第12話

今日一日、街で俺は色々な情報を収集する為に動いた。その情報の大半は競馬や競艇といったギャンブル。更にパチンコ屋を回り出玉の多い台とかを見て回った。同じことが繰り返されるなら…このデータを元にすれば負けることはない。大勝ちできる。俺には1万円しかお金がない。だから人生を変えるには借金を返済できる大金が必要なのだ。そして、もう一つ俺には確信があった。まだ魔法は解けないと…。

婆さんは、俺に生きる手助けをすると言っていた。勿論、こんなことまで想定していたかは分からないが…。少なくとも俺が繰り返される毎日に気付いて何か行動を起こすまでに2.3日はかかるだろう。俺じゃなくてもそれくらいの日数は要するはずだ。だから魔法はその間、継続していないといけないのだ。婆さんの言いっぷりだと、俺に何か行動を起こして自殺しない道を進んでほしいのだろう。その行動を俺は明日起こす。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る