011−B――仮面ライダー電王 第11〜20話(特撮)
第11・12話「暴走・妄想・カスミ草/走れタロス!」
今回は勘違いとキンタロスの暴走によって物語が始まります。
カスミと父親の話は娘を思う父親の行動がすれ違いを呼んで互いの溝が深まるというベタな展開ですが、前エピソードで良太郎の仲間となったキンタロスがトラブルメーカーとして展開を引っ掻き回す形。しかし、空回りとはいえキンタロスの暴走には「カスミと父親」を仲直りさせたいという一貫した意思をしっかりと見ることができました。
もちろんそこだけでは物語がダレてしまうので、まったく活躍の機会を与えられないこととキンタロスのマイペースな性格に振り回されて終始ストレスの溜まっていたモモタロスなど、コメディ的な要素もしっかりと含まれていました。
ストーリーライン
フェーズ1
・良太郎が小林カスミと出会い、カスミ草の人と間違われる
・キンタロスが暴走し、カスミのマネージャーを投げ飛ばしてケガをさせる
・後日、カスミのマネージャーから呼び出され、ハナと共にマネージャーの代わりに彼女のボディガードをすることになる
・カスミのファッションショーの服が切り刻まれているのを見つける
・カスミのファッションショーの最中に再びキンタロスが暴走し、ショーをめちゃくちゃにする
・次の写真の現場で良太郎がカスミに嫌がらせをしていた犯人=世間からカスミのライバルとして見られている女の子を捕まえる
第1プロットポイント
・カスミがイマジンに襲われ、モモタロスが憑依した良太郎が守る
フェーズ2
・カスミの楽屋にカスミ草が置かれており、良太郎とハナががいつもカスミ草を届けてくれる「カスミ草の人」の話を彼女から聞く
・イマジンの契約者を探すなかでカスミが突然父親に家を出て行けと言われたことを知る
・仕事中のカスミの前に再びイマジンが現れ、良太郎が電王ソードフォームに変身するが、途中からキンタロスが割り込み、アックスフォームに変身して戦う
・カスミを守るハナがイマジンの契約者に遭遇し、契約者=カスミの父親であることが明らかとなる
・電王がイマジンを追い詰めるが、なぜかトドメをためらったキンタロスの行動によって取り逃がす
・良太郎とハナがカスミの父親に会いに行くが、歯牙にもかけられずに突っぱねられ、直後、カスミの父親がイマジンとの契約を思い出す
・翌日、パリコレに向かうカスミをイマジンが襲い、キンタロスが契約者である父親を信じ、イマジンの目的に加担する
・イマジンが契約を完了したとみなして過去に飛ぶ
・カスミの父親との会話で、カスミのモデルとしての夢を叶えるためにあえて突き放したこと、イマジンとの契約が「カスミに会いたい」こと、イマジンがそれを「カスミの仕事を潰す」こととして解釈したことが明かされる
・良太郎たちがイマジンの飛んだ過去へ飛ぶ
第2プロットポイント
・良太郎が過去で暴れるイマジンの元へ現れるが、憑依したキンタロスがイマジンを倒さず、父親の元にカスミを戻すために彼女の説得に向かう
フェーズ3
・憑依キンタロスがカスミを説得するが失敗に終わる
・時の運行を乱す行為としてオーナーがキンタロスにデンライナーへの乗車拒否を言い渡す
・良太郎がイマジンの前に現れ、電王アックスフォームに変身。イマジンを倒す
・キンタロスがデンライナーを降りようとするが、キンタロスの助言を受けたカスミが父親と仲直りしたことでキンタロスの暴走がなかったこととなり、キンタロスの乗車拒否行為そのものが消滅する(だが良太郎たちはそのこと覚えている)
第13・14話「いい? 答えは聞いてない/ダンス・ウィズ・ドラゴン」
今回はリュウタロス登場回。いままでいがみ合っていたモモタロスたちが「良太郎をやっつけてデンライナーの車掌になる」という謎の目的を掲げるリュウタロスに対抗して結託していくのはいままでの関係から大きく変化していくところなので今後の展開に期待です。
イマジンの契約者である清掃員のエピソードに関しては結構薄めで、公園で踊っていたダンサーがイマジンが飛んだ時間に関わっているというのもイマイチ繋いでいる理由がよくわかりませんでした。どっちかというと今回はリュウタロスのキャラクターで引っ張っているという感じでした。
ストーリーライン
フェーズ1
・良太郎の体をモモタロスたちが取り合うが、不自然に弾かれる
・良太郎が三浦の催眠療法によって、何かに覚醒し、同時に良太郎とモモタロスたちのリンクが途切れる
・戸山がイマジンと契約する
・デンライナーを降りたハナが愛理の店に向かい、事の顛末を聞く(同時に愛理がいないことが描かれる)
・謎のイマジンに取り憑かれた良太郎が公園で踊っていたダンサーたちをイマジンの力で仲間にする
・戸山と契約したイマジンが彼の「動物たちが安心できる公園」という願いを「何人も立ち入らせない」と解釈し、入ろうとする者たちを襲う
・良太郎を探して公園に立ち入ったハナがイマジンに襲われる
第1プロットポイント
・謎のイマジンが取り付いた良太郎が現れ、電王ガンフォームに変身する
フェーズ2
・戦闘で公園を破壊する電王をハナが止め、謎のイマジンが自分の目的が「良太郎をやっつける」事であると明かす
・愛理が希望ヶ丘に向かっていることが明かされる
・目的を明かした謎のイマジンから良太郎を取り返そうとモモタロスたちが動くが失敗に終わる
・ハナの必死の説得で良太郎が謎のイマジンを押さえ込んで表に出てくる
・デンライナーに戻ってきた良太郎の前でイマジンが実体化しリュウタロスと名乗る
・「良太郎についているといいことがある」と言ってリュウタロスが再び良太郎の中に戻る
・ハナがリュウタロスをパスの共有から外そうとするが何者かからパスをもらっていることが明かされる
・良太郎が愛理の店に戻り、愛理が懐中時計を持っていなくなっていることに気づくが、再びリュウタロスが体を乗っ取る
・モモタロスたちがリュウタロスを追い出すために結託する
・イマジンが公園にバリケードを形成する
・公園前にやってきたハナの前に憑依リュウタロスがやってくる
・同時にやってきたイマジンが契約完了とみなし戸山の体から過去に飛ぶ
・戸山からイマジンの飛んだ時間がかつてとある少年と世話していた犬が死んだ日であることが明かされる
第2プロットポイント
・リュウタロスの一瞬のスキを突いてモモタロスたちが良太郎の体の主導権を奪い、良太郎が電王ソードフォームに変身し過去に飛ぶ
フェーズ3
・過去で暴れるイマジンの元に電王が現れ戦う
・犬を心配したリュウタロスが強引に割り込み、ガンフォームに変身。イマジンを倒す
・イマジンのイメージが暴走し、巨大化。電王もデンライナーで対抗して倒す
・良太郎が愛理を迎えにいくためにデンライナーから降りる
・良太郎が愛理が記憶を失っていることを知り、同時にリュウタロスが愛理にぞっこんであることが明かされる
・リュウタロスが良太郎をやっつけることをやめると言う
第15・16話「銭湯(バス)ジャック・パニック/幸福の星、降伏の犯人(ホシ)」
今回は立てこもり犯の人質となった良太郎が、一緒に人質となった男の問題とイマジンの両方の問題に直面する話。人質取ったはずの犯人がいつのまにか人質になってたり、まるで遊びにきたかのように現場にやってきた愛理、奔放なリュウタロスをメインに振り回されて怒りの矛先を向ける場所を失ったモモタロスなど、このエピソードは吉本新喜劇のような完全なるギャク回でした。
特に犯人を前にしても平常運転な愛理に当てられて、みんなで差し入れを食べるシーンはシュールすぎました(笑)。
しかし、一緒に人質となった男――袴田の冤罪を晴らしたいという欲求と今にも警察が突入してきそうな現実というものがあったのでコメディとして見つつもしっかりとストーリーが追える形にもなっており、個人的には好きな回でした。あとリュウタロスがトリックスター的に未だになにをしでかすのかわからない感じも展開の読めなさになっているので、なかなか意外な形でストーリーが展開したりしていきました。
ストーリーライン
フェーズ1
・買い出しに出た良太郎が自転車を盗まれる
・自転車を盗んだ窃盗犯が良太郎と銭湯にいた袴田を人質にして立て籠もり、警察がそれを包囲する
・良太郎が愛理に人質になったことを電話で伝える
・イマジンが現れ、人を襲いだす
・イマジンを倒すために憑依したM良太郎に代わってハナが立てこもり犯の人質となる
・M良太郎にキンタロスが割り込んで電王アックスフォームに変身するもイマジンに逃げられる
・良太郎が再び銭湯に戻ってくる同時にハナが勢いで窃盗犯を気絶させてしまう
・袴田が犯人の拳銃を奪って良太郎たちを脅すが、そこに差し入れを持ってきた愛理がやってくる
・警察が突入の準備を始めるが、U良太郎が指揮をしていたデカ長を脅迫し、それを阻止する
第1プロットポイント
・やる気を喪失した袴田が自分が会社の金を盗んだと思われていることを良太郎たちに語る
フェーズ2
・愛理が袴田の冤罪を晴らすまではこのまま立て籠もっていようと申し出て全員がそれに同意する
・イマジンが再び人を襲い、U良太郎が銭湯を出る
・U良太郎が電王に変身するも再びイマジンに逃げられる
・イマジン襲われた二人が袴田の働いていた会社の同僚であることがハナから良太郎に伝えられる
・良太郎が工場を訪れ社長と話をし、彼がイマジンの契約者であると知る
・R良太郎が電王に変身、社長を銃撃するがイマジンが社長を庇い、電王とそのまま戦闘になる
・電王がイマジンを倒し、社長を追撃するも逃してしまう
・デンライナーに戻った良太郎の中にいるリュウタロスをモモタロスが懲らしめようとするが失敗に終わる
・社長の前に倒したと思われたイマジンが「契約を忘れるな」と言って再び現れる
・良太郎が再び銭湯に戻ると当時に警察が再び突入準備を始めるが、R良太郎が警察やマスコミを操ることでそれを阻止する
・良太郎が袴田たちと食事を共にし再び社長に会いに行く
・社長と顔を合わせる良太郎だったがリュウタロスが再び憑依し、社長を襲おうとするが、モモタロスがなんとか阻止する
・良太郎が社長からイマジンとの契約が「酒癖の悪さを治すこと」であり、それをイマジンが「酒癖の悪さを知っている人間を消すこと」と解釈したことが明かされる
・社長がよく飲み行く店に現れたイマジンが契約成立とみなして過去に飛ぶ
第2プロットポイント
・良太郎がイマジンを追って過去に飛ぶ
フェーズ3
・良太郎が袴田が盗んだと言われていた金を社長が自ら捨ててしまっていたことを知る
・イマジンが過去で実体化し、暴れる
・良太郎が電王ソードフォームに変身し、イマジンを倒す
・金の真実が社長から袴田に伝えられ、関係が修復される
・自首のために表に出た袴田たちだったが、警察が対処していたのが隣の質屋で起きた立てこもりであることが明かされる
第17・18話「あの人は今!も過去?/時計じかけの婚約者(フィアンセ)」
今回はリストラ宣言を聞かされたモモタロスたちのドタバタコメディと消えた愛理の婚約者という問題に直面した良太郎の葛藤の二軸で物語が語られます。
いつも通り、モモタロスたちが問題に直面してケンカしたり、ハナに鉄拳制裁食らったりと電王の名物とも言えるコメディ部分ももちろんありますが、今回は海外から帰ってきた同級生との間の情報のズレから端を発した愛理、良太郎、そして愛理の婚約者である桜井侑斗を軸にしたシリアスな展開もかなりの部分を占めているので、作品の雰囲気としてはちょっとだけダークめでした。
その中でも四人のイマジンにつかれて影で努力をする良太郎の姿や、そんな良太郎にモヤモヤした気持ちを抱えるモモタロスなどキャラクター性が現れていました。
ストーリーライン
フェーズ1
・閉店間際の愛理の店にハナがやってくるが、良太郎が倒れてしまう
・ハナがモモタロスたちにイマジンのリストラを公言する
・退院した良太郎が高校の同級生である沢田と出会う
・愛理の婚約者の話を持ち出され、沢田から逃げるように良太郎が立ち去る
・母校を訪れた沢田が自分がいた頃との変化に驚く
・沢田についたイマジンが望みを言えと彼女の前に現れる
・モモタロスたちが自分たちの有能さを示すために店番中に良太郎に次々と取り付く
・ハナが良太郎をデンライナーに連れ込み、モモタロスたちを説教する
・良太郎がリュウタロスから沢田にイマジンがついていることを教えられる
・沢田についたイマジンが彼女の「思い出に浸りたい」という望みを関連するものを高校生たちから奪うことで叶えようとする
・良太郎たちが沢田の前に現れた直後、イマジンが契約完了とみなして過去に飛ぶ
・沢田が自らの望みを明かし、共感した良太郎が自分も高校を中退したことを告げる
第1プロットポイント
・良太郎が過去に飛ぶ
フェーズ2
・電王プラットフォームが過去で暴れるイマジンに挑むが、防戦一方になる
・戦いの最中に電王が愛理の婚約者と出会う
・リュウタロスが憑依し、ガンフォームに変身するがイマジンに逃げられる
・変身解除した良太郎が愛理の婚約者を探すが見失ってしまう
・現代で沢田が愛理の店を訪れる
・ハナにデンライナーに連れ戻された良太郎が愛理に婚約者ーー桜井侑斗がいたこと、結婚式直前に突如彼が失踪したこと 、その彼が過去にいたことをオーナーやハナ、モモタロスたちに語る
・沢田が自らの悩みを愛理に話し、彼女の言葉で自らの悩みの解決策を見出す
・沢田のイマジンは再び過去で暴れ出す
第2プロットポイント
・休んでいた良太郎がイマジンのリストラの件を知るが、倒れた理由が少しでも強くなろうと鍛え、過剰に食べていたことが明かされる
フェーズ3
・良太郎にイマジンが暴れ出したことが伝えられ、現場に向かう
・イマジンの前に現れた良太郎が電王に変身。ロッド、アックス、ソードと変身していく。
・モモタロスが一人で抱えこむ良太郎に説教をし、良太郎が謝罪する
・電王ソードフォームがイマジンを倒す
・沢田が再び日本を離れ、良太郎がそれを見送る
・良太郎とハナの前に桜井侑斗が現れる
第19・20話「その男、ゼロのスタート/最初に言っておく」
今回はゼロノスこと桜井侑斗とデネブ登場回。
桜井侑斗役の中村優一さんの演技は最近はライダー映画で見ること多かったので良太郎と面と向かった時と、デネブがいる時とではまったく違う表情をする侑斗は新鮮に思えました。逆にデネブはブレないというか全然安定しているので「いつものデネブだ」と安心できるところがありました。しかし侑斗の登場よって良太郎サイドに気まずい不協和音が陰りを差していましたし、消滅したはずのゼロライナーや過去の時間に存在している桜井さんの存在など視聴者にまったく説明されずに物語が展開していく様は非常に興味を引いてくれます。
ストーリーライン
フェーズ1
・良太郎とハナの前に桜井侑斗が現れ、その場を立ち去る
・デンライナーに乗った良太郎が過去にいる桜井さんを探したいと申し出るがオーナーに断られる
・イマジンが契約者を得て実体化する
・愛理の店に侑斗が現れる
・デンライナーから降りた良太郎の前に再び侑斗が現れ、コーヒーの釣り銭を返しに来た愛理とも鉢合わせる
・良太郎が愛理を自らの正体を明かそうとする侑斗から引き離す
第1プロットポイント
・良太郎と侑斗が一触即発の雰囲気となり、モモタロスとデネブが参戦するがデネブが良太郎たちに謝罪しうやむやに終わる
フェーズ2
・M良太郎がハナからの電話でイマジンの現れた現場に向かう
・契約者の「タイムカプセルを見つけたい」という願いを強制的に叶えようとするイマジンの元にM良太郎が現れ、電王ソードフォームに変身する
・電王とイマジンが戦うがイマジンに逃げられる
・契約者の男性を救急車に乗せた良太郎の前に再び侑斗が現れ、ゼロライナーに乗ってその場を去る
・良太郎がゼロライナーの存在を知った直後、侑斗とデネブがデンライナーに乗り込んでくる
・侑斗が時の運行を乱さぬように良太郎に再度釘を刺してデンライナーから降りる
・イマジンが契約者に掘り出させるための新たなタイムカプセルを確保する
・良太郎が萎縮して電王として戦わなくなることを恐れた侑斗が契約者に話を聞きに行き、契約者が病気で死んだ婚約者の埋めたタイムカプセルを探していること、良太郎が先回りしていたことを知る
・イマジンが病院から契約者を連れ去る
・良太郎が電王に変身し、イマジンを追う
・イマジンが契約者にタイムカプセルを彫り出させ、過去に飛ぶ
第2プロットポイント
・電王がイマジンを追って過去の時間に飛ぶ
フェーズ3
・変身解除した良太郎がタイムカプセルの場所に印をつける
・過去で暴走するイマジンに圧倒される電王の前に侑斗が現れる
・侑斗が仮面ライダーゼロノスに変身し、アルタイルフォームからベガフォームへと切り替えながらイマジンを倒す
・良太郎の考えを甘いと否定する侑斗だが、桜井さんの言葉を使って信念を貫くことを宣言する良太郎
・現在に戻った良太郎がカプセルを掘り出し契約者の男性に渡す
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