8% 徳の獲得
およそ半年ぶりの
懐かしく思える落下の感覚. 大所帯で向かう先は, 何が起こるか判らないゲームの中の世界.
先程の社長の話から,
自由落下しながらも社長が思い出したように口を開いた.
『 あぁそうそう!それから言い忘れてたことがありました。赤い大男を見つけたらすぐ逃げなさい。我々はそれを
達磨大師?そんな物騒な設定があったのか.
確かに前に皇さんが言ってたような.
『 要点は達磨大師には見つからない、心臓は守れ。この2点です。』
「もちろん逃げますが、僕はそのバグとやらにも恐らく勝てる気がしません……」
『 あはは!そのための、研修ですよ。』
何を笑ってるんだこの社長. まだ見た事もないモンスターに生身で勝てるほど僕は武術は極めていない. なんて話をしてる間に, 内定式会場に着いた.
『 ……もうお気づきかと思いますが、カメラで撮ったオブジェクトから侵入するためその撮影地点からスタートになります。』
僕が初めに
『 今回の目的は、今日得るものが無いとこれからの仕事が成り立たないからです。分かりやすく言うと武器を仕入れて頂きます。
そして、今回の研修はグループワークで行います。新卒組の"
皇さん以外の名前を始めてここで聞かされた. この会社は珍しい苗字の人間しか採らないのだろうか. それよりも, 僕はグループワーク系は大の苦手だ. いつも話すことが見つからない.
『 よろしく。』
『 よろしくな!』
『 よろしくね!』
『 ああ。』
「……よ、よろしく。」
『 君たちの初ミッションは、狐さんに会いに行き、全員"徳"を解放することです。』
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