024−D――未来戦隊タイムレンジャー 第16〜20話(特撮)

Case File 16「そばにある夢」

 今回はドモン回ですが、実質ネタ回でもあります。

 実際本編でレーサーを目指していたはずのアヤセがなぜか蕎麦に詳しく、めっちゃその道の人みたいになってて「お前、誰やねん」ってツッコミ入れたくなりますし、明らかに楽に倒せるであろうビンセントにあえて蕎麦の実食シーンを挟んだりと現実的なモノばかりに触れてきた人からツッコミが止まなそうな回でしたが、個人的にはあまりに振り切れてるので「今回はそういうスタンスなんだなぁって思いながら見てました(笑

 それにしても、アヤセのあの蕎麦通描写はなんだったんだろう……。



ストーリーライン

フェーズ1

・ギエンが美食放火魔ビンセントを圧縮冷凍から解凍する

・ドモンが依頼を台無しにし、「埋め合わせの仕事を取ってくるまで帰ってくるな」と言われる

・ドモンが蕎麦屋の店主、菅原喜八郎の境遇を聞き、応援すると告げる

・ドモンがタツヤたちに菅原の蕎麦を食わせるが酷評され、アヤセが蕎麦には四つの立てが必要と解く


第1プロットポイント

・ドモンが菅原に一緒に蕎麦の極意を掴もうと説得し、共に蕎麦の研究をする


フェーズ2

・ドモンと菅原があちこちの蕎麦屋を訪れ、蕎麦の研究をする

・ビンセントがあちこちの料理屋で暴れまわる

・タツヤたちが連続する事件がビンセントであることを特定する

・タイムレンジャーがビンセントと戦うが逃げられる

・ドモンが菅原と共に蕎麦の極意を掴んだところにアヤセが現れ、ビンセントの事件とそこに現れなかったドモンを責める

・ドモンが店を離れた後、菅原の店がビンセントによって燃やされる

・ドモンが四つの立てのうち、採れたての蕎麦粉が時期的に手に入らないことを菅原に明かす

・ビンセントとタイムレンジャーが再び戦う

・タックがドモンにあるものを渡す

・ドモンがビンセントの前に現れ、蕎麦を食べて美味しかったら大人しく捕まる取引を持ちかける

・ビンセントがドモンの蕎麦を食べ、負けを認める

・ボルテックバズーカでビンセントを圧縮冷凍しようとするが土壇場で抵抗し、リバウンドを起こす


第2プロットポイント

・タックが緊急システム発動を依頼し、タイムジェットがやってくる


フェーズ3

・タイムロボβ、タイムロボαを経由してビンセントを圧縮冷凍する

・菅原の元に妻が戻り、臨時に店を開店させ、繁盛する

・ドモンがトゥモローリサーチに戻る

・ドモンに届けたそば粉が南半球で栽培されているものであることがタックの口から明かされる




Case File 17「ねじれた正拳」

 今回は弟子も交えたタツヤ回。

 タツヤの弟子である誠が悪堕ちしていく姿は見事でしたし、その中で何もできないことに歯がゆい思いをし、群竜会のトップとなってしまった誠と向き合った際のタツヤの行動には何事にも全力でぶつかっていくようなタツヤのキャラクター性が現れていました。

 それにしても現実でもカツアゲであれだけ儲かるならもはやビジネスとして成立しますよね(笑



ストーリーライン

フェーズ1

・リラが恐喝番長フランを解凍する

・タツヤが朝早くから弟子である浦和誠の練習に付き合いアヤセたちに紹介する

・浦和誠がいじめられていることが明かされる


第1プロットポイント

・タツヤが訪ねてきた浦和誠の母親と話し、誠が金関連で脅されていることを知る


フェーズ2

・タツヤが誠の通う高校を訪れ、誠がいじめられている現場を目撃する

・誠が「強くなっていままでの借りを返したい」を話し、空手はケンカの道具ではないとタツヤが語る

・タツヤたちが群竜会について調べ始める

・誠の前に群竜会トップの澁谷五郎が現れるが、教わった空手で倒してしまう

・松嶋先生が誠を群竜会の事務所に連れて行き、彼を群竜会の新たなトップに据える

・松嶋先生がフランであることが明かされる

・誠が積極的にカツアゲに手を染め始める

・タツヤたちが澁谷五郎の元を訪れ、誠が群竜会を仕切っていることを知る

・誠の前にタツヤが現れ、「力が正義なら俺を倒せ」と告げて一方的に攻撃を受け、殴るのをやめた誠にタツヤが「いまのお前の空手は正義じゃないからだ」と諭す

・カツアゲを止めるといった誠にフランが正体を明かして実力行使に出ようとするが、駆けつけたタツヤたちがタイムレンジャーに変身し、フランと戦う


第2プロットポイント

・フランが自らリバウンドを起こし、タイムジェットがやってくる


フェーズ3

・タイムジェットγ、タイムロボβ、タイムロボαを経由してフランが圧縮冷凍される

・誠が元の生活に戻り、全てが解決する




Case File 18「影の予感」

 今回は初期の頃に出たアヤセの心臓病の問題が再び表出します。

 心臓に時限爆弾を抱えたままのアヤセとそれを心配しタイムレンジャーよりも何かしらの治療を見つけてやるべきではないかと思うタツヤの思いのすれ違いが描かれましたが、そこに並行するようにしてサンドーラによるラムダ2000強奪事件が起こることでその問題が一気に加速していく感じでした。

 そしてラムダ2000を手に入れたギエン、研究所に隠された秘密兵器、そして未来で作られている新たなメカと次回への引きがすごく目立つ回でもありました。



ストーリーライン

フェーズ1

・ギエンが自らの楽しみのためにテロリストサンドーラを解凍し、ある物を手に入れて欲しいと依頼する

・息抜きとしてもトゥモローリサーチのメンバーがバーベキューに出かける準備をする中で、タツヤが発作を起こしたアヤセを見てユウリたちに言うべきではと提案するがアヤセが運転代行の仕事に出かけ、うやむやになる

・アヤセが依頼人とともに第三総合研究所に向かう

・研究所に到着し、アヤセが車を地下駐車場に移動させる


第1プロットポイント

・研究所がサンドーラたちが占拠し、施設を完全封鎖する


フェーズ2

・巻き込まれたアヤセがタツヤたちに事情を連絡し、単独で内部の状況を調べる

・サンドーラたちの要求が高純度エネルギーの結晶であるラムダ2000の奪取であることが明かされ、アヤセが人質の状況などをタツヤたちに伝える

・研究所がタツヤの父親関係の施設であることが明かされる

・アヤセが裏口を開け、タツヤたちがそこから一斉に侵入することになる

・タツヤがまた発作起こったのではないかと心配し、強硬突破を提案するが直後扉が開く

・ラムダ2000が生成され、サンドーラが人質を殺害しようとするが、タイムレンジャーが危機一髪で人質を救う

・タイムレッドが単身アヤセを迎えに行く

・タイムピンク、グリーン、イエローがサンドーラとの戦闘に入る

・アヤセ/タイムブルーが無事であることが明かされる

・タイムレッドとブルーが仲間と合流し、サンドーラと戦う


第2プロットポイント

・サンドーラがリバウンドを起こし、タックが緊急システム発動依頼をし、タイムジェットがやってくる


フェーズ3

・タイムロボβ、タイムロボαを経由してサンドーラを圧縮冷凍する

・ギエンがサンドーラが取り落としたラムダ2000を回収する

・タツヤがアヤセにユウリたちに持病のことを言おうと告げるが、いまのままがいいとアヤセが告げる

・タツヤたちが河川敷でバーベキューを行う

・タックがラムダ2000が30世紀の高性能燃料、Z3の原型であることが明かされる




Case File 19「月下の騎士」

 今回は前話で盗まれたラムダ2000からギエンが趣味の破壊活動を始めるという大きな騒動ですが、タツヤたちタイムレンジャーがタイムジェットがやって来ず、巨大化したノヴァに生身で対抗しなければならないというピンチにタイムシャドウの登場とタイムシャドウを優遇した展開で描かれていました。

 まぁ、初登場のロボや戦士が優遇されるのは当たり前なのですが、今回はタイムジェットがそもそも登場せず、それによってタイムレンジャーもピンチに陥るという演出的な補正までかかっていたので随分印象に残りました。



ストーリーライン

フェーズ1

・ドルネロとリラがギエンの計らいでバカンスへ行く

・一人残ったギエンがラムダ2000をZ-3へと変換する

・タツヤたちがラムダ2000がZ-3の元であることと、時間保護局でZ-3を使用した新兵器開発が進んでいたことを知る

・30世紀でタイムシャドウが実用化される

・タツヤたちがビラ配りに街に出る

・浅見グループが開発した「RAIMEI」にラムダ2000が積み込まれる


第1プロットポイント

・タツヤたちがもう一人の自分と遭遇する


フェーズ2

・Z-3を搭載した破壊兵器ノヴァが巨大化し、街で大規模な破壊活動を行う

・駆けつけたタイムレンジャーがタイムジェットを呼び出そうするが応答がなく、状況を見ているしかなくなる

・「RAIMEI」が出撃し、タイムレンジャーもボルユニットでノヴァを攻撃する

・「RAIMEI」がノヴァの反撃を受け、大破する


第2プロットポイント

・タイムレンジャーがノヴァの攻撃でピンチに陥るが30世紀からタイムシャドウがやってくる


フェーズ3

・タイムシャドウがロボモードでノヴァと戦い、タイムレンジャーがギエンと戦う

・タイムシャドウがノヴァを破壊し、ギエンも逃走する

・タックがタツヤたちの見たもう一人の自分がノヴァの破壊活動による影響ではないかと語る

・「RAIMEI」がラムダ2000で動いていたことをタツヤたちが知る

・タツヤの父親が「RAIMEI」に関わっていたことが明かされる

・ギエンがヘルズゲート囚人に手を出す




Case File 20「新たなる絆」

 歴史になんらかの影響が出たであろう前回の内容からの今話ですが、一人なのをいいことにギエンの暴走が止まりませんし、歴史に影響が出るという自分たちの手の届かない問題に直面したタイムレンジャーの面々が葛藤しながらも理不尽に街で暴れるブラスター・マドウと戦うことになるという展開でしたが、「ヘルズゲート囚を捕まえたい」という欲求と自分たちの手の届かないところで未来が変わっている現実からくる自分たちの戦いに意味があるのだろうかという葛藤が投げ出される形になっていました。

 まぁ、確かにこの二つの問題、葛藤が成立しても問題の解決に至るには情報も手段も足りないでしょうし、これが追々明らかにされていくのでしょう。それにしてもドモンが結構メンタル弱い(笑



ストーリーライン

フェーズ1

・ギエンがヘルズゲート囚人に手を出す

・タックからタイムシャドウが時間保護局とインターシティ警察との共同であり、完成が3010年頃だったことが明かされ、歴史が徐々に変化しているのではと指摘する

・タツヤたちが歴史も未来も見えない自分たちの無力さを痛感する


第1プロットポイント

・ロンダース刑務所の中でも特に凶悪な犯人たちを収容していたヘルズゲート囚であるブラスター・マドウが街で破壊活動を行う


フェーズ2

・タツヤたちがブラスター・マドウの破壊活動に気づき向かう

・タイムレンジャーとブラスター・マドウが戦うが圧倒される

・弱音を吐くドモンにタツヤたちが叱咤し、ブラスター・マドウとの戦闘に向かう

・タイムレッドたちの危機にタイムイエローが駆けつける

・タイムイエローの発案でボルユニットによる攻撃が命中する

・ボルテックバズーカで圧縮冷凍にしようとするがブラスター・マドウがリバウンドを起こす


第2プロットポイント

・タックが緊急システム発動依頼をし、タイムジェットがやってきてタイムロボαへと変形する


フェーズ3

・続けてタイムシャドウがやってきてロボフォームへと変形し、ブラスター・マドウに斬りかかるが反撃される

・タイムロボの時空剣がブラスター・マドウに叩きおられる

・タイムロボβに変形し、ブラスター・マドウと戦い、タックがタイムシャドウにタイムロボと合体し、敵を圧縮冷凍できる機能があることを教える

・タイムロボβがタイムシャドウと合体し、タイムロボシャドウベータとなる

・シャドウベータがプロディバイダーのプレッシャーキャノンによってブラスター・マドウを圧縮冷凍する

・タイムロボとタイムシャドウが30世紀に帰還し、タツヤたちも事務所へ帰る

・ギエンの暴走を知ったドルネロがギエンを制裁する

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