前のエピソード――[デック]TALLY-HO by U.S. PLAYING CARD CO.

　確かあらすじのところに「同人誌」という項目も入れていた気もするので、今回はこれで行きます。

　私は合計で500冊ほど東方同人誌を読んできましたが、その中でも「面白さ・感動・中二・エロ」を総合して一位なのがこの「がんばれ!(泣)こがさちゃん!!　さよなら、こがさちゃん」です。

　舞台は中二チックな（それでいてそこそこ強い）吸血鬼であるレミリアと、その妹フランドールらが住む紅魔館。その悪魔の館に無理やり連れてこられてしまった主人公小傘が、キャラの濃い面々に対していろいろなことをして、結果何かしら困るというストーリーです。

　シリーズと題したように、同作品はもともとこの作者さんが描いていた「がんばれ!(泣)こがさちゃん!!」作品群の延長線上に位置する物語です。しかしその前作とは比べ物にならない程に骨太のストーリー、そして当時の私が無知だったこともあり、今でも私の中では一つ抜きんでた作品と言うか……、とりあえず、シリーズとひとくくりにすることになんだか抵抗感があります(笑)。

　ただ、こうしてオススメをするからには是非これを読んでいる東方好きの皆さんにも楽しんでいただきたいのですが、残念ながら少々プレミアがついていまして……、私が半年くらい前に購入した時は、上下巻合わせて5000円くらいしました（あまり親とかには言えない価格ですね！）。

　しかし、一つ朗報があります。現在は加筆・修正を加えた新生「さよなら、こがさちゃん」が上下巻とも発売しています。メロンブックスさんに代表される同人委託ショップで購入できますよ！

　あと同作者さんの総集編があるのですが（「悪餓鬼総集編」）、こちらもプレミアがついていてですね――何と7000円！　私が駿河屋で購入した時は5000円くらいでしたので、なんだかニヤニヤしてしまいます(笑)。全体的に作品が人気な作者さんであります。

　最後に個人的なことになりますが、この作品の中で私が最も気に入っているキャラはパチュリーです。パッチェさんって、もしデフォルメするとしても少しふくよかだったり逆に長身ですらりとしていたり、さもなくば不健康になっていることが多いですが、本作のパチュリー・ノーレッジは下半身メカですからね！　元ネタわからないですけど、とにかく初めてみた時は衝撃を受けました。