011−D――仮面ライダー電王 第31〜40話(特撮)
第31・32話「愛(アイ)・ニード・侑(ユウ)/終電カード・ゼロ!」
今回は突然現れた婚約者を名乗る男と関わることとなる愛理とゼロノスのカードがあと一枚しかない侑斗を主軸にした物語。
愛理の借金問題と侑斗のカード問題は物語序盤では切り離された別々の問題でしたが、それが藤代がイマジンの契約者になったことでリンクし、「イマジンを倒して愛理を救いたい」ながらも、仮面ライダーとしての侑斗の力は借りられないというジレンマの形で話が集約するようにセッティングされていましたし、愛理絡みということでリュウタロスの暴走も合わさることでさらに複雑な物語展開へと繋がっているように思えました。
ストーリーライン
フェーズ1
・侑斗がイマジンを見つけるが変身を躊躇い、過去に飛ばれる
・K良太郎が侑斗と代わりに変身し、過去に飛ぶ
・過去で電王アックスフォームがイマジンを倒し、現在に戻る
・愛理のカフェに来た良太郎が愛理が借金の保証人になったせいで物品を差し押さえられる現場を見る
・良太郎が差し押さえられそうになっていた侑斗の望遠鏡を持ち出し、差し押さえ業者の社長で愛理の婚約者を名乗る藤代が現れる
・藤代が愛理に指輪を渡して店を出ていき、愛理が藤代を追いかけるように店を出る
・暴走しそうになっていたリュウタロスを良太郎が説得して止め、愛理の店にやってきた侑斗が良太郎から事情を聞く
第1プロットポイント
・藤代にイマジンが取り憑く
フェーズ2
・愛理が藤代の元を訪れる
・良太郎と侑斗の前にイマジンが現れて侑斗に愛理のことを託し、R良太郎が電王ガンフォームに変身して追いかける
・侑斗が控えていたデネブを電王のフォローに向かわせる
・愛理が藤代に婚約指輪を返す
・電王ガンフォームがアントホッパーイマジンと戦うが現れたもう一体のアントホッパーイマジンの登場により敗北し、デネブによってデンライナーに撤退する
・侑斗が藤代の会社を訪れ、愛理を連れ戻す
・「野上愛理」手に入れるという契約のために藤代がアントホッパーイマジンに憑依される
・デネブが侑斗に良太郎たちの状況報告する
・病院に入院した良太郎がデネブからゼロノスのカードが桜井侑斗の存在そのものを消費していることを教えられる
・アントホッパーイマジンに憑依された藤代が愛理を連れ去り、直後、現れた侑斗が指定された場所へ向かう
・D侑斗がアントホッパーイマジンに憑依された藤代と戦う
・愛理のことを聞いた良太郎が病院を抜け出し現場に向かう
・デネブが侑斗から離れて愛理の元に向かわせようとするが、もう一体のアントホッパーイマジンが現れ邪魔をする
・M良太郎が侑斗の元に駆けつけ、戦闘を引き受け、電王ソードフォームに変身する
・侑斗が愛理の元にたどり着く
・藤代に憑依していたアントホッパーイマジンが実体化して戦う
・愛理が桜井侑斗のことを思い出しかけるが、電王のピンチを察して侑斗がその場を離れる
第2プロットポイント
・電王の元に駆けつけた侑斗が最後のカード使って仮面ライダーゼロノスに変身する
フェーズ3
・電王とゼロノスがアントホッパーイマジンを倒す
・最後のゼロノスのカードが消費されたことで愛理たちから桜井侑斗の記憶が消える
・良太郎が愛理を迎えにいく
第33・34話「タイムトラブラー・コハナ/時の間(はざま)のピアニスト」
今回はイマジンと契約した謎のピアノの男の話。メインとは別にサブでハナが小さくなってしまった問題が出ていますが、これに関しては今後の大きな問題への序章のような形で軽くしか語られていなかったので、このあとの展開に期待と言ったところ。
メインであるイマジンとの話に関しては安定した電王としての展開を維持しつつもイマジンが契約者の望みを叶えたのに過去への扉が開かなかったという謎で引っ張る形でしたが終盤、イメージを暴走させたイマジンの攻撃によって現在の人々が消えるというのはいままでざっくりとした描かれてこなかったので、今回、みんなが復活したのにピアノの男の存在だけが消失し、思い出してもらうまで時の旅人になるという形でかなり徹底して描かれているのが印象的でした。
ストーリーライン
フェーズ1
・ゼロノスのカードが2009年の桜井侑斗の記憶を消費して作られていたことが明かされる
・良太郎が高校の同級生の沢田に連絡を取り、彼女から桜井さんの記憶が消えていることを確認する
・モモタロスたちが時の狭間に新たな路線が築かれているのを見る
・ハナが自分の体が小さくなっていることに気づく
・良太郎がハナから連絡を受け、会いに行くがチンピラに絡まれ、小さくなったハナに助けられる
第1プロットポイント
・ピアノの男がイマジンと契約し、通りかかった侑斗とデネブがそれを目撃。侑斗が良太郎にイマジンのことを伝え、デネブがピアノの男を尾行する
フェーズ2
・愛理の店に来た良太郎が愛理にハナの妹のコハナとして紹介する
・侑斗が愛理の店にやってきて良太郎にイマジンのことを伝え、彼を契約者の元へ向かわせる
・イマジンが他人の家からピアノを盗み、契約者の男の前に持ってくるが過去への扉が開かず、暴力を振う
・デネブが契約者の男を守り、合流した良太郎が電王ソードフォームに変身し、イマジンと戦う
・侑斗がコハナをデンライナーに連れてくる
・電王がイマジンを取り逃がす
・オーナーがコハナと侑斗をデンライナーのコックピットに連れて行き、新たな現れた路線が消えたハナの世界に続いているのではないかと告げる
・良太郎が契約者の男の望みが「ピアノが欲しい」ことだとデネブに伝えられるが、契約が完了しなかったことに疑問を持つ
・侑斗が良太郎に合流し、契約者の男の行動から彼が見ていた奥村祐希の病室を訪れ、奥村祐希の事情を看護師から聞き出す
・イマジンが再び他人からピアノを盗む
・奥村祐希の病院に現れた契約者を監視していた良太郎が誰も契約者の素性を知らないことを侑斗に話す
・イマジンが契約者の前に現れ、良太郎が電王ロッドフォームに変身しイマジンと戦う
第2プロットポイント
・契約者が病院前でピアノを演奏し、過去への扉が開いたことでイマジンが過去に飛ぶ
フェーズ3
・契約者の男から日付が契約者と奥村祐希が出会った日であることが明かされる
・電王が過去に飛び、イマジンと戦う
・電王がイマジンを倒すがイメージが暴走し、怪物化して街を破壊し始める
・過去が破壊された影響で現在の契約者や奥村祐希の存在が消える
・電王が時の列車総動員でイメージの暴走したイマジンを倒し、消えた人々が復活する
・良太郎が現在に戻るが誰も覚えていなかったことで契約者の男だけが復活しなかったことを知る
・ピアノの男がデンライナーに乗り込んで来て、時間からこぼれた人々が誰かが記憶を取り戻すまで時の中を旅することが明かされる
第35・36話「悲劇の復活カード・ゼロ/憑かず、離れず、電車斬り!」
今回はゼロノス復活とライナーフォーム登場回。
桜井さんが渡した新たなゼロノスカードによって侑斗やデネブはおろか、良太郎すら葛藤することになるというとてつもなく複雑な回ですが、カードの消失=自身の存在喪失に直結する侑斗にとってはカードの使用を押さえたいのにイマジンたちが着実に力をつけつつあるという問題の板挟みの中で決断していく様を見ているとだんだん侑斗が主役でいいような気がしてきます(笑)。
もちろん良太郎も良太郎で侑斗にカードを使わせたくないと思いつつも、モモタロスたちとうまく繋がれなかったりと問題に直面していますが、こっちの方は後々の展開で大きく影響してくると思うので今後に期待です。
ストーリーライン
フェーズ1
・良太郎が強くなることを誓い、キンタロスたちと訓練をする
・イマジンが契約者を得る
・K良太郎が良太郎に道場破りをさせようとするが失敗する
・桜井さんがゼロライナーに乗り込んできて侑斗にゼロノスへの変身カードを渡す
・キンタロスが良太郎は強いと告げる
・デネブがゼロノスカードと共に桜井さんをゼロライナーから追い出す
・イマジンの契約者が良太郎がいた道場に乗り込んで過去に飛ぶ
・K良太郎が過去に飛び、イマジンが3体いることが判明する
・K良太郎が電王アックスフォームに変身し、イマジンと戦う
・侑斗が愛理の店を訪れる
・キンタロスが良太郎について戦っている際に違和感を覚える
第1プロットポイント
・侑斗が過去にやってきて桜井さんからゼロノスカードを受け取りゼロノスに変身する
フェーズ2
・ゼロノスがイマジンの一体を倒すが、残り2体には逃げられる
・良太郎がゼロライナーでゼロノスカードを受け取った経緯を聞き、ゼロノスカードを奪って逃げる
・ウラタロスがモモタロスたちにあることを提案する
・店に戻った良太郎が愛理の店の桜井さんの望遠鏡を譲るという話をされて動揺する
・侑斗が愛理の店にやってくるが良太郎とすれ違い、話をする
・イマジンが再び過去で暴れ出す
・侑斗の言葉を聞いて良太郎がゼロノスカードを返す
・良太郎と侑斗が電王ソードフォームとゼロノスに変身し、過去に飛ぶ
・電王とゼロノスがイマジンと戦う
第2プロットポイント
・電王のソードフォームが解除され、プラットフォームに戻ってしまう
フェーズ3
・電王がプラットフォームからライナーフォームに変身する
・電王ライナーフォームがイマジンを倒す
・ライナーフォーム初陣を祝ってデンライナーの車内でパーティーが行われる
第37・38話「俺、そういう顔してるだろ?/電車の中の電車王」
今回はリュウタロスが主役とも言える回。「仮面ライダーW」同様、全体の話的にも最終局面に入り、ラスボスであるカイが登場して本格的に活動し始めましたね。
そして未来への分岐点が現れたせいか、良太郎やモモタロスたちの関係も変化を迫らせ、その中で愛理への依存という形で人間と関わりを持っていたリュウタロスが忘れていたその隔たりを突きつけられるという展開でしたが、残酷な真実を突きつけられて暴走してもなおリュウタロスを見捨てず、敵であるとカイに啖呵を切れる良太郎の芯の強さも伺える回になっておりました。
てか、ラスボスのカイ役が『ウルトラマンオーブ』でクレナイ・ガイ役をやっておられた石黒英雄さんでオーブを見てから電王を見てる(リアタイで見てましたがその時の記憶は完全に忘れてます)ので、どうしてもカイがクレナイ・ガイ(闇落ちの姿)にしか見えない……(笑)
ストーリーライン
フェーズ1
・良太郎がモモタロスたちの関係が変化しているのを感じ取る
・リュウタロスが頭の中に響く声に悩まされる
・リュウタロスが愛理のイラストを良太郎経由であげるというが、モモタロスが止めケンカになりかける
・愛理と話す侑斗の姿をR良太郎が目撃に愛理に店を出ていく
・R良太郎の前にカイが現れ、声の正体がカイであることを知ったR良太郎が電王ガンフォームに変身する
第1プロットポイント
・レオイマジンが現れ、電王と戦闘になるがカイが止め特殊なチケットをR良太郎に渡す
フェーズ2
・デンライナーとゼロライナーが分岐点を監視するターミナルに停車する
・デンライナーに戻っていたR良太郎がゼロライナーに乗り込み、特殊なチケットを差したパスを差し込み、ゼロライナーがデンライナーを道ずれにして暴走する
・デンライナーに戻ろうとしたモモタロスたちがレオイマジンの放った雑魚と戦闘になる
・R良太郎が現実世界に出るが、レオイマジンに襲われるもパスがないため変身できずに追われる
・駆けつけた侑斗がゼロノスに変身し、レオイマジンと戦う
・R良太郎の前にカイが現れ、自分がイマジンであることを突きつけられる
・R良太郎がカイに操られた人間に追われる
・ゼロノスがレオイマジンを撤退させる
・モモタロスたちがレオイマジンの放った雑魚を退ける
・乗り込んでいたデネブがゼロライナーを停車させようとするが失敗する
・R良太郎が愛理の店に戻るが、愛理の反応のせいで自分のお姉さんではないことを悟り、再び出ていく
・デンライナーを見つけたターミナルからキングライナーが発車する
・R良太郎に侑斗が合流し、カイがレオイマジンを引き連れて現れる
・キングライナーがデンライナーたちを収容する
第2プロットポイント
・カイと対峙した良太郎が「リュウタロスに近づくな」と告げ、制御を取り戻したデンライナーが現れる
フェーズ3
・コハナからパスを受け取った良太郎が電王ソードフォームに変身する
・カイが自ら過去の扉を開け、レオイマジンを過去に飛ばす
・電王が過去に飛び、ライナーフォームに変身し、レオイマジンと戦う
・電王ライナーフォームがレオイマジンを倒す
・リュウタロスが良太郎たちに謝罪する
第39・40話「そしてライダーもいなくなる/チェンジ・イマジン・ワールド」
さてついに電王も40話の大台に乗ってきましたが序盤から演出も手伝ったモモタロスと良太郎の小ネタで少し笑わせつつも、過去の桜井侑斗が消されたことで侑斗と桜井さんの存在が消え、現代で彼がいなかったことにされてしまうというなかなか残酷な展開でかなり温度差が激しかったです。
特に侑斗が消えたことでデネブが彼の存在を忘れ、良太郎についたことになりデンライナーでモモタロスたちと楽しくやっている姿は普段ならにこやかに見ていられますが、侑斗が消えたことを知っている良太郎や観客の視点ではコメディにもならない辛いシーンでもありました。
その中で良太郎が「侑斗を忘れて欲しくない」という欲求と桜井侑斗の存在がなくなったことで姉が昔のように笑っていられるという現実の中で葛藤することになっていましたが、これは人によっては良太郎とは真逆の選択をする人もいる際どいものだと思うので非常に見応えがありました。
多分この作品で小林さんが伝えたいことは40話でオーナーが口にした「人の記憶は強く、脆い。街一つ戻ることもあれば瞬き一つで消えてしまう」というところに集約されているのでしょう。
ストーリーライン
フェーズ1
・イマジンが過去に飛ぼうとするがM良太郎が電王ソードフォームに変身し、イマジンを倒す
・良太郎が契約者にカードをかざして過去に飛び、桜井さんの姿を目にする
・愛理が自分が何かを忘れていることに気づく
・侑斗が愛理の店に行くのをやめたことをデネブに伝え、共に買い出しに出る
・良太郎が侑斗と出会い、愛理が何を忘れていることに気づいたことを伝えるが侑斗が最後まで変身するだけだと答える
第1プロットポイント
・良太郎の前にカイが現れ、目の前で他人を使ってイマジンを過去に飛ばす
フェーズ2
・良太郎がデンライナーで過去に飛ぶ
・暴れるイマジンの元に駆けつけた良太郎と侑斗がデネブと契約する前の侑斗を目撃する
・良太郎たちの前で過去の侑斗が死に、侑斗が消える
・良太郎が電王ライナーフォームに変身し、イマジンを倒す
・イマジンに壊された時間が修復されるが桜井侑斗の存在が戻らず、侑斗がいなかったことになっていることを知る
・良太郎が現在に戻るが、侑斗の存在が消え、桜井さんもの存在も消えていることを知る
・良太郎がハナとオーナー以外が侑斗の存在を覚えておらず、デネブが良太郎についたことになっていたことを知る
・オーナーが良太郎に「人の記憶は強く、脆い。街一つ戻ることもあれば瞬き一つで消えてしまう」と告げる
・良太郎の目の前でイマジンがコハナをさらう
・電王アックスフォームに変身し、駆けつけるがカイが現れ、侑斗が消えてどうだと聞き、彼が特異点であること、侑斗が消えれば現在がイマジンの時間に繋がることが明かされる
・愛理の店に戻った良太郎が、愛理との会話の中で桜井さんがいないことで得られる会話を楽しむ
・良太郎がコハナに「侑斗がいない時間の方がいいのか」と訊ねられ、違うと答える
第2プロットポイント
・良太郎が現れたカイに侑斗がいない今の時間を否定し、良太郎の前に侑斗が現れる
フェーズ3
・侑斗からゼロノスがカードの影響で過去の影響をセーブできることが明かされる
・カイが自ら過去への扉を開き、イマジンを過去に飛ばす
・良太郎と侑斗が電王とゼロノスに変身し、ゼロノスがイマジンを追って過去に飛ぶ
・電王がクライマックスフォームに変身し、イマジンと戦う
・過去でゼロノスがイマジンと戦い、ゼロフォームに変身する
・ゼロノスが過去で、電王が現在でイマジンを倒す
・愛理の店に戻った良太郎が桜井さんの存在が元に戻っていることを確認するが、今度は侑斗の存在が愛理の中から消えていることに気づく
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