修羅の塒
新たに三人がメリッサの個人スペースに召集され、Xエリアを
彼女たちが集まったという事は、このXエリアで何事かが起こるということだ、そういう風にエリア内でも認識されている程の情報収集力と戦闘能力を兼ね備えた子ども達がわんさか育てられている、対人間同士で戦おうとするのであれば決して油断ならない殺し屋集団になる─彼等を知っているならば。新参者ゆえの、無知だった。幼いながら黒いスーツ姿のエマが、白い髪を耳に掛けつつ口端を吊り上げて言葉を発した。
「最近、地上で馬鹿デカいネズミが這い回ってるねぇ…地下全体に知られるような緊急招集出すなんて、はじめるの?ドン、やるなら私は乗るよ」
この中では比較的まともな男装の麗人ルーチェは、手持ちの銃を掃除しながら何度か頷いてマガジンの装填まで終わると、口を開く。
「良いよ、地上を守るためなら自分もやる」
メアは一つ頷いただけだったが、確かな参加の意思表示をした。今回は妹が殺された事が一番の理由であるが、彼女は普段からリューヴォを絶対の存在としているところがある。ここで
武器商人たちが住んでいる場所は東区で学園都市の外側へと続く位置にある、そして西区では情報屋が学園都市中央部へ面している位置で暮らしており、学園都市南部に面した位置にはスプリーキラーたちの
「まずはメリッサお願いね、使えるなら大人にもスパイに入ってもらって良いよ」
「アイサーッ」
情報は縄張り争奪戦の
「メリッサ、無茶するなよ?」
この言葉に、メリッサは小さく頷いた。
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