モラトリアムを金で買ってるんだよ

数年前、大学の同期が会社を辞め、同校の大学院に進学したと聞いた。

当時大学の割合近くに住んでいた私は、当時から仕事に悩み身の振り方を悩んでいたため、久々に連絡を取り相談にのってもらった結果その同期と飲みに行くことになったのだ。


その際に言われた言葉がタイトル。




……と思ったけれどよくよく思い出したら私が相手に「モラトリアムを……金で買ったんやな……」と言った気もする(失礼)。相手は学生という身分が欲しかったと言っていたと思う。

就職して、地元に帰ったと思ったら、全国転々ホテル暮らしで営業職ではないのにやってることはずっと営業、残業、業務合コンなど。色んなことがあって疲れた、そして稼いだとのことで、貯蓄と学振(日本学術振興会の特別研究員制度)か何かで日々のお金を確保しながら存分に学生生活を送っているという。学生という身分は、色んな人に質問・取材・協力依頼等を行うときに都合がいい(という言い方は腹黒さがにじんであまりよくなさそうだけど)とのことで、現に人とつながりビジネスをする修士学生をやっているみたいで。


はーん優秀~できる人は違うぜー。と思ったけれど腐っていても仕方ないので。

腐るつもりもなかったし話が脱線した。就職しくじり野郎である私はまだ人生の舵取り分かっていないけれど、「どこにも属していない者」というのは只人には荷が勝ちすぎているんだよなぁ。税金も年金も払っているぞコンチキショウ、対外的には結婚に伴い離職及び再就職に向けて活動中、という身分は


他人と暮らす、リアルで関わる人間がほぼ同居人オンリーとなると愚痴も多くなるけれど、この人と暮らすことは、金銭的にも甘えずにいることは、精神衛生上割といいんだって思う(今メンタルに余裕があるからそう思うだけかもしれない)。マズローの欲求段階がそれなりに高次まで満たされる。

どっちが先に死ぬかなんて分かんないし、寡婦控除調べるよりもある程度稼ぐ方が良いじゃんね。もちろん生命保険とかでセーフティ作る人はそれはそれでいいと思うし、専業主婦あるいは主夫という選択も何も悪くない。各々のスタイルで行けばいいよ。……不必要な悪意に晒される可能性が高い気がするので、就労避けて通れるのはやっぱりちょっとうらやましくはあるけれど。その分のリスクとか、この束の間の休息が長引いたときのブランクというリスクを片目に見つつバランス取るのは自分で、誰にも負えない責任だ。生きやすく、なんなら毎日機嫌よく過ごすにはどうしたらいいかということしかほとんど考えていない。嘘だけど。

(完全な余談ですが、この、「嘘だけど。」の使い方する度に、入間人間さんの嘘つきみーくんと壊れたまーちゃんというラノベを思い出す。)

前回から括弧書きの多さに、考えが固まってないんだなーと自覚するけれども、夜更かしが過ぎて宅配のインターホンと共に二人とも飛び起きて、ホットケーキ焼いて食べる土曜日やってるなんて、ご機嫌以外の何よ、と思ってるよ。


なんて、心配されたので大丈夫だよという話。

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