〜修の記少女〜 前笑
五月十六日。日曜日。
一日目の宿泊施設、ホテル
「いやあー。たーのしかったー! この
「正確には、旅館にチェックインしてそれぞれの部屋に荷物を
「旅館で晩ご飯をしないのは珍しいよね」
共に洛中市内の観光をした班員の、
あと三人、班員は
一緒に走りだそうとした
「うぉー。それ刀のキーホルダーじゃん! どこで買ったんだよ
「劇場村の
「マジか! やった。サンキュー!」
少しして停留所に着き、先行した三人とも合流し、無事に旅館に
「わー。
「おーすっごー!」
「当たり前でしょ。向こうは二人と三人部屋で、こっちは
「それなー……」
心
だけど、先に盛り上がっているグループの一つに
『緊急警報発令。緊急警報発令。
「うーわ、またかー」
「なんか
「
「さー」
もはや地震や
「もしもし。
『ああぁ。トモナさん、こんにちはぁ。学校行事をお楽しみのところ申し訳ありませんン』
会話が
「ううんいいよ。どうせ今お楽しみじゃなくなったところだから」
『あっはっはぁ……。それもそうですねぇ』
関西でディザイアーが発生したことは、多分
『警報はご
「というと」
『大変
「いいよ」
「
『…………。そうですかぁ。ありがとうございますぅ。それでは、そのように連絡を通しておきますねぇ』
「ありがと。本気でいくから、手助けじゃなくて
そう返事だけをして、連絡端末を耳から離す。通信を切る前、そのスピーカーから、
『――ええぇ。トモナさん、お気をつけてぇ――』
「
部屋に戻ると、
「やっぱり、行くんだよね」
「えへへ。ごめんね。でも皆と一緒にただ避難してるだけなんて、
「……
明るく答える
今日
「なーんか
「あはは……。他にすぐに出れるとこ分かんないから」
笑いながら見送ってくれる
テリヤキを意識して、いつもよりも速く変身する。皆が見てるからね……。
「
変身が終わった直後、
「気を付けてね。この後、みんなで夕ご飯なんだから、早く帰ってきなさいよ」
「うん! いってきます!」
変わらず
あまり高くないビルやマンションの上を、端末の情報を
多分、
「もー! なんでこんな時に
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます