028――劇場版 仮面ライダー電王 俺、誕生!(特撮映画)

あらすじ

 宝石泥棒に憑依したイマジンを追って、過去の世界に向かった良太郎たち。しかし、それは時の列車を狙う強盗集団の首領・牙王の罠であり、良太郎たちはオーナーたちを人質にデンライナーを奪われてしまう。

 牙王に蹴られた後遺症で電王に関わる記憶が欠落してしまった良太郎を連れたハナはデンライナーから脱出したモモタロスやジーク、そして11歳の良太郎こと小太郎と共に桜井侑斗の助けを借りてゼロライナーで後を追う。

 そして牙王はデンライナーで“神の路線”を走り、全ての時間を支配できるという神の列車を手に入れようとしていた。




概要

 人気作である仮面ライダー電王の劇場作品。


 主役である野上良太郎を演じるのは『るろうに剣心』シリーズで緋村剣心役を演じた佐藤健。

 監督は『仮面ライダー響鬼』を除く平成一期ライダーすべてに参加した長石多可男。

 脚本は『仮面ライダー龍騎』や『仮面ライダーオーズ/OOO』などを担当した特撮脚本のレジェンド、小林靖子。


 ということで今回も東映特撮youtube officialにて、夏休み特別企画ということで公式配信されていたものを見ました。この作品は以前にも見たのですが、電王が人気作で特撮特集の番組などにもよく登場することから割と内容は覚えていました。

 TV本編とも話はリンクしており、ちょうど27話と28話の間で起こった話とされていて、ちょっと前に配信で見た時にがっつり映画と絡めてみる内容だなって内容でした。


 そしてこちらの映画本編ですが、全体的にみると子供的にはとても楽しく見れる映画なのではないかなと思いました。電王という作品自体は基本明るい、アッパーなテンションが多いですが、今回もモモタロスたちイマジンズのノリや西部開拓時代や古代エジプトなど乗っ取られたデンライナーを追う中でのゼロライナー時間旅行などの部分でそれがよく現れているなと思います。

 しかし、良太郎と小太郎からみる記憶のない両親への思いやジークの恩返し、牙王の計画など大人が見ても楽しめるような話の要点はちゃんと押さえているのでしっかりと楽しむことができました。


 またスーツでの戦闘面でも牙王の圧倒的な強さや普段は見れないようなソードフォームの捨て身の戦法など非常に多彩で、強引に神の路線に乗り入れるゼロライナーや電車ながら生物的な動きを見せるガオウライナーなどライナー関係のCGもよくできていて、特に最終決戦での戦いは見入りました。

 それにしてもなんで真田幸村役が陣内智則なんだ(笑




ストーリーライン

フェーズ1

・加藤浩が宝石泥棒を働くが、良太郎とウラタロスたちが阻止する

・加藤浩からイマジンが離れ、M良太郎が電王へと変身するが宝石を奪われ、過去に飛ばれる

・電王がイマジンを追ってデンライナーで過去に飛ぶ

・イマジンが過去に現れ、駆けつけた電王と戦う

・電王がイマジンを倒す

・良太郎がかつておばあちゃんの家に住んでいたことをハナに語る


第1プロットポイント

・デンライナーが牙王と名乗る男に乗っ取られ、良太郎とハナが過去に置いていかれる


フェーズ2

・現代で愛理の店から空の写真立てが見つかり、家族の写真が入っていたが幼い良太郎が持ち出しているうち無くなってしまったことを語る

・過去に残された良太郎とハナが空き家状態の愛理の店にやってきて11歳の野上良太郎と出会う

・良太郎にモモタロスが憑依しようとするが、直後入ってきたジークに押し出され、11歳の良太郎に憑依する

・ハナがジークとモモタロスを外に出すが、モモタロスたちを見た二人の良太郎が気を失う

・牙王がオーナーからマスターパスを奪い、神の路線に入ると告げる

・オーナーが神路線について語り、デンライナーが神の路線に入る

・良太郎が電王に関する記憶を失っていることが明かされる。

・現れた侑斗が良太郎たちを連れてゼロライナーに乗り、デンライナーが神の路線に入ったことを告げる

・ゼロライナーが神の路線に強引に乗り入れるが、デンライナーによって弾き飛ばされる

・牙王が仮面ライダーガオウに変身し、ゼロノスと戦う

・ガオウがゼロノスとゼロライナーを別の時間へと弾き飛ばす

・ゼロライナーが恐竜時代に行き着き、良太郎が記憶を失った影響でモモタロスが外で実体化できるようになる

・デンライナーを追ってゼロライナーが時間の中を旅する

・戦国時代にて牙王がある目的のために真田幸村に協力していることが明かされる

・良太郎たちが戦国時代に行き着き、侑斗と別行動になる

・良太郎たちが真田軍の忍者集団に襲われ、モモタロスが11歳良太郎こと小太郎の体を借りて電王ソードフォームに変身し、忍者集団を蹴散らす

・良太郎と小太郎が両親のことについて語る

・ハナがモモタロスと共にデンライナーを取り戻そうとするが、良太郎たちもついて行く

・良太郎たちが真田軍の砦に近づき、砦に向かう千姫の籠を見つけハナが入れ替わって砦に潜りこむ

・ハナが砦内に潜り込み、モモタロスたちも後を追って砦に侵入し、暴れる

・ハナたちに捕らえられていたウラタロスたちが加勢する

・牙王が真田幸村を無能と判断し、裏切る

・良太郎にイマジンが迫るが、ジークが憑依し、電王ウイングフォームへと変身してイマジンを倒す

・ガオウがウイングフォームを攻撃し、良太郎を捕らえる


第2プロットポイント

・封鎖された神の路線の先から時を支配できるガオウライナーが現れる


フェーズ3

・牙王が良太郎にチケットをかざし、良太郎を消すためにガオウライナーに乗り込む

・モモタロスがガオウライナーに取り付く

・小太郎がチケットの時間が良太郎の生まれた日であることを明かす

・牙王が良太郎の生まれた時間に到着する

・良太郎が電王に関する記憶を思い出し、牙王が仮面ライダーガオウに変身する

・ゼロライナーが現れ、それぞれの時間の良太郎に憑依させたウラタロスたちがそれぞれのフォームの電王に変身する

・良太郎が電王ソードフォームに変身する

・電王各フォームがガオウと配下のイマジンと戦い、ゼロノスベガフォームがガオウライナーを止めようとする

・ロッドフォームなどがイマジンを倒すがガオウによって圧倒される

・デンライナーと共にハナたちが現場に駆けつける

・ソードフォームが再び立ち上がり、ガオウの一撃を食らうが相打ちで一撃を叩き込む

・ガオウがガオウライナーに乗り込み、デンライナーもゼロライナーなど連結して戦う

・デンライナーがガオウライナーを破壊する

・ガオウとソードフォームの一騎打ちとなり、ソードフォームが勝利する

・ガオウライナーに破壊された時間が修復される

・ハナが小太郎が写真を無くした時間に立ち寄って欲しいとオーナーにお願いするが拒否される

・良太郎たちが両親たちの前を通り過ぎる

・ジークと小太郎が元の時間に送り返される

・現代に帰ってきた良太郎が写真立てに家族の絵が入っていることに気づく

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