第109話 一緒に三国志の武将のプロフィールを覚えませんか?
昔、というか今もだけれど、三国志が好きだったし、好きである。ご存知ですか、三国志? 中国の歴史です。時は三世紀頃、まあ、日本で言えば、卑弥呼が活躍していた時期ですよ、その頃に、中国大陸が三国に分かれて争っていたわけです。その争いの中で、さまざまな英雄豪傑がガシガシやり合うわけだけれど、これがもう面白いの面白くないのって、その英雄達の中には、清廉潔白な君子もいれば、悪逆非道を尽くしまくるやつもいたり、政治家でありながら軍人でもあり詩人でもあるという完璧なやつもいるし、最速の馬を駆る最強の男とか、大陸一の美青年、天下無二の頭脳を持った軍師なんてのも出てきて、まあ、飽きない飽きない、飽きるわけないですよね、これじゃ。ほとんどファンタジーですよ。いや、ファンタジーだって、こんなにいろとりどりのキャラはいない。
このキャラたちのプロフィールを、むかし、わたしは子どもの頃、学校から帰ってくると、よく覚えていましたね。主立ったやつらはもちろんですが、それだけじゃつまらないので、なんかこうマイナーなやつらのことも覚えていました。別に、三国志クラブ的なものに入っていたわけじゃない、義務じゃなくて、ただ面白いからそんなことをやっていたわけです。もちろん、他人から見たら、そんなことをやって何になるんだという話ですが、他人から見たらなんてことは、頭にありませんでしたね。
どうでしょう、みなさんもやってみませんか、三国志のキャラクターのプロフィール暗記! 面白いですよ!
まあ、わたしは、もうやっていませんけどね。
三国志のキャラのプロフィール暗記もそれはそれでお勧めですけど、別にそれ自体がどうこうということでは実はなくて、そんな感じでですね、何かしら自分だけの楽しみを持つということをしてみたらいかがでしょうか。「いや、なかなか生活が大変で自分の楽しみなんて」なんて言う人もいるかも知れませんけど、でも、そんな大がかりなことじゃなくたって、けっこう楽しめることはあると思いますよ。プラモデル作るとか、わたしは作りませんけど、工作下手だから。
「何かやろうと思ってもなにも楽しいことなんて思いつかねえよ」と言う方には、文章を書くことをお勧めします。文章を書くことは元手も、最悪、紙とペン代だけですし、スマホかパソコンがあれば書いたものをこうやって読んでもらえるわけです。楽しそうでしょ? 「文章力ないから……」なんてうつむいた方、いや、いらないですよ、文章力なんて。どうせ伝わる人にしか伝わらないんだから。読む人が読めばあなたが書いた内容はきっと分かってもらえます。もし、たくさんの人に伝えたいと思うのであれば、書きながら、「文章の書き方」みたいなものを覚えればいいだけです。うまくすれば、書いたものがお金にもなるかもしれないし、いいことずくめですよ、これは。
三国志の武将のプロフィールをひたすら覚えるのであれ、プラモデルを作るのであれ、文章を書くのであれ、何でもいいですが、生活のためにしていることとまた別の楽しみというものを何かしら見つけることをお勧めします。そうして、本当はその別の楽しみこそが、人生で「なすべきこと」というものがもしもあるとすれば、それに当たるんじゃないでしょうか。だって、あなたがあなたの生活のために為していることなんていうのは、あなた以外の人にしてもらってもいいわけですよ。あなたが何か仕事をしている。それは、あなたにしかできない仕事でしょうか。いや、そんなことないでしょ。逆に、あなたが楽しいと思えることは、あなたにしかできないわけです。あなたを楽しませることはあなたにしかできない。だとしたら、それこそが、正当にも、あなたが「なすべき」ことだと言えると思いませんか?
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