30作品、分解（バラ）してみた。

015−H――仮面ライダージオウ 第44〜49話（特撮）

EP44・45・46「2019：アクアのよびごえ/2019：エターナル・パーティ/2019：オペレーション・ウォズ」

　今回はついにスウォルツの企みが明らかとなる回でありながら、湊ミハルこと仮面ライダーアクアと大道克己こと仮面ライダーエターナルの登場というサプラァイズッ！出演で大盛りあがりでした。

　物語としても前半部分は未来からやってきた湊ミハルの言葉に揺れ動くゲイツとツクヨミの葛藤を描きつつ、アナザードライブの登場によって場をかき乱し、後半からはゲイツを含めたアナザーワールドにとらわれた人々を救い出すという面に話が一つにまとめられていました。その後半でゲイツの葛藤も解決させていますし、エターナルや白ウォズの退場もただ幕を引くのではなく、これまでシリーズを楽しんだ人にはとてつもなく刺さる形で退場していて非常に良かったと思います。

　それにしてもここに来ても未だに着地点が見えないジオウの物語はどうなるのやら……

ストーリーライン

フェーズ1

・ソウゴが高校の友人だった西村が行方不明になったことを知り、タイムジャッカーであるスウォルツの仕業ではないかと疑う

・ソウゴたちがタイムマジーンに乗ってきた仮面ライダーアクア/湊ミハルと出会う

・ウールがアナザードライブに追われる

・湊ミハルがゲイツとツクヨミが未来へ帰るべきだと告げる

・ツクヨミが門矢士と話し、スウォルツの企みや自身の正体を聞く

・ウールとオーラがクジゴジ堂を訪ね、匿ってほしいと告げソウゴが受け入れる

・ソウゴがウールと話し、ウールとオーラがスウォルツによって別の時代から連れてこられたことなどを聞く

・オーラがクジゴジ堂を出ていき、ウールたちが探すが、ウールの前に再びアナザードライブが現れ、ツクヨミが助ける

・湊ミハルが駆けつけ、仮面ライダーアクアに変身しアナザードライブと戦う

・ソウゴとゲイツが変身して加勢し、アクアがツクヨミを連れてその場を離れる

第1プロットポイント

・ジオウとゲイツがウールの加勢でアナザードライブを倒すが、その正体がオーラであることを知る

フェーズ2

・湊ミハルがツクヨミの本名がアルピナであることやツクヨミの存在が時空を歪ませていると告げる

・ジオウたちの前にスウォルツが現れ、アナザーディケイドとなってジオウとゲイツを圧倒する

・ウォズがジオウたちと共にその場から撤退する

・ゲイツがオーラがアナザードライブであったことをウールに問い詰め、ウールがその場を去る

・ソウゴとゲイツが対立し、ケンカ別れする

・ウールの前にオーラが現れ、逃げるようにウールが立ち去る

・ソウゴが高校時代の友人である小和田と偶然出会い、彼が出場するゲームの大会を見に行く

・ウールの前にオーラが現れ、アナザードライブとなってウールを襲う

・オーラが現れ、アナザードライブの正体がオーラに化けたパラドクスロイミュードであることが明かされる

・ギンガファイナリーが現れ、オーラを助ける

・ゲームの大会で小和田の敗北を見た直後、スウォルツが現れ、小和田を謎の球体に取り込む

・スウォルツが大道克己を召喚し、大道克己が仮面ライダーエターナルに変身、ソウゴも変身して戦う

・ゲイツがクジゴジ堂に帰ってきていたツクヨミと話し、「一緒に帰ろう」と告げるが、ミハルが「帰る時間が違う」と伝え、ゲイツがクジゴジ堂を出ていく

・ミハルがスウォルツからツクヨミの力を取り戻すことを提案する

・アナザードライブと戦うギンガファイナリーにゲイツリバイブが加勢する

・門矢士がスウォルツの前に現れ、力の制御を奪ってジオウと共に消える

・ソウゴが門矢士とスウォルツの作った世界に入り込み、ダークライダーを蘇らせるためにアナザーワールドを作り出していることを知る

・スウォルツとエターナルの前にミハルが現れ、アクアに変身してエターナルと戦う

・ソウゴがアナザーワールドから帰還すると同時にオーラがウールを殺害する

・ソウゴがグランドジオウに変身し、アナザードライブと戦う

・ツクヨミがアクアと協力してスウォルツからタイムジャッカーの力を奪おうとするがアナザーディケイドに変身され失敗する

・グランドジオウがアナザードライブを倒し、ゲイツリバイブがその場を去る

第2プロットポイント

・ツクヨミのピンチにゲイツリバイブが駆けつけるが、謎の球体に取り込まれ、白ウォズが現れる

フェーズ3

・ギンガファイナリーが現れ、ツクヨミとアクアを連れてアナザーディケイドたちの前から退却する

・ソウゴが戻ったウォズからゲイツがアナザーワールドに囚われたことを知る

・ソウゴたちが白ウォズにコンタクトを取り、ゲイツを助ける手助けをしてほしいと頼む

・スウォルツが新たなアナザーワールドを作り、ダークライダーを召喚する

・白ウォズがスウォルツのアナザーワールドを破壊するための作戦を立案する

・仮面ライダーアクアが仮面ライダーエターナルと戦い、ジオウが加勢する

・エターナルが戦闘に入った直後、スウォルツの前にオーラが現れる

・白ウォズの仮面ライダーウォズとウォズのギンガファイナリーが戦い、ギンガファイナリーが勝つが現れたスウォルツによって白ウォズが復活する

・現れたツクヨミが時間を止めようとするが力が足りず、ギンガファイナリーとツクヨミがアナザーワールドに送られる

・ウォズとツクヨミがゲイツのアナザーワールドにやってきて、ゲイツがソウゴと共に生きていきたいことを知る

・ジオウがダブルアーマーを装着し、エターナルと戦う

・エターナルのマキシマムドライブを喰らいながらジオウトリニティに変身し、アナザーワールドに入りこみ、エターナルのマキシマムドライブがアナザーワールドを破壊する

・ゲイツやとらわれていた人々がアナザーワールドから脱出し、エターナルや白ウォズが消える

・スウォルツが新たなダークライダーを召喚し、ゲイツリバイブとギンガタイヨウが引き離す

・仮面ライダーアクアが隙をついてスウォルツに襲いかかるが、再びタイムジャッカーの力を得たオーラに阻止される

・ソウゴが、スウォルツがライダーを力を奪うためにすべてを仕組んでいたことを知る

・オーラが時間を止め、スウォルツを殺害しようとするが失敗しアナザーディケイドに変身される

・ソウゴがグランドジオウに変身し、アナザーディケイドと戦う

・ゲイツリバイブとギンガタイヨウがダークライダーを倒し、スウォルツの目的がソウゴであったことに気づく

・アナザーディケイドが自分を倒せばツクヨミも消えると告げる

・加勢しようとしたアクアがアナザーディケイドに敗れ、スウォルツがツクヨミを取るか、己を取るか、オーマジオウへの道を取るしかないと告げる

EP47・48・49「2019：きえるウォッチ/2068：オーマ・タイム/2019：アポカリプス」

　ということでジオウ最終回のエピソード。ついに世界の崩壊が始まり、窮地に立たされるソウゴたちがあがきます。

　この回も含めた『仮面ライダージオウ』という物語に関して言えば、僕はあまり波に乗れた感じはありませんでした。というのも、ジオウの物語ってひとつの作品として楽しむものではなく、平成仮面ライダー作品と共に駆け抜けたライダーファンだからこそ楽しめる作品だったので、初見の人から見るとレジェンド登場しても誰だ？ってなるでしょうし、物語としての完成度を重視する僕のようなタイプには序盤で提示されていたライウォッチや継承のルールなどが後半になるに連れてあやふやになり、その理由が「ジオウのせい」「時空の乱れ」などの安易すぎる言葉で解説されていたので非常に納得いかない部分が多々ありました。

　多分それは制作者側もディケイドを入れて完全にライダー大戦の再現を持ち込んだり、チェイスを突然登場させたり、ツクヨミを仮面ライダーにしたり、最後の最後に唐突な学園パロを持ち込んだりと分かっていることでしょう。むしろわかってないと心配です（苦笑

　まぁ、そう言っても僕も平成仮面ライダーに浸かってきた人間なので創作者としての視点ではなくひとりの観客として、『仮面ライダージオウ』という作品はそれなりに楽しむことはできたと思います。

　そして間髪おかず令和一号ライダーである『仮面ライダーゼロワン』が始まるのでそちらに期待しましょう。

ストーリーライン

フェーズ1

・ソウゴの世界にスカイウォールが現れ、ビルドの世界の怪人が溢れ出す

・ソウゴがクジゴジ堂に帰ってくるが、ビルドのライドウォッチが壊れていることに気づく

・ソウゴが湊ミハルが死んだことすべてがスウォルツの策略であったことをゲイツたちに話し、ツクヨミを連れてクジゴジ堂を出る

・仮面ライダーゲイツと仮面ライダーウォズがスマッシュたちとの戦う

・ソウゴとツクヨミが門矢士の元に赴き、幼いツクヨミたちがいる2058年の世界へ向かう

・ドライブライドウォッチが壊れ、ロイミュードたちがゲイツとウォズの前に現れる

・ソウゴたちが幼いツクヨミに接触し、世界の破滅について訊ねるが、若い頃のスウォルツが現れ、「他の世界を滅ぼして世界を救う」と語る

・ゲイツとウォズの前に風都タワーとユグドラシルタワーが現れ、Wと鎧武の敵が現れる

・ゲイツとウォズの前に魔進チェイサーが現れ、戦闘になる

第1プロットポイント

・若い頃のスウォルツがライダーの世界をひとつにまとめ滅ぼすことを明かすが、ソウゴがアルピナの力の方が強いことを暗示させるが、スウォルツがそれを許さないことを示す

フェーズ2

・変身解除されたゲイツがチェイスに詩島剛のことを訊ね、チェイスが記憶の混乱を起こし、その間にゲイツとウォズがその場を立ち去る

・ツクヨミが若いスウォルツを消そうとするが出来ず、門矢士がスウォルツの攻撃からツクヨミを庇って死ぬ

・現れた海東大樹がアナザージオウⅡライドウォッチを使って門矢士を復活させるが、副作用で海東がアナザージオウⅡになる

・門矢士がソウゴからディケイドライドウォッチを受け取り、仮面ライダーディケイドに変身してアナザージオウⅡと戦う

・ソウゴたちが2019年に戻り、ディケイドが力の半分をウォッチに託していたことを明かし、仮面ライダージオウにカメンライドする

・ソウゴがグランドジオウに変身し、ディケイドジオウと共にアナザージオウⅡに変身して倒す

・グランドジオウが変身解除され、グランドジオウライドウォッチが消失し、ソウゴたちがかつてのライダーの敵に囲まれる

・仮面ライダーディケイドがこの世界を破壊すると告げるが一旦その場から退避する

・ソウゴたちがクジゴジ堂に戻り、門矢士からスウォルツが幼いソウゴに時空を操る力を与え、仮面ライダーの世界を融合させる片棒を担がせていたことを語り、門矢士が作戦を立て、ソウゴたちがそれに乗る

・ソウゴがクジゴジ堂を出ようとするが門矢士からお前だけ生き残れないことを聞かされるがすべてを受け入れていることを話す

・ツクヨミとウォズが街で人々避難させながら戦う

・ゲイツがアナザーディケイドと戦う

・ジオウが襲われそうになっていた順一郎を助け、自分が仮面ライダーであること、みんなを守るために行くことを告げ、2068年に赴く

・ゲイツにディケイドが加勢し、共に戦う

・ツクヨミを襲おうとしたロイミュードを魔進チェイサーが助け、ウォズがチェイスも本来の歴史では仮面ライダーであったことを明かすが、受け入れられないチェイスが魔進チェイサーに変身し、ウォズと戦う

・ソウゴが2068年にツクヨミたちに接触し、ブランクライドウォッチを手渡した後、ジオウに変身しオーマジオウに挑む

・ゲイツがツクヨミが世界を救うとアナザーディケイドに告げるが、激昂したアナザーディケイドに圧倒される

・ジオウがジオウトリニティに変身し、2019年のゲイツとウォズが2068年にやってきて、ジオウトリニティとオーマジオウが戦う

・アナザーディケイドと戦うディケイドの前にディエンドが現れ、ディケイドに加勢する

・オーマジオウがソウゴが仲間のために自らを犠牲にしようとしていると告げ、ソウゴが変身解除し、ゲイツとウォズが2019年に戻る

・アナザーディケイドがツクヨミを葬るためにその場を離れる

・ソウゴがオーマジオウの力とはなんなのかを訊ね、世界を破壊するための力だとオーマジオウが告げ、ソウゴが2019年に戻される

・2068年のツクヨミに託されたブランクライドウォッチが輝く

・アナザーディケイドがツクヨミの前に現れ手を下そうとするがチェイサーがそれを防ぐ

・チェイサーがアナザーディケイドに敗れ、ゲイツに看取られながら消滅する

・ツクヨミが駆けつけたソウゴの言葉で託されたウォッチとウォズから受け取ったジクウドライバーを使って仮面ライダーツクヨミに変身するがアナザーディケイド側に寝返る

・ツクヨミが門矢士の作戦でツクヨミをライダーにしてツクヨミの世界を復活させそちらの世界に人々を避難させる計画だったことが明かされる

・ソウゴたちが少してでも敵を食い止めるために戦うことを決意する

・ゲイツたちが街で暴れる怪人たちと戦う

・ソウゴが戦いのためにクジゴジ堂を出ようとするが、順一郎から修理された各ライダーのライドウォッチが渡される

・街で戦うウォズたちをツクヨミとアナザーディケイドが妨害するが、ソウゴが現れ、グランドジオウに変身し、アナザーディケイドと戦う

・ソウゴが変身解除され、アナザーディケイドにトドメを刺されそうになるが駆けつけたゲイツが庇い、死亡する

第2プロットポイント

・ソウゴがゲイツの言葉を受け、オーマジオウに変身する

フェーズ3

・アナザーディケイドがオーマジオウの力を奪おうとするが失敗し、オーマジオウの力がすべてのライダーの力であることが明かされる

・オーマジオウがアナザーディケイドが率いていた怪人軍団を瞬殺する

・アナザーディケイドが自身の世界へと帰還しようとするが仮面ライダーツクヨミがそれを阻止するもアナザーディケイドの攻撃を受け、爆散する

・オーマジオウがアナザーディケイドを倒し、ツクヨミの世界がソウゴの世界に融合し、世界の破滅は免れる

・ソウゴが王として君臨する資格を捨て、オーマジオウの力で世界を作り直す

・作り帰られた2018年の世界でソウゴが日常を営む