024−A――未来戦隊タイムレンジャー 第1〜5話(特撮)
あらすじ
西暦3000年。タイムワープ技術が確立・実用化され、宇宙航行と異星への交流が日常化した世界。
不法な歴史修正などを監視する時間保護局で1000年間の圧縮冷凍刑を受ける予定の大物マフィア──ドン・ドルネロが、自身の配下ごと日本へ逃亡。時間保護局の特殊部隊タイムレンジャー隊長のリュウヤはユウリら4人の新人隊員とともに逮捕に向かうが、ドルネロ一味の策略によってドルネロが収容されたロンダー刑務所ごと、西暦2000年の日本へと飛ばされてしまう。
西暦2000年の日本に到着したユウリたちの前に現れたのは、20世紀人の浅見竜也。ユウリたちは圧縮冷凍を解除されて暴れる刑務所の服役囚たちを鎮圧すべく、竜也を半ば強引にメンバーにしてタイムレンジャーへと変身し、2000年の現代で暮らしながらロンダーズ構成員達の犯罪の阻止と逮捕に取り組むこととなる。
概要
20世紀最後の戦隊であり、シリーズの放映25周年する作品。
監督はのちに仮面ライダーシリーズに関わってくる諸田敏、佛田洋、中澤祥次郎など。
メインライターを務めたのは小林靖子。その他サブライターとして井上敏樹などが参加しています。
またタイムレッドのスーツアクターには、のちのクウガと響鬼以外の平成仮面ライダーのスーツアクターを務めた高岩成二が務めるなど、平成仮面ライダーに繋がる系譜がうかがえます。
作品としては従来より高年齢層も視野に入れた作品作りがなされており、恋愛模様を織り込んだストーリー、ヒロインなど強い女性像の提示がなされていて、主題歌も英語によるものなどシリーズ中では異色の一曲となっています。
世代的にはタイムレンジャーよりも後のアバレンジャーなどがドストライクなのですが、何故か、家にタイムレンジャーの最終回などが予約されたビデオテープ(ホント懐かしい)があり、最終回の顛末だけは知っていたのでそれまでの話が以前から気にはなっており、元号が変わったということもあって、もはや恒例の東映特撮YouTubeにて無料配信されるということで視聴させてもらいました。
ストーリーライン
Case File 1「時の逃亡者」
始まりの第1話。Aパートは30世紀の世界の状況とユウリたちがドルネロたちの策略にはまり事件に巻き込まれていくプロローグでしたが、Bパートでは「ドルネロを逮捕したい」という欲求とそのためにはクロノチェンジャーの初回起動の条件である五人を満たさなければいけないという問題を20世紀のタツヤを巻き込んで解決していくというなかなかな展開でした。
ですがまだキャラクターとしての面白さは出てないので、なぜユウリがドルネロ逮捕にこだわるのか、アヤセの謎の冷めた態度など引き込めそうな要素はすでにあるので今後の展開に期待です。
ストーリーライン
フェーズ1
・西暦3000年の世界説明
・ユウリ、アヤセ、ドモン、シオンが時間保護局の新人隊員として出会う
・ロンダース刑務所にて圧縮冷凍されるはずだったドルネロがギエンの手によって脱獄し、西暦2000年に飛ぶことを計画する
・時間保護局にドルネロの脱獄が伝えられ、レンジャー隊長であるリュウヤに率いられ、ユウリ、アヤセ、ドモン、シオンが時間移動を行うこととなる
第1プロットポイント
・ユウリたちが時間移動を行うが、ドルネロのいるロンダース刑務所もともに2000年に飛ぶことになる
フェーズ2
・ユウリたちが2000年に辿りつくが、リュウヤがドルネロの仲間であるリラの化けた姿であることが明かされる
・リラがドルネロたちに合流し、ユウリたちが自爆に巻き込まれそうになっていることが明かされる
・タツヤが船の自爆から一命をとりとめたユウリたちを見つけるが、リュウヤに化けたリラと間違われて捕らえられる
・ギエンがゼニットを作り出し、20世紀の銀行などを襲いだす
・ユウリたちがドルネロたちの暴挙を知り、タックが緊急ツールであるクロノチェンジャーを渡すが初起動には五人必要であることが明かされる
第2プロットポイント
・ユウリがタツヤを引き入れ、クロノチェンジャーを初起動させ、タイムレンジャーとなる
フェーズ3
・タイムレンジャーがドルネロたちの元に現れ、戦闘になる
・タイムピンクがドルネロを追い詰めるが、ギエンの手によって一味が撤退する
Case File 2「見えない未来」
1話では30世紀の風景からドルネロの脱獄と時間移動と事件のプロローグをこれほどかと詰め込んでいましたが、今回は主人公であるタツヤの実情が語られます。
1話では事件に巻き込まれて流されるままだったタツヤが金持ちのお坊ちゃんで、しかし親の敷いたレールからは外れたがっていることが描かれていますがそこにジェッカーからの爆弾予告という上手いことタツヤの抱える欲求とそれを解決する現実が重なったような形でトントンと展開が進んでいました。
さらにそこにドルネロたちを全員逮捕しなければ未来に帰れないユウリたちの問題も交わってまだまだ親密とは言い難いものの協力が形成されているのは『仮面ライダーOOO』の火野映司とアンクのコンビを思い出しました。
ストーリーライン
フェーズ1
・タツヤがユウリたちが3000年から来たことを知るが、用済みとしてのクロノチェンジャーを取り上げられる
・ギエンが圧縮冷凍された爆弾魔 ジェッカーを復活させ、ドルネロがロンダースファミリーを結成する
・ジェッカーがビルに爆弾を設置する
・自宅に帰宅したタツヤが父親に就職先を紹介され拒否しようとするが有無を言わさず断られる
第1プロットポイント
・ジャッカーの爆弾が爆発し、タツヤの父親の会社にジェッカーからのビルの爆弾を爆発させないために金を用意するよう要求がくる
フェーズ2
・タツヤが父親と「金を守れば将来に口を出さない」という賭けをし、ユウリからクロノチェンジャーを借りようとする
・ユウリたちが帰るにはドルネロたちを逮捕しなければならないことが明かされる
・タツヤがユウリたちの前に現れ、彼らと戦うことを決め、ジェッカーのことを話す
・タツヤがジェッカーの元に金を運ぶがトランクの中身がジェッカーの爆弾であることが明かされる
・ユウリたちが現れ、タツヤたちがタイムレンジャーに変身する
・タイムレンジャーがジェッカーと戦う
第2プロットポイント
・ジェッカーがリバウンドを起こし、巨大化する
フェーズ3
・ジェッカーが街を破壊し、タックが緊急システムの発動を申請する
・3000年のプロバイダベースからタイムジェットが発進し、2000年にやってくる
・タイムレンジャーが乗り込み、タイムジェットがタイムロボβとなってジェッカーと戦う
・タイムロボβがタイムロボαに変形し、ジェッカーを圧縮冷凍する
・タイムレンジャーが圧縮冷凍されたジャッカーを確保する
・金の入ったカバンがタツヤの父親に返される
・タツヤが独立のために確保していた事務所を紹介する
Case File 3「夢の加速度」
アヤセとタツヤの絡みがメインの回。
アヤセがメインの回と言いたいところですが本人は何かしらの秘密を話そうとしないので、タツヤのキャラクターに巻き込まれてプロレーサーを目指していたがそれを諦めてしまったという自身の過去を喋らされているという形でした。しかし、事件を通してタツヤとアヤセの距離感に比べるとグッと縮まっていくのでそこに至るまでの過程が非常に見所です。
あと第1話からなにかとアヤセがなにかとクールぶった発言をしてドモンが突っかかるという展開を繰り返すことでなにかしらの意味付けがされているぞという主張がよく見えていましたが、まだその意味が明かされていないと思うので今後の展開に期待したいです。
ストーリーライン
フェーズ1
・タツヤたちが本格的に荷物を運び入れ、事務所を稼働させる
・現金強奪犯のキースが冷凍解除される
・タツヤがそれぞれに役割を考えるが、アヤセだけが乗り気でなく事務所を出る
・タツヤが車に触ろうとするアヤセを見かける
第1プロットポイント
・キースが現金強盗を行い、タツヤたちがそれを知る
フェーズ2
・タツヤたちがキースの犯行から囮作戦を決行する
・タツヤとアヤセたちがキースに襲われ、タツヤが負傷するも一時的にキースを無力化する
・アヤセが運転を交代し、自身が元はプロレーサーを目指していたことを明かす
・キースが再びアヤセたちを追いかけてくるがアヤセが運転センスで巻く
・アヤセがタツヤの言葉に感銘を受けていたことを明かす
・再び現れたキースに追われ、タツヤとアヤセがピンチに陥る
・自身を囮にしようとするアヤセをタツヤが止め、「諦めるな!」と告げる
第2プロットポイント
・ユウリたちが駆けつけ、現金はユウリたちが運んでいたことが明かされる
フェーズ3
・タツヤとアヤセがタイムレッドとブルーとなり、キースと戦う
・ボルテックバズーカにて、キースを圧縮冷凍しようとするが、キースが自分でシールを外し、巨大化する
・タックが緊急システム発動を依頼し、タイムジェットが現代に送られてくる
・タイムロボβがキースと戦い、タイムロボがαへと変形し、キースを圧縮冷凍する
・事務所の名前が「トゥモローリサーチ」に決まり、アヤセが運転代行業をすることになる
Case File 4「人質は異星人」
シオンがメインの回。前話がアヤセとタツヤの距離の縮まりでしたが、今回は距離というよりは仲間としての繋がりの深さを描く回。
純粋が故に仲間たちの邪魔をしてしまい、「みんなの役に立ちたい」という欲求と自分のせいでみんなに迷惑がかかっているという現実に対し、ナバルにタイムレンジャーであることを明かさずケガをさせられても一般人であることを装ったりという形で表したり、ドモンがそんなシオンのために人肌脱ぐという展開は良き兄貴と弟分という型にはまっていてとてもドラマとしてもとてもわかりやすかったです。
それにしても『仮面ライダー電王』もそうですが、シオンがドモンの言葉を真に受けて「好き」と言ったり、シオンの髪が実は染めていることを最後に明かすなど小林さんはとことんなシリアスを書きながらちょっとした小ネタを入れてくるのが上手いなぁと思いました(笑
ストーリーライン
フェーズ1
・連続誘拐犯のナバルが子供たちを誘拐し、身代金を要求する
・シオンがドモンを手伝うために外に出て行き、ユウリがナバルの誘拐事件を知り、調査する
・街中でナンパをするドモンが手伝おうとするシオンを厄介払いする
・シオンが人間に化けたナバルを手伝ってしまう
第1プロットポイント
・事務所に戻ったユウリが事件がナバルの仕業であり、直後シオンを誘拐したというナバルの電話が届く
フェーズ2
・シオンがクロノチェンジャーでタツヤたちに連絡するがドモンに怒鳴られる
・タツヤがシオンがハワード星人で戦争で消滅したハワード星の唯一の生き残りで研究所暮らしに耐えられずに時間保護局に来たことが明かされる
・金の用意ができなかった子供を殺そうとしたナバルをシオンが力づくで止める
・タツヤたちがタイムレンジャーであることがバレるのを恐れたシオンが変身せずピンチに陥る
・場所を割り出したタツヤたちが駆けつける
第2プロットポイント
・シオンたちがタイムレンジャーへと変身する
フェーズ3
・タイムイエローが一対一でナバルと戦う
・ボルテックバズーカで圧縮冷凍しようとするが、ナバルがシールを剥がし巨大化する
・タックが緊急システム発動を依頼し、タイムジェットが現代に送られてくる
・タイムロボβがナバルと戦い、タイムロボがαへと変形し、ナバルを圧縮冷凍する
・シオンの髪が3歳の頃から染められていることが明かされる
Case File 5「第3の合体」
タイトルからしてタイムジェットγ登場回のエピソードですが、エピソードの主役はユウリ。
タイムレンジャー内では実質的なリーダーとも言える彼女の過去が明かされますし、「家族の仇を取りたい」という欲求と逮捕の権限しか与えられていないという現実から来るユウリの「マッドブラストを殺すのか殺さないのか」というサスペンスもギリギリまで緊張感を持ちながら見ることができるので、見入ってしまいました。それにしても、現在ならまだしも、当時三十分の特撮番組でここまで作り込んであることがすごいです。
ストーリーライン
フェーズ1
・ギエンがマッドブラストを圧縮冷凍から解放する
・朝から掃除に出たユウリをタツヤたちが手伝いに行く
・街で買い物していたリラの前でマッドブラストが派手に暴れまわる
・タイムレンジャーがマッドブラストと戦闘になるがタイムピンクの暴走で逃げられる
第1プロットポイント
・マッドブラストが家族を殺したとタイムピンクが口にする
フェーズ2
・事務所に戻ったタツヤたちがタックの口からユウリの過去を聞く
・ユウリが家族が殺された時のことを思い出す
・ユウリがかつて父とした約束を思い出す
・マッドブラストが再び現れる
・タツヤたちが向かうがユウリが一足先に現場へと向かう
・タイムピンクがマッドブラストを追い詰める
・タイムピンクが自身の過去をマッドブラストに明かし、マッドブラストがドルネロに殺害を依頼された時の証拠を見せる
第2プロットポイント
・タイムピンクがマッドブラストから証言を引き出すために一芝居打ったことが明かされる
フェーズ3
・タイムレンジャーとマッドブラストが戦闘になる
・マッドブラストが巨大化し、タックが緊急システム発動を依頼し、タイムジェットがやってくる
・タイムロボβで応戦するが、窮地に陥るがタイムジェットγによって脱する
・タイムロボαがマッドブラストを圧縮冷凍する
・ユウリがタツヤたちに礼を言う
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