7 ~修の記少女~ 後笑
「と~も~なー! 朝だって言ってんでしょ! 早く起きな、さい!」
「うあ~……。
「それはあんたが調子に乗って、遅くまで
いつも
「それは
「っ……うっさいっ」
お布団
「
「
「なに覚えたての
「そいっ」
「うぁ」
そこへ
さすがにだらだらと起き
「昨日、
「そうなんだ。みんな優しいな~」
「どーだか」
修学旅行最終日。
朝ご飯の時間が
昨日、
魔力こそは少し配分ミスがあっただろうけど、多分、あと三十秒程だけでも動けていれば、確実に倒せていただろう。断末魔だけを残し、オオサンショウウオ型ディザイアーの
対する
『フレア、
みんなを
目指す先は
けれど、この間のルナちゃんとの練習の時も感じた不安。出来ないことははっきりと分かっているのに、具体的にどうすればいいのか、そんなしっかりとした指針の無い
そこまで考えて、ふと感じる横の視線に意識を戻す。
「
「ううん、なんでもない」
今は一生に一度の修学旅行を楽しむ時。
一緒に居る
いつものように
朝ご飯を食べた後は、手早く荷物を
初めて
そこでお昼を食べて、再び長い時間バスに揺られ修学旅行最後に向かったのは
「わー!
「――はぁ……はぁ……はぁ……ぁ、当たり前でしょ。
「おー! すっご。ホントたっけー!」
「
彦根城天守閣の三階。午後に
その
行動を共にする
「あ! あれ、
「んー? どこ?」
「あっちあっち」
「あっちてどこよ」
「あいつら、西の丸でも走り回ってなかったっけ?
「それに関しては本当に同感だけど、ああ見えて
「あの
「うん。……というか私達も同じ
いたる所に樹木が植えられている鐘の丸の
まだ残っているキツそうな階段へ向けて、ボブウェーブと、ツインテールロングの少女二人はため息を
ダウン気味の
歴史の事あるごとがそこでは展示されていた。
「それでは改めて! ご観光をされてる方々と
「それじゃあ
その少女に、
多分、
永遠の18歳。アイドル
近頃
一曲、と言っても、音響機器は
空間そのものに音を発生させる最新のエア
メロディも
魔法なんて関係ない。
今の時代の機材などを使わず、自身の
「すごい……」
ふと思い
これが、アイドル。
これが、
気が付けば、
限られた数だけを護ることに
「
そう考えていると、一瞬だけ、彼女の天然かコンタクトかエメラルド色の
その一瞬に見せられた
「ゔッ!?」
目のハートがどこかへ飛び去り、よろける脚でなんとか転ぶのを
「なにこんな所で
「お、
振り向いたその先、まず目に入ったのは
「お前が先に行ったかもとか言ってた
「ご、ごめん。
「俺
「う、うん……」
普段よりも眉を
これは、いつもよりも怒らせているかもしれない。皆の元へ戻ったら
そう心に
バスの駐車場に着き、平謝りをする
ディザイアーの
一クラスごとに割り当てられた中型バスに乗り込み、JRにして
新幹線の中ではお
お
中には先生たちと一緒に学校方面へ一緒に戻る人もいたけど、
帰校組が
「それじゃ。明日は振り替え休日だから、間違って
「分かってるって
「登校日なのを忘れて
「うっ……」
春休み明けの
同じく手を振り返してくれる
電車は埼玉県に入り、
帰りに、少し遠回りをしてお母さんの元を
しばらく歩いて辿り着いた
木造平屋建ての、昔
服の下に忍ばせた
原始的に見えて、鍵の持ち手に
「――ただいま……」
お
そのとき、意図せずして落とした視線の先、玄関ホールの
「ぁ……」
誰も
お
明日が、お休みで良かった。
大切な笑顔を、
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