2 ~探の少女的な~
「もーしもっし、そこのちみっこいの達、そんな
「あなた誰――……ですか?」
一呼吸遅れ、またも不意に掛けられた女性の声に振り向いたところで、
「あぁ、
しかし、ミサキと名乗り左手の指で表したピースを左目に当てるはっちゃけた雰囲気の彼女は、お嬢様高校の生徒とは一見して思えない
元の髪色は分からないが、
その時、吹き抜けた弱い風が彼女のスカートをはためかせた。
「って、ちょっ! み、ミサキさん? スカート! パンツ見えてる!!」
「んー? ダイジョブダイジョブ。見せパンだから。ヨユーっしょ」
「そう言う問題じゃないよ! ていうか何が
「あなた達も、
「「あぎゅッ」」
「なになに。あーしでも
「「「!?!?」」」
変わらず楽しそうにケタケタと笑うミサキさんは、さらりと的を
「そーそー。ちみっこ達。この
「ね――」
「
突然の小動物の捜索発言に
ミサキさんは何かを探すような動作を
「そ、ネコちゃん。あーしの
「じょ、助手……?」
今度は
猫が助手、とはこれ
釣られて
「お。
「だから、私のことをネコと呼ぶのはやめてくださいって、いつも言ってるじゃないですか。ミサキさん!」
ミサキさんに大声で呼びかけられ、飛んできたその女の子は、
「私には、
所々インナーカラーを明るく染めたセミショートの
「まさかとは思いますが、また私のことを、たぬきって言ったりしてないですよね」
「「
「あっははははは。
そんなミサキさんの反応に、ラフカジュアルに
「ウケません! 変な
「まーまー、そうカッカすんなし。いーじゃん。
「だから私は、ねこじゃないです!」
そこへ、
「感動の再会のところすみませんが」
「感動なんていう、大層な感情なんて、持ち合わせてありません!」
「先程、ミサキさんは
「あー」
その様子を横目に
「
「んー、そーなんだけどねー。……ま、いっか」
しかし、すぐさま
「あーし、こー見えて
「「た、探偵?」」
「そ。カッコいっしょ? チョっと
「私ではなく、あなたが
「まー。そーゆーコトにしとくか」
「
唐突に
そんな訴えも慣れた調子でスルーをして、ミサキさんは本題を
「実は、この
「しようもないコトを
「あっははは。メンゴメンゴ。えーっと。……そうだちみっこ達、この辺りで不審な
「え?」
違うよ!?
と、あらぬ
それを汲み取ってか、こっそりと
もしかして、
「ま、安心しなし。魔法少女って言っても、
野生の魔法少女。
それを聞いた時、
思わず隣に立つ
自身を探偵と
つまり、
なぜ彼女は、ミサキさんは、
そんな
「「まほう、しょうじょ?」」
ミサキさん達が立ち去る直前に、
「そ。あーしは
「
「さー。
「……また、探偵魔法少女の
「んっふふんー」
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