮地を脱したのは理解していた。


 やがてすべてのゴブリンが死に絶え、戦闘が終了する。すると一部の騎兵たちはそのまま周囲を警戒し始めた。そして残りは騎兵たちは彼女の元に向かう。そして近くまで来ると一人が馬を下りて兜を外す。そこに現れたのは金色の髪に青色の瞳。きれいに整った顔は女性にとって非常に魅力的に思えるだろう。彼は脇に兜を抱えて彼女の元に向かう。そして安心させるように温和な表情を浮かべると口を開いた。


「レディ、怪我はありませんか?」

「え……、あ、はい。大丈夫です」


 と、彼女は問いかけにとくに何も考えずそう反射的に答えた。


「そうか。それなら良かった。ところであなたはこんなところで何をしていたのですか?このあたりは魔物がよく出るから危険な場所のはずですが……」


 そう言われて彼女はどう説明したものかと言葉に詰まる。ここは正直に話した方がいいかもしれないが、話して信じてもらえるか微妙なものだろう。何せその内容がこことは別の世界に生きていて、いつの間にか性別が変わって、この世界に来てしまい人を探して街道を歩いていた。日本でこの内容を話せば、即精神異常者と思われてもおかしくない内容である。救急車を呼ばれ、そのまま精神病院行きだろう。


(とにかく曖昧に答えてこの窮地を切り抜けるしか方法はないか)

「レディ?」

「あ、はい。えっと俺、いや私にもわからないです……」

「わからない?それは一体どういうことですが?」

「その、うまく説明できないんですけど、いつの間にかこのあたりにいて、ここがどこかわからないので、その、誰かに聞こうとこの街道を歩いていたんです」

「そうですか。それでレディ、あなたのお名前は?」


 それを聞かれて彼女は再び言葉を詰まらせる。前世の名前を使うか?いや、と彼女は心の中で首を振る。この姿になった今、男の名前を使うのはなんとなく気が引けていた。

 ではどうするか。いい名前などそう簡単に思いつくものではない。ならば、と彼女はこう答えた。


「えっと、それもわからないんです」


 その言葉を発した瞬間、目の前にいた騎士たちが困惑したような表情に変わり、そして部隊の隊長と思われる騎士は難しい表情で彼女を見つめる。まるで彼女の正体を考えているような感じだ。またこの場の空気も重苦しいものに包まれ、彼女もさすがに怪しまれたかと内心冷や汗をかく。

 このままではまずいと思った彼女がどうにかしようと考えているとき一人の兵士が声を発した。


「隊長ー、もしかしたらこの嬢ちゃん、記憶がなくなっているんじゃないですか?」

(ナイス!名前も知らない騎士さんナイス!)


 一人の部下が発した間の抜けた声に、彼女は神の助けとばかりに心の中でガッツポーズし歓喜する。一方で彼女を見つめていた騎士は部下たちの方に体を向ける。

 

「記憶喪失……か。確かにこのあたりは魔物に襲われる頻度が高くなっている。となれば彼女もどこかで襲われて記憶をなくしてしまった、ということか。コートの下に見えている衣服も身につけている物もとてもではないが一人旅に適さないものだな」

「それで隊長、この女性はどうされますか?」


 もう一人の部下が声をかけると男は視線を落とし顎に手を当て考え始める。しばらくの後、考えがまとまったのか、顎から手を離すと再び部下たちに視線を戻す。


「このまま置いておくわけにはいかない。とりあえず彼女も連れて本隊に戻ろう」

「大丈夫ですか? 俺は思うんですか、今回団長が同行している以上、部外者を連れて行くと何か問題になると思いますよ? しかも素性がわからない以上、連れて行くのは危険では?」

「私も同じ意見です。そもそも魔物に襲われていたのも演技で、実際は団長を暗殺するために我々を使って潜入しようとしているかもしれません」


 そう二人の部下は意見をする。実際、彼らの考えはもっともだ。今現在、彼らから見て彼女が記憶喪失という証拠はなくただの憶測に基づく考えであり当然保証はない。部下の一人が言った通り、紛れ込んで何か悪意ある行動を行おうとするかも、と考えるのは当然のことだ。そして彼女に自分は敵ではないということを示す事は当然難しい。そんなことを証明する材料など持っていないからだ。そのため自分は敵ではないと言っても、彼らがわかってくれる保証はどこにもない。彼女は彼らのやりとりを不安げな表情で眺める。


「確かにその通りだ。とはいえ、誇りある騎士としては見捨てる事は出来ない。それに保護という名目で監視しておけば、何らかの成果が得られるかもしれないだろう?」


 そう言って男は彼女の方を向くと最初に彼女に声をかけたときと同じように温和な表情を浮かべながら口を開いた。


「というわけで申し訳ありませんがレディ、我々と一緒に来ていただけませんか?出来れば抵抗せず大人しくしていただければ、乱暴はしないと約束いたします」


 それを聞き彼女は考え込むも、もはや手段は残されていない事はわかっていた。彼らと別れて再び街道を歩いても再び誰かに会える保証はない。それに監視付きといっても妙な事さえしなければいいわけであって、彼女自身何かをしようと思っている訳もない。また彼らと一緒にいれば魔物に襲われても大丈夫だろう、と考えた彼女は答えを決めた。


「わかりました。私も行く当てなどありませんから。どうぞよろしくお願いします」

「はい、私たちにおまかせください。それと申し訳ありませんが、あなたが持っている短剣はこちらで預からせてもらいますよ」

「あ、はい」


 そう言って彼女は手に持っている物と、ポケットの中に入れられていた物、合計2本の短剣を彼らに渡した。武器を手放すことに少々の不安があったが、ここで変な疑いをもたれて攻撃されるよりはましだと彼女は考えていた。もっとも武器を手放した事で何らかの事をされることも考えたが、それは彼らがそのようなことをしないと信じるしかなかった。

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