第10話

朝起きてテレビを付けた。昨日と同じ画面、同じ光景だった。今日も日曜日か…。決して自殺をしたい訳ではないが、月曜日じゃないことが残念に思えた。

一体、いつまで日曜日が続くのだろうか?何か楽しいことが持続するなら歓迎だけど、交通事故を目撃したり…嫌だ…ふと閃いた。

そうか、同じ出来事が繰り返されているが、その一つ一つを俺は記憶している。だったら、あの女の子が事故に遭う前に注意してあげればいいんじゃないのか。そうすれば事故は避けれる。あの事故の後の女の子…未来…は変わるかもしれないが、そんなことは知らない。少なくとも事故に遭って良かった。なんていうケースは稀だ。大半は事故に遭わなくて良かった。のはず。良い方に変わるなら…俺は急いで外に出て交差点の前で女の子の登場を待った。

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