[虫]アブラムシ
アブラムシ。あの、よく植物の茎や葉に大量発生している、テントウムシのお食事です。アリと共生していることから、アリマキという別名もあるそうですが、今回はこの虫が実は超絶びっくり生態を持った、想像を絶する昆虫であることを知った私の、ありのままの感想と事実をお伝えしましょう。
まず何から話そうか迷うほどですが、まあまず一つ目に、アリと共生していることからちょっとしたびっくりポイントですよね。余分な甘露をお尻から出すアブラムシと、それを享受する代わりにテントウムシなどアブラムシの天敵を蹴散らす。
でも待ってください! ここからが本番なんです。①アブラムシは、体内にブフネラという細菌を宿していて、このブフネラが師管液(これだけだと生命維持はできない)しか吸わないアブラムシを生かしています。どういうことかと言いますと、ブフネラが必須アミノ酸などをその師管液の養分から合成して、アブラムシに与えるんですね。さらに言うと、そのブフネラは世界に一種しかいません。しかもブフネラはすべてアブラムシの体内でしか生息できません。
要はアブラムシが体内に囲い込み長い年月を経て、ブフネラはアブラムシの体の一部となったわけです。とはいえ、ブフネラも細菌。②のびっくりポイントは、アブラムシがこの細菌を御するのに、この細菌を囲い込む前に一度取り込んでいた細菌のDNAを使っているということです。過去の細菌のDNAを用いて制御するとは何事でしょうか。よくわかりませんが、ちなみにこの発見をしたのは理化学研究所です。
③最後のびっくりポイントは、アブラムシの大量発生と関係しています。アブラムシは子孫を大量に生むことによって大量発生するのですが、春ごろに子を産むアブラムシは、すでに子を孕んだ子をうむというのです。なんだか混乱しますが、いわゆる入れ子構造を、生体で再現してしまっているのですよ。いやはや、恐るべし生体。アブラムシ。
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