024−G――未来戦隊タイムレンジャー 第31〜35話(特撮)
Case File 31「迷想ゲーム」
今回は森山ホナミとドモンが主役の回。以前が近づいたり離れたりを繰り返し観客にもどかしい思いをさせ続けているこの二人ですが、ついに進展するかと思わせる展開があってドキドキしました。
ロンダース囚人との戦いでは敵の元に潜入し、精神攻撃を受けるドモンが森山ホナミを介してダメージを受けますし、「森山ホナミの気持ちに応えたい」という欲求といずれは30世紀に帰らなければいけないという現実という葛藤をロンダース囚人が解決してしまうという展開も皮肉が効いていましたね。
ストーリーライン
フェーズ1
・Vレックス捕獲のニュースに森山ホナミが写り、事務所でニュースを見ていたドモンが気にかける
・ドルネロがギエンの暴挙に腹を据えかね脅迫する
・ドモンが森山ホナミから直接会いたいというメールをもらう
・カウンセラー ゼクターが裏で着々と工作を進める
第1プロットポイント
・トゥモローリサーチに息子がカウンセリングから帰ってこない母親がやってくる
フェーズ2
・タックが犯人がゼクターであることを特定し、ゼクターの毒牙にかかった被害者を助けるために、ドモンが患者としてゼクターの元に潜入する
・タイムレッドたちがゼクターの元に乗り込むがタイムレンジャーであることがゼクターに露見していたことが明かされる
・ドモンがゼクターに悪夢を見せられる
・タイムレッドたちがゼニットに行く手を阻まれる
・ドモンがゼクターの悪夢から自力で抜け出す
・ドモンがタイムイエローに変身するがゼクターがリバウンドを起こす
第2プロットポイント
・タックが緊急システム発動依頼をし、タイムジェットとタイムシャドウが現れる
フェーズ3
・タツヤの父親がタイムファイヤーとVレックスのデータを取るためにナオトを現場に向かう
・ナオトがタイムファイヤーに変身し、Vレックスを呼び寄せる
・VレックスがVレックスロボとなり、ゼクターを圧縮冷凍する
・森山ホナミがメールの待ち合わせ場所を去った直後、ドモンが到着するが、彼女の手帳からアヤセが意中の相手だと思い込む
・ドモンがアヤセに30世紀に彼女や妻子がいないか訊ねる
Case File 32「犯罪者を救え」
今回はシオン回。第1話から圧縮冷凍される形で一瞬だけ登場していた爆弾製造犯であるD.D.ラデスと軸に、タイムレンジャーのシオン、シティガーディアンズのナオト、ロンダースのギエンの三勢力が争います。
ラデスをシティガーディアンズとロンダース両方から匿うシオンとの間に生まれる信頼が描かれつつ、囚人とはいえ相手を殺さないことを鉄則とするタイムレンジャー側とそれを理解せず力を使っているナオト側の軋轢が表面化するなど、非常に濃密な回でした。
そしてラデスを化け物呼ばわりするタイムファイヤーに啖呵をきるシオンもカッコよかったです。
ストーリーライン
フェーズ1
・爆弾製造犯 D.D.ラデスが解凍されるが、ドルネロの頼みを拒否し、ギエンにヒプノピアスを刺され逃亡する
・D.D.ラデスが街に現れ、シティガーディアンズに出動要請がかかる
・シオンがギエンたちに追われるD.D.ラデスを目撃し助ける
・シティガーディアンズが現れ、ナオトがタイムファイヤーに変身し、ギエンたちと戦う
第1プロットポイント
・どさくさに紛れてタイムグリーンがD.D.ラデスと共に現場を離れる
フェーズ2
・シオンがタツヤたちに連絡を取り、D.D.ラデスといることを告げる
・タツヤたちに前にナオトが現れ、D.D.ラデスどこに匿ったのかと問いただす
・シオンがD.D.ラデスに刺さったヒプノピアスを見つけ外そうするが出来ず、D.D.ラデスから事情を聞く
・ギエンに見つかり、逃走するシオンとD.D.ラデスにタツヤが合流し、タイムレンジャーに変身し、ゼニットと戦う
・タイムファイヤーが現れ、D.D.ラデスを殺そうとするのをタイムレッドたちが妨害し、圧縮冷凍のことを説明するが受け入れられずに逃げられる
・シオンがD.D.ラデスを怪物呼ばわりするタイムファイヤーに激怒する
・納得のいかない力に抵抗することを拒むD.D.ラデスを見て、シオンがタイムファイヤーに撃てと言うがタイムファイヤーが外す
・D.D.ラデスが再び暴れ、リバウンドを起こしてしまう
第2プロットポイント
・タックが緊急システム発動依頼をし、タイムジェットとタイムシャドウがやってくる
フェーズ3
・シャドウαでD.D.ラデスの動きを止め、シオンがアサルトベクターでヒプノピアスを破壊しようとするがギエンに邪魔される
・タイムファイヤーがギエンを撃ち、Vレックスを呼び寄せる
・VレックスがD.D.ラデスの動きを止め、タイムグリーンがアサルトベクターでヒプノピアスを撃ち抜く
・シャドウαがD.D.ラデスを圧縮冷凍する
Case File 33「リトルレディ」
今回は少女――桜井エミリとの出会いによってロンダース絡みの事件に巻き込まれていくアヤセ回。
自分をレディだと言い張る桜井エミリとクールなアヤセの掛け合いは同い年ならツンデレ少女とクール青年といった感じで王道なラブコメになりそうでしたが、桜井エミリとアヤセの年齢差のズレが王道ながらもそういう俗っぽさを排しているので新しい趣があるように思いました。
また母との思い出の品を対価にドゴールに父親とタイムブルーを助けてほしいと懇願する桜井エミリとそれに呼応して反撃するタイムブルーことアヤセの姿は非常にカタルシスがありました。
ストーリーライン
フェーズ1
・桜井エミリが悪徳金融業者ドゴールの建物から逃げ出す
・ケンカを仲裁したアヤセが桜井エミリと出会い、ボディガードになってほしいと頼まれる
・桜井久志がドゴールに捕まっていることが明かされる
・桜井エミリの様子からシオンたちに彼女の素性を当たってもらうよう頼む
・ドゴールが桜井エミリがアヤセとともに行動していることを知る
・桜井エミリの暴挙でアヤセがチンピラに追われ、桜井エミリをたしなめる
第1プロットポイント
・アヤセが桜井エミリの家が多額の借金を負っていたことを知り、金融会社を調べたシオンがロンダースが絡んでいることを知る
フェーズ2
・アヤセたちの前にドゴールが現れる
・タイムレッドたちがドルネロたちの前に現れ、戦闘になる
・桜井エミリがアヤセの元を離れ、アヤセがタイムブルーとなってドゴールと戦う
・桜井エミリがかつて母親と見つけ、隠した石を探し出す
・桜井エミリがタイムブルーとドゴールの間に割って入り、石を差し出すがなんの価値もないことがない明かされる
・桜井エミリの姿を見たタイムブルーがドゴールを圧倒する
・タイムレッドたちがドルネロに逃げられる
第2プロットポイント
・タイムブルーがドゴールを追い詰め、駆けつけたタイムレッドとドゴールを圧縮冷凍しようとするがドゴールがリバウンドを起こす
フェーズ3
・タックが緊急システム発動依頼をし、タイムジェットとタイムシャドウがやってくる
・シャドウαがドゴールと戦うがVレックスが割り込む
・Vレックスロボのマックスブリザードとシャドウαのブリザードスラッシュによってドゴールが圧縮冷凍される
・アヤセが桜井エミリを送り届ける
Case File 34「暗・殺・者」
今回はユウリ回。かつての同僚であるストーカー刑事を追うなかで逆にピンチに陥ってしまうという展開でしたが、同時にユウリとタツヤの距離感を詰める回でもありました。
「アベルのいいなりになりたくない」という欲求と言いなりにさせられている現実という葛藤をしつつ狙撃犯に仕立て上げられそうになった時にタツヤの名前を呼ぶユウリやタツヤことタイムレッドがVレックスロボにアベルの圧縮冷凍を譲ってもらうなど危機によって自然とユウリとタツヤの距離感が縮まっているのがしっかりと描かれているのが良かったです。
ストーリーライン
フェーズ1
・暗殺グループによる社長襲撃事件の記事を見て、ユウリが元インターシティ警察にいたアベルの仕業ではないかと疑う
・シティガーディアンズが社長襲撃事件の被害者の警護に当たる
・ユウリたちが狙撃事件をでっち上げあげる
・ユウリが暗殺グループに接触し、仲間に入れてもらうよう説得し、ボスと会う機会を得る
・ユウリが暗殺グループのボスであるアベルと接触し、ユウリのストーキングのはてに犯罪に手を染めるようになったことを明かす
・タツヤたちが現場に向かう
第1プロットポイント
・タイムピンクがアベルに行動パターンを読まれ、連れ去られる
フェーズ2
・ナオトが暗殺者をあぶり出すために一計を案じる
・ユウリがアベルに操られ、ユウリに狙撃を実行させようとする
・タツヤがユウリが暗殺グループに接触したバーの男を問い詰める
・ユウリが意思に反して狙撃させようとしたところで発信機でタツヤたちにメッセージを送る
・タツヤがユウリからのメッセージを理解する
・ユウリが引き金を引くがタイムレッドが身を呈して阻止する
・転院が暗殺者をあぶり出すためのナオトの作戦だったことが明かされる
・タイムレッドがユウリを取り戻し、ユウリがタイムピンクに変身する
・現れたナオトがタイムファイヤーに変身し、タイムレンジャーとともに戦う
第2プロットポイント
・タイムピンクがアベルを追い詰めるが、アベルがリバウンドを起こす
フェーズ3
・タックが緊急システム発動依頼をし、タイムジェットとタイムシャドウがやってくる
・タイムファイヤーがVレックスを呼び、Vレックスロボに変形させる
・シャドウβとVレックスロボがアベルと戦い、シャドウβがアベルを圧縮冷凍させる
・ユウリがタツヤのことを意識するが、タツヤの発言に怒る
Case File 35「明日が来ない」
今回はナオト回で、何度も同じ日をループするというSF的なお話。
何度も同じ出来事が繰り返され、「同じ1日を繰り返すからループを抜け出したい」という欲求とどう足掻いてもループから抜け出せない現実からヒステリックになるナオトですがこのタイムレンジャーという作品自体のテーマとしてもある「変わらない運命を変える」というものが内包されていたのがタイムレンジャーらしいお話だと思いました。
しかし最初、ループの原因が登場怪人であるユーゲントの仕業かと思いましたが、ただのVコマンダーに取り付けたセンサーによって起きた偶然というのにはよく言えば意外、悪く言えば少し肩透かしを食らった感じもありました。
ストーリーライン
フェーズ1
・ナオトのVコマンダーにデータ収集のためのセンサーが取り付けられる
・ナオトがタツヤに病院に連れられ、手術前の高橋泰治をタイムファイヤーになって励ましてほしいと告げられる
・病院のコンピューターが停止し、ロンダースのユーゲントの仕業であることが明かされる
・シオンが逆探知で位置を特定し、ナオトとタツヤが向かいユーゲントと戦闘になる
第1プロットポイント
・タイムファイヤーがユーゲントの攻撃を食らいそうになるが、検査台の上で目覚める
フェーズ2
・ナオトがタツヤに病院に連れられ、手術前の高橋泰治をタイムファイヤーになって励ましてほしいと告げられるが既視感を覚える
・高橋泰治の言葉にナオトがこの光景を見たことがあると確信する
・ロンダースが病院のコンピューターをハッキングし、ナオトがユーゲントの隠れ家に向かう
・タイムレッドとタイムファイヤーがユーゲントと戦うが再び敗北する
・ナオトが病院の検査台の上で目覚め、同じ一日を繰り返していることを知る
・ナオトの前にタツヤが現れ、ナオトが逃げるが病院の前まで来てしまう
・再びナオトがその場から逃げるがユーゲントの隠れ家まで来てしまう
・タイムレッドがユーゲントと戦闘になる
・ナオトがVコマンダーに取り付けたセンサーのせいでループしていると考える
・ユーゲントの攻撃からタイムレッドがナオトを庇ったことでループから抜け出す
・ナオトがタイムファイヤーに変身し、タイムレッドと共に戦う
・タイムレッドとタイムファイヤーの連携によってユーゲントを追い詰める
第2プロットポイント
・ユーゲントがリバウンドを起こし、タックが緊急システム発動依頼をし、タイムジェットとタイムシャドウがやってくる
フェーズ3
・タイムロボβとタイムシャドウがユーゲントと戦うがユーゲントによってタイムシャドウがハッキングされ、タイムロボを攻撃する
・タイムファイヤーがVレックスを呼び寄せ、Vレックスロボに変形させる
・Vレックスロボがタイムシャドウをユーゲントのハッキングから救う
・Vレックスロボがマックスブリザードによってユーゲントを圧縮冷凍する
・タイムファイヤーがVコマンダーのセンサーを外す
・翌日、タイムファイヤーが高橋泰治を励ますために病院を訪れる
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