2 ~潜の野少女~
「――
「……誰が、あのちんちくりんな
「……そっか。君は、
これは、夢だ。
また
「ふん……。この
「……
何も楽しくは思っていなかったはずなのに、
「それにしても、獣の姿のものが
「ゲン……?」
「
「うわホントだ
「
「夢じゃなかったんだ……」
「……
「
その声で
「
「えっ、あ。ごめん。ちょっと考え事してたや」
「
「うっ……」
断罪。
やはり
双子ちゃん達と初めて会った公園。
「で、でも考え事してたのはホントだよ」
「で、そのまま夢の中へと没入していったと」
「えへへぇ」
そう。考え事をしていたのは本当だ。だけど。
「……その考え事というのは、何を考えていたんですか?」
段々と
考えていたことというのは、昨日のことだ。
正直
イワオくんの昨日の去り
でも。
「うーん……ちょっとね。えへへ」
何でもないかのように笑って、ごまかす。
これは、
細かなことまでは私も分からないけど、イワオくんが隠そうとしていることを、
「まぁ……考え事といっても
「よ、良く分かったね
うまく
そんな
「それにしても、あの子たち遅いですね。授業が終わればここに来ると言っていたのに……。金曜日で終わりの
「へぇ
「はい。
「あー!」
今日は金曜日。
「そうだ。
「……
「私達ならいつもの
「うぅ……す、すみません」
テリヤキがいない代わりに、
そのとき、
「
「
「あっ……」
ひょっこりと、
「……
「それ
「意味なくない?」
「あ、あはは…………」
「っ――せぇい!!」
「あー?!
不意に投げられた
多分、これは
先日ルナちゃんと
音楽スタジオ風の商社ビルの受付横、関係者専用室のセキュリティ
少しばかりの
すかさず右手の廊下に進み、
。
全身を包む光が
「なるほど。私が以前に使ったあからさまな施設の入り口とは別に、こんな
「る、ルナちゃん!? ど、どうしてここに!?」
ホラー映画とかとはまた違う動作で、
「あなたが二日前、商店街で
そう言って、ルナちゃんはエレベーターに乗り込み、
確かに、ルナちゃんの言うとおり、この
しかし気になるのは、もっとそれ以外にある。
以前にルナちゃんを案内したことのある施設とは違うこの場所に、どうして彼女がいるのか。そしてルナちゃんは
「で、でも
「ああ。そのことね」
「あなたが
若干の重力感と共に軽快な到着ブザーをエレベーターから受け取り、
「そ、そうなんだ」
「場所は、多分あなたが考えている通りよ。以前
箱から降りたエレベーターホールは、ルナちゃんと
練魔場へ向かう方向とは違う廊下へ進みながら、ルナちゃんは感心のような小さいため息を
「あ、あはは……。
「今日はいいのかしら」
「あっ」
言われて、今更ながらにルナちゃんを
いわゆる
しかし、そんな
「まあ、今回は私が勝手にあなたについてきたわけだし、あの狗なら話は分かるのだから
今回の目的の場所。
ルナちゃんがお
今回の召集の目的は、ルナちゃんの
今まで調査や捜査をしていた警察や
まあそもそも、端末を持つとなったとしても、普段持ち歩くことになるのは
そんなことを考えながら、
まだルナちゃんと打ち解けあえてないとはいえ、ちょっと
だが、そう思い様子を
何か二人の間であったのだろうか。
ただ、そんなことよりも
今回の事件に、魔法少女
なんでも、この間
そのおかげで、漏れ出たらしい情報の
「やほー。この
ルナちゃんも出るのを見て第三会議室のドアを閉めたところで、聞き覚えのある陽気な声が
「んー、やっぱりフレアーだったか。ウワサ通り
「えっ?」
「っ…………」
声の方へ振り向くと、そこには先程
「ミサキさん。えっと、こんにちは?」
「あっははは。
「あ、やっぱりこの間
「そ、あーしもあんとき、まさか
「ミサキさん、さっそく話が
「あー。そーだったそーだった」
それから、軽快に
「ちょっち、付き合ってもらっていいかねお二人さん」
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