2018.12.11.プーマかわいい




実家に帰った。


晴れた日だった。


母がいた。

機嫌がいい。


どこか、ショッピングモールかなんかの駐車場。

広くて、海(?)の方に出っ張ってる感じにある。

風もなんとなく吹いていて、いい日差し。


母とボクは買い物を終え、

車の後ろに荷物を入れてる。


愛犬も、来ていた。

ペットオーケーの施設だったのかな。


愛犬とドライブなんて嬉しい。


しかし、もう1匹ペットがいた。


母が、それを呼ぶ。

遠くからピューッと駆けてきたそいつは、

チーターだった。


うわ、こわ!


と思いつつ身を引く。

チーターはぴょんと車の後部座席に乗った。


「(あれ、うちってチーターなんて飼ってた?

なんか母さんも自然だし、

このチーターもめっちゃ人馴れしてるけど、

そりゃそうか人食いだったら飼えねえしな、

いやでもこんな特殊なペットの存在を

私は忘れていたのか?

たしかにぼやっとしてるから

いろんなこと忘れるけど

チーターを忘れるなんてねぇ……」


母がそいつを可愛がってる。

私も撫でた。

頭が大きいんだな意外と。



「〜〜ちゃんえらいねぇ。

ちゃんと椅子におちんして、

プーマなのにお利口さん」


母の言葉で、

そいつがチーターではなく

プーマだということを知った。


(画像検索したけど、

いやあれはチーターだ。)



うちはプーマ飼ってたんだなぁ。



………………



場面とんで、実家。



ベランダに母といた。

やはりいいお日柄。



うちのベランダは南向きで、

団地の裏山にひが隠れない限り、

いっつも燦々の日差し。



裏山は、うちから見て両側が雑木林で、

正面が竹藪になっている。

ニョキニョキ育った竹は、

山肌の下から上までを埋めている。

山の輪郭は、

伸びた竹藪の笹によってぼやけてる。


その竹藪を二人して見上げた。

その時のシーンは、

本来より竹藪が高く、近かった。



竹藪の奥の方から鉄塔が伸びている。

その鉄塔の丁度真上あたりに何かいた。


大きい。

そして浮いている。


人型。

マントのようなものが、

そいつの周りをぐるり、ゆるくはたていていた。

その中でそいつは腕組みをしているように私は思えた。

肩幅が広い。

頭は小さい、


余裕が感じられる。

人間より上位存在で、

頭が良い、恐らく。



「あれなに……?」



母と訝しむ。

とんでもないものを目撃してしまった。


気になったのは、

そいつの足下にぶら下がっているもの。


袋だ。


大きさとしては

そいつと同じぐらい。


何が入っているのだろう。



私は夢の中で思った。



死体が入ってそうだな。


漠然と、

人間なのか動物のものなのか、

なにかしらの、死体。



マントのそいつは、

ふわりと向きを変え、

山の向こうに消えていった。

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