第8話
家を出ていつも通り大通りに向かって歩き出した。すると、目の前に見たことのある自転車に乗った女の子が。
あれ?あの子確か…そう思った瞬間、女の子が車と接触した。記憶が鮮明に蘇る。昨日、事故に遭った子だったんだ。昨日同様、あっと言う間に人集りができ、女の子と車は見えなくなった。全てが昨日と一緒だ。俺はこの時確信した。俺が体験した日曜日が繰り返されてると。
あの婆さんの魔法ってこのことか…。だが俺には婆さんが何の為に魔法をかけたのか理解できなかった。毎日、日曜日が続くとしても俺の生活や状況が変わるとも思えない。だから魔法が解けて月曜日になれば俺は自殺するだろう。ただ先延ばしになっただけじゃないか。それに…目の前で起きた事故…これを毎日見ないといけないのか?残酷すぎる。いくら女の子の意識があって大事故に繋がらなかったとしても、あんな小さな子の…見たくもない。俺は逃げるようにその場を立ち去った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます