バイトの帰りに、まさかの展開
高校生になり、バイトを始めた頃の話です。
その日打ち上げがあって、帰りが深夜の二時前頃に、何故かその日は、月がとても綺麗で暗い田舎の道を明るく照らしていた――
自転車に乗って急いで帰っていると、妙な視線を畑から感じる。
視線の先は、何か凄く月の光が一点的に、集まっているかのような状態になっている。少し不気味に感じたが、興味があれば見に行くと言う癖が昔からあった為か、行かなくてもいいのに見にいってしまった。
――なんとそこには……
真っ赤に広がる血の池の様に、ばらばらとぐちゃぐちゃになった引かれた犬の屍骸がある。それくらいなら特に驚かなかったが、月の光が強く輝く場所に、犬の生首から顔までが上を向いて吠えているかのようにそこにあった。
一瞬寒気らしい感じがする時は、大体なにかの前触れだったりする事は、経験がそう言っている。なんか凄く嫌だなぁ~と自転車を走らせていると、個人持ちのカラオケバーがあり、そこに―― 真っ白なワンピースと帽子を被った女性がなにやらフラフラと動いているのが見えた。田舎だった事もあり、そこのお店が閉まって知合いでも待っているのかと思いそのまま自転車で横を通り過ぎる――
◇ ◇ ◇
次の日に学校に通う道路付近だった為か、そこを通り過ぎるとなんと、大量の花束がお供えされており、轢逃げの目撃者と書かれた看板も立っていた。
どうやら私が見た女性は、人であってもこの世の人では、無かったのだろうか、その後何人かの知合いにも聴いたが、やっぱりその時間になると見かけると言う話を聴いたりした。そして、年数が過ぎた頃には、花束が無くなり看板も撤去されて、犯人が見つかったらしいと噂で聞いた。私が仕事の関係で都内に引っ越しした後の為、その話を後で聴いたのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます