【アニメ】 ナイツ&マジック

 重度のメカオタが「ロボットの存在する異世界」に転生し、自身のプログラミング能力とメカ愛によって無双していく話。


 二話以降ニコニコで有料視聴と知らず、に逃してしまっていた作品。

 当時はテレビも4Kではなかった。


 今は4KのTVとネットを繋げて視聴可能。

 これで、ナイツマを存分に楽しめるはず。


 結果……めっちゃ面白かった。


 やっぱり「突き抜けたマニアが活躍する話」は、最高やな。


 独特の美学、飽くなき貪欲な探究心、そしてソレ以外はアホ。

 最高の主人公である。


 見ていて思ったのが、「想像以上にロボに振り切れていたこと」だった。


 もっとラブコメや謀略などに時間を割くと思っていて、実際従来のラノベ原作アニメだと、そっちの流れに行き着く作品が多かった。

「技術・設定・こだわり面を見せるのは最悪手」と思われていたからだろう。

 もっと人間ドラマに訴えかける作品を、と。

 

 しかし、エルくんがもうロボ重症者なため、

「ストーリーとロボが直結しているレベル」

 なので、ストーリーを語らなくてもロボの進化具合で敵国味方国の政治状況がわかるという優れた脚本力を見た。

 

 これだよ! 

 映画『アイアンマン』でも思ったが、こういったドラマ進行をやってみたいのだ。

 多分、ほとんどのメタ作家の究極形態だろうなと。


 あまり設定がよくわかっていなかったころは

「なんで、腕が4本もあるねん?」

「これこそ、エルくんの美学に反するのでは?」

 と思ったものだ。


 が、

「鉄砲・銃・大砲の概念がないため、すべて『杖』による術式砲撃」

 のため、腕を利用する方式になっているみたい。

 なるほど合理的。 



 鹵獲による技術の流出、それによる敵国の強化。

「エルくんは咎められない」辺りがどうかなと思ったが、どのみち敵国に侵攻されて勝ち目がなかった。

 あるいは、多大な犠牲を払っていただろう。

 そのあたりを見ていると、エルくんのもたらした進化の賜物と言えるか。

 ゼロ年代に作られていたら、

「あんたの技術のせいで、多くの人が死んだ!」

 とか、エルくんは責められていただろう。

 


 終盤に出てきたドラゴン型戦艦及び、設計者による「大艦巨砲主義との対立」など、見どころが多い。

 バカではないライバルの登場で、エルくんも窮地に立たされる。

 いいなあ。どっちも狂人なのに思考がまともなので引き際も心得ているし、感性が戦争に走りすぎていない。あくまでも趣味にとどまっているため、実戦寄りになりすぎない。

「彼らにとってはすべてが実験機」

 というのが素晴らしい!


 アマプラにあるコメンタリーにおいて、スタッフは

「ボクも、大艦巨砲主義大好きなんだけどね」

 と語っている。


 なのにエルくんの開発したゴルドリーオは、バッチリ大艦巨砲主義なのよ!

 前方攻撃の砲撃『ブラストハウリング』を撃つときのオラついたポーズが、なにげにお気に入り。


 でも、なんといってもエルくんの太ももよ。

 第一話から絶対領域ドアップとか、可愛い男の子の見せ方をよくわかっている。


 他の女性キャラを差し置いて、エルくんの抱きまくらカバーしか売られていない辺り、視聴者及びスタッフはわかっている!

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