壒嚢感想集

[漫才]トータルテンボス

（※敬称略）

　皆さんはお笑い好きですか？　私は大好きです。

　では、皆さんはどのお笑い芸人が好きでしょうか？

　私は大好きを通り越して「お気に入り」となっているのが「天竺鼠」と「トータルテンボス」です。

　ということで、今回は後者、「トータルテンボス」に焦点を当てて感想を並べようかと。

　まず何と言ってもこの二人は面白い！　実を言えば上に上がっているコンビは、私がネタを見てゲラゲラ笑ったことがある、と言うのが最低条件となっているのですが、トータルテンボスはその中でも飛びぬけて面白いのです。

　ではなぜそこまで面白いのでしょうか？　私は、その理由の一つに「伏線回収」があると思います。

　小説でもあるまいに、漫才で伏線回収？？　

　大抵の方はそうお思いかと。私だって初めて聴くとしたら「私なんか短編小説ですら伏線難しいのに、漫才に伏線って？」と首をかしげていることでしょう。

　一番わかりやすいのは、2007年のＭ１二回戦で披露された「旅行代理店」のネタでしょう。ボケの大村は店員にもかかわらず、しつこく「一緒に行こう」とするので、最終的にツッコミの藤田が「じゃあもういいよめんどくさい。一緒に行こうぜ」と言います。すると、大村はネタ中で用いた多くのボケを畳みかけるように出し、それにぴったりとくっついて藤田がツッコむのです。これ、並大抵の技術では真似できないものですよね。まず普通であれば構成がそこまで回らないですし、一度使ったボケを繰り返す訳ですから、笑いの及第点は底上げされます。にもかかわらず、見ている側はほぼ絶対に笑いの渦に巻き込まれていくのです。お見事の一言でございます。

　ちなみに上にある「2007年のＭ１」は、私は史上最高のお笑いバトルであると考えます。それはもちろんトータルテンボスがラストイヤーの緊張を持って出場し、大きな笑いを取っていったというのもあるのですが、敗者復活から優勝した「サンドウィッチマン」、それにキングコングの三組がなかなかに伯仲した面白さをぶつけあったという理由もあります。結果としてはサンドウィッチマンが優勝したのですが、こちらも私が好きなコンビなのでリアルタイムで見ていた時は「おお！」と感動していました。

　非常にハイレベルな戦いでしたから、興味がある方はぜひご覧ください。

　最後に、この二人はyoutubeにイタズラチャンネルを開設しています。名前は「SUSHI☆BOYS」。曰く、外人受けも狙ってこの名前にしたそうですが、未だに違和感が拭えません（笑）。

　まあそれはさておき、このイタズラがまた面白い。大村が毎回天才的なひらめきの元、リアクションの抜群な藤田にイタズラするのです。ただそれだけではあるのですが、不思議とわらってしまうのですよね。特に「カレーうどんの麺を靴ひもに変える」イタズラは秀逸です！　また少々下品なものもあるのですが、それも不思議とみてしまう。そして例によって面白いのです。

　まだまだ書きたりませんが、そろそろ字数が多くなってき真下から、今回はここまでですね。では、また次回お会いしましょう。