5 ~墓前の少女~


 二〇八九年。四月二十八日。

 お昼休み、いつも通り渡り廊下の校内こうない自販機に現れたリサ先輩を屋上で見送ってから、午後の授業にはげんだ。あまり得意じゃない国語と現代経済の授業を意識いしき朦朧もうろうとさせつつもなんとか乗り切り、放課後をむかえた。小鞠こまりちゃんの日直の仕事を手伝ってから、二人で昇降しょうこうぐちりて上履きからスニーカーにき替える。

 いつもはそれなりの確率で深輝みきちゃんを見付けられるんだけど、今日はお昼休みに会ってから一度も見かけることはなかった。少しさびしい。

 そんなことを思っていると、あたし黄色きいろいスニーカーとは色違いの、薄桃うすもも色のスニーカーにかかとを入れ込みながら小鞠こまりちゃんは言う。


「そういえば、今日はどうするの?」

「うん。このあとそのまま行こうかなって思ってる」

「そっか。じゃあ校門までね」


 いだ上履きを下駄げたばこの中に入れてナンバーロックの自動施錠せじょうおんったのを確認しながら、流れるように答える。

 小鞠こまりちゃんも履き替え終わったのを見届けてから、グラウンド沿いに続く玄関げんかんみちに出た。


「やっぱり、昨日きのうあの後、変身してたのね」

「えへへ………うん」


 小鞠こまりちゃんが言っているのは、昨日カフェを出ていそいで別れた時の事だろう。

 今までも、小鞠こまりちゃんや他の友達と遊んでいる時に魔法少女の出動要請ようせいはあった。そのたびに、何かしらの言い訳や理由を付けて抜け出していた。あたしが魔法少女庇護ひご担当者だというのは話していたけど、やっぱり心配させたくなくて急用だと言ってはその場を離れていたのだ。

 けれど、小鞠こまりちゃんには何故なぜかいつもバレていて「そういう役割だっていうのは分かっているから、へんに取りつくろわないの」と、くぎを刺されてしまっている。


「それにしても、まさか本当に灯成ともな魔法少女まほうしょうじょだったなんて。今でも信じられない」

変身へんしん中のあたしに飛び付いてきたのは小鞠こまりちゃんなのに、まだ言ってるの?」


 一週間くらい前。今となってはどうやって使ってたのかも分からない魔法を発動させてからくも大型ディザイアーを倒した日、ついでに魔法少女がデフォルトで使えている認識にんしき阻害そがいの魔法も展開できないあたしは、涙をたずさえた小鞠こまりちゃんに発見され半壊した学校の体育館の瓦礫がれきに押し倒されたのだ。その時に学校のほかの皆にもばっちり見られていたから、今後こんご学校内で変身を躊躇ためらう必要がなくなったのはもはや言うまでもない。

 運動部の人達が練習にはげむグラウンドの横を歩きながら、の光に照らされてちゃ色がかったボブウェーブの親友は答える。


「実際に目にしたとしても、ひとは自分の理解をえたことには鈍感どんかんになるものよ」

「うーん………。そんなものかなー」

「そんなものー」

「んーむむむ―――――」


 間延まのびしたあたし相槌あいづちに、同じように繰り返す小鞠こまりちゃん。

 とくに何も考えていないけど、ポーズだけは深く考えているようにかまえる。

 そんなあたしを見ながら楽しそうに微笑ほほえ小鞠こまりちゃんは、校門まで来たところで「けれど」と言葉を続けた。


灯成ともなが今まで『急用』だって言って別れた次の日に、決まっていつもあそこに向かう理由はなんとなく分かったかな」

「………うん」


 正面口を出て歩みを止めたあたし達は、何をしめし合うでもなくお互い向き合う。


「それじゃあまた明日ね! 小鞠こまりちゃん」

「明日は宿題わすれないようにしなさいね。灯成ともな。ばいばい」

「うっ………」

「それじゃあね」


 小鞠こまりちゃんが言ったのは、今日の授業じゅぎょうで提出しないといけなかった国語の宿題の事だろう。

 昨日千葉ちば県でいたち型のディザイアーとたたかった後、魔力をいっぱい無駄づかいしたのとディザイアーの欲圧よくあつを受けた影響でか、家に帰ってからご飯を食べる余力よりょくもなくベッドに倒れ込んだのだった。おまけにおひる休みにリサ先輩を屋上へ送るのに時間を取られ、結局けっきょく宿題を終わらせられなかったのだ。もちろん、宿題は明日の授業までに出すように言われている。

 国家魔法少女は色々と免除めんじょされることがらが多いけど、緊急きんきゅうせいの高い出動要請ようせいがあったり、入院するような大怪我けがでもしない限りは宿題はなくならない。理不尽りふじんだ。

 小鞠こまりちゃんは肩を落として項垂うなだれるあたしを置いて、学校を出てひだり側、あたしが向かう方向ほうこうとは逆の方へと足を向ける。

 あたしみぎ側へ向けてとぼとぼと歩きだしたところで、背中から小鞠こまりちゃんが声をけてきた。


「そうだ。今日は夕方ゆうがたから天気がくずれるみたいだから、はやめに帰りなさいよ」

「——うん。ありがと! じゃーねー!」


 振り返って大声でこたえると、小鞠こまりちゃんはてのひらを振って返してくれる。そしてすぐに進路へと足を戻す。

 あたしも回れ右をして、目的地に向かう。



 学校を出てすぐの大通りを北上ほくじょうして環状はち号線を渡った先、いつもは東武とうぶ東上線とうじょうせんに乗って通り過ぎる、ひかりやまの少し手前のこぢんまりとした小店こみせに入っていく。

 そこは小さい頃からよくあの人に連れられてきていた、馴染なじみのお花屋さんだ。

 お店に入ると、三十代くらいの女の人が鉢植はちうえの水やりをしているところだった。その女性店員さんはあたしが入ってくるのに気が付くと、手に持っていたじょうろをカウンター横のステンレスラックに置いて出迎でむかえてくれる。


「いらっしゃい、灯成ともなちゃん。こんにちは。今日は学校帰りなのね」

「そうなんだ。これからいつものとこ。こんにちはミヨさん。今日も綺麗だね!」

「もう。耳にタコができるくらい聞いたわよ。いつものアングレカムでいいのよね」


 言いながら嬉しそうに笑窪えくぼを浮かべるミヨさんは、四すみに通気用の穴がけられたガラスケースから白いつぼみを付けた花を数本取り出してカウンターに持って行くと、合成紙ごうせいしの簡易包装用ほうそうよう包み紙で包んでくれる。「うん」と短く答えるあたしに、もらい物だから、とレジの横に置いてある小さいカゴの中のチョコレートをすすめてくれた。お言葉に甘えて一粒頬張ほおばっているあたしのところへ、よそおい終わった花束を差し出す。


「まだ全然ぜんぜん時期じゃないからつぼみの状態だけれど、これでかまわないのよね」

「うん。大丈夫だよ。多分く頃にはひらいてると思うから」


 そう言って、白い蕾の花束をお得意様とくいさま価格の百二十円と交換で受け取る。

 三枚の硬貨を少し年季の入ったレジスターに仕舞しまいながら、ミヨさんはふふふ、と笑みをこぼす。


「相変わらず、現金を使うのが好きなのね。あの子そっくりだわ」

「うん! だってこっちの方がお店の人とより多くれ合えるんだもん」

「それはいいけど、このあいだみたいに店中に小銭をき散らすのだけは勘弁してね」

「あぅ………そのせつは………ゴメンなさい」


 イタズラな顔を見せるミヨさんに、あたしは体をちぢこまらせてあやまる。以前ここでお花を買った時に、ほかのお客さんも居たから早くお会計を済ませないと、とあわてて財布を出した際に、いきおあまって中の小銭やお札を全て振りいてしまったのだ。

 別にめてないから。とミヨさんは言ってくれるけど、いつもいろんなところで迷惑をけているから、ここだけの話じゃないぶん申し訳なさが良心をチクチクとはりで刺す。


「ほら。これからまたちょっと歩くんでしょ? 最近はまだ日がみじかいんだから、ぼさぼさしてると帰るまでにくらくなっちゃうわよ」

「あ、う、うん。それじゃあミヨさん。ありがとう」

「はいはい。こちらこそ、毎度ありがとさん」


 ミヨさんにうながされて、頭のすみに行きかけていた本来の目的を思い出す。

 出際でぎわに再びミヨさんにまだ甘さの残る口でお礼を言ってから、花束をかかえて歩き出していく。


 赤塚坂あかつかさかを抜けて東武東上線沿いに進み、荒川が彩湖さいこを遠く一望いちぼうできるひかりやますそをぐるりと回る。

 この辺りは、今の時間帯になるとひかりやまに太陽が隠れてかげになる。夏は少しだけすずしくなるから、電車を使わない日はよくここを通ったりする。大幸たいこう先生の妹さんのお店も、山裾やますその途切れたところで見付けた。

 光が山のふもとから離れて一度埼玉さいたま県の西和光にしわこう市に入ってから、新河岸しんがし川へ向けて市城いちしろ通りを北東へ上っていく。板橋いたばし区の和光わこう2町へ入ってすぐに昭和しょうわ通りを北へ曲がって、少し歩いてからまた埼玉県の西和光にしわこう市へ戻る。

 学校からそれなりに離れたけれど、あまり足が痛くならないのはひとえに日本のいたるところで普及していっている、セミメタル粒子りゅうし入りアスファルトのおかげだろう。

 微細びさいな振動から強い衝撃まで吸収して、裸足はだしで砂場を歩くような安心感。というのが、当時の開発者のうたい文句だったはず。

 西和光市の真新しい家と時代を感じる家が立ちならぶ住宅街を進んでいくと、小さなアパート二つ分くらいの開けた場所が見えてくる。道路から一段上がったそこには、半円はんえん四角しかくはい色の石が並んでいる、いわゆる墓地ぼちという施設があった。ただ施設と言っても、この時代ではめずらしい、野外やがい墓地と呼ばれる場所だ。

 道路脇どうろわきてられた無人の管理小屋には木桶きおけや合成樹脂——プラスチックの柄杓ひしゃく、竹ぼうきやちり取りに、有料の貸しライターやごみぶくろ等が置いてある。いつもはついでにお水とかも替えたりお掃除そうじをしたりするんだけど、今日は二人の人にも忠告されているから、早めに帰るために花束だけを持って墓地の階段を上がっていく。

 階段をのぼった先、それほど広いとは言えないこの場所は、普段ひとはあまり見かけない。しかし、今日は珍しく先客がた。

 なまり色の空の下、施設利用時りようじの案内と注意ちゅうい書きがしるされた看板を呆然ぼうぜんながめているのは、一人の少女。空の色に少しくすんだあい色の上着に、肩に掛けたかばんあたしが持つものと同じ学校指定してい鞄。かぜに小さく棚引たなびかせるスカートは、あたしき慣れたものとほとんど同じ白いボックスプリーツスカート。そのスカートのすそは、新入生しんにゅうせいに割りられた抹茶まっちゃ色のボトムスカラー。

 階段を上がった先でたたずあたしに気が付いたのか、怪しい空模様そらもようを背にしても美しさをそこなわない綺麗な黒髪をひるがえし、少女はむらさき色の瞳をこちらへ向ける。


灯成ともな先輩? こんなところで何をしているんですか」

深輝みきちゃんこそ、なんでここに!?」


 そこに居たのは、同じ中学校の後輩の、深輝みきちゃんだった。

 思わぬ出会いに、彼女の元へ駆け寄る。


「なんでって……墓地ぼちに来るのに理由はある程度ていど限られてくるでしょう」

「確かに、それはそうだけど………ってそれあたしもだよね? 聞く必要あったかな?」

「私が疑問ぎもんを投げけたのは、何故なぜ学校から離れたこの場所に学校帰りのまま居るのかという話です」

「えっと……あたしは、昨日のことをお母さんに報告しようと来たんだけど………」

「報告?」


 深輝みきちゃんは、あたしの返答の一単語を切り取って復唱した。


「うん。昨日、ディザイアーと戦ったから。勝ったよー、っていう報告」

「……ああ、確か、先輩は魔法まほう少女なんでしたね」


 あたしの付け足した内容に理解をしめしたのか、深輝みきちゃんはあたしから視線を外して曇天どんてんながめる。

 そこでさっきの台詞せりふを思い出してすぐに顔を戻す。


「お母さんって、もしかして」

「うん。ここ、お母さんのお墓があるの。あ、そういえばまだ………深輝みきちゃんには言ってなかったんだっけ。あたし、お父さんとお母さんはもうくなっちゃってるんだ」

「…………そう、ですか」


 深輝みきちゃんがぽつりとつぶやくのを耳にとどめながら、奥へ歩き出す。彼女が見ていた案内板の少し先、左に折れてすぐの『忽滑谷』とられたおなかのあたりの高さのお墓の前に立つ。

 一まいだけ大きく広がったほしのような白い花弁はなびらを開かせる花束を、丁寧ていねいに包まれたそれをその状態で墓石の前にそなえる。

 お花をそなえた中腰ちゅうごしの姿勢のまま、両手を合わせ心の中でお母さんに話しかける。


 ―――昨日も、勝ったよ。また、誰かの笑顔をまもれたかな―――


 自然に閉じていたまぶたけ、立ち上がる。

 くるぶしほどの高さの石垣で作られたお墓の敷地のかどあたしれて入った墓地内の小道の曲がり角まで、深輝みきちゃんが来ていた。

 深輝みきちゃんはあたしの足元に視線を移すと、ゆっくりと近付いて来たかと思うと不意ふいあたしそばかがむ。深輝みきちゃんの手を伸ばす先、き通るような白い手にはピンクとオレンジのチェックがらのハンカチがあった。


「あ、それ……」

「先輩がしゃがんだ時、スカートのポケットから落ちてました」


 深輝みきちゃんが差し出すそのハンカチを受け取る。


「ありがとう。深輝みきちゃん」

「いえ。あのままだと灯成ともな先輩は気付かず踏み付けていたでしょうから」

「うぅ……、確かに。………これ、小さい頃にお母さんから貰ったハンカチなんだ。だからホントにありがとね」

「そんなに大切な物なら、もっと慎重しんちょうに管理したらどうですか」

「あ、ははは………おっしゃる通りです」


 深輝みきちゃんの苦言に、あたしはただただ縮こまるだけしかなかった。目の前のお母さんにも心の中で『ごめんね』とあやまる。

 深輝みきちゃんはそっと立ち上がり、数歩うしろにがる。

 そこで深輝ちゃんを見て思う。


「そうだ。深輝みきちゃんもここにいるってことは、誰か家族の人のお墓参り?」

何故なぜそこで親族しんぞく限定なんですか」

「い、いやぁ。なんとなく……えへへ」

「また曖昧あいまいな………」


 本当に、なんなんだろう。おんなのカン! ってやつかな? でも、学校から遠く離れたこの場所で深輝みきちゃんと出会であえたのは、偶然でもなんだかうれしかった。

 思わず口元がゆるむ。深輝みきちゃんにお墓で笑うなんて変な先輩だ。って思われては大変だから、慌ててほほを押さえる。

 するとそれを見ていた深輝みきちゃんが、また、呟く。


ちち墓標ぼひょうが、ここにあるんです」

「……! ………そっか。お父さんが」

「はい。……半年以上前に、死にました」


 死にました。そうかた深輝みきちゃんの声は淡々たんたんとしていて、表情はどこか他人事のように変哲へんてつもないものだった。

 それを見ていた私は、何とはなしに口を開いていた。


「お父さんのことはきじゃなかったの?」

「別に、好きや嫌いといった強い印象はありませんでした。ただ、やさしい人だった。というのは、おぼえています」

「……そうなんだ」


 お父さんのことを思い出そうとしているのか、あるいはさして興味きょうみを持っていないのか、視点がはずされた深輝みきちゃんの目は特にどこに置くともなくちゅうただよっている。


「でも、お父さんの思い出があるのはいいな。あたしのお父さんは、あたしまれる前に亡くなっちゃったらしいから」

「そう……なんですか」


 辺りをふわふわと散歩していた深輝みきちゃんの目が、あたしの方に落ち着く。そこで、はたと思いいたった。


「あ……ご、ゴメンね急に暗いはなししちゃって」


 あたまに、冷たい何かがはじける。


「いえ、気にはしていないので―――」


 鼻の頭が、冷たい。

 風の音かと思っていた空気をり鳴らすようなざあざあ音が、かみや制服を湿しめらしていく。


「あ――――――!」


 校門を出て別れた時の、小鞠ちゃんの声がよみがえる。


 ———そうだ。今日は夕方から天気が崩れるみたいだから、早めに帰りなさいよ―――


 あめだ。

 さっき深輝みきちゃんの背中に見た時よりもくらくなった空から無数の雨粒あまつぶが、深輝みきちゃんとあたしの二人、そして墓地や周りの家をらしていく。


「………この様子ようすだと、屋外に長居ながい無用むようのようですね」

深輝みきちゃんかさは?」

たたがさは常備しています。先輩の方は――」

「傘を持ってるなら深輝みきちゃんは大丈夫そうだね。あたしは家は走ったらすぐの板橋区いたばしくだから、問題ないよ!」


 そう言って、お母さんのお墓にそなえた花束をちら、と見る。本当はあんまりダメなんだろうけど、アングレカムの花も久々ひさびさ———かどうかはからないけど雨に打たれて嬉しそうな気がするから、このままにしておこう。

 深輝みきちゃんの肩を軽くいて、


「それじゃ、あたしは先に行くね。深輝みきちゃんも風邪ひかないように、早いに帰らなきゃだよ!」


 かばんを頭の上にかざして走り出す。

 入口の石段の階段をりるときに、一段いちだん足をすべらせてこけそうになったけど、バレてないよね……?

 道路わきの管理小屋の手前てまえ、ギリギリ目線の高さより少し低い墓地の敷地しきちを見ると、深輝みきちゃんもあたしの方を見ているのが分かった。恥ずかしさを誤魔化ごまかすのと、深輝みきちゃんもこっちを見てたのが嬉しくなって、あらためてバイバイと手を振る。

 そして再び走り出して、あたしは墓地をあとにした。

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