キッチンタイマーが鳴って……
その後の出来事は語るに値しません。
事実のみをの述べれば、先輩に縁を切られた乙女たちが、私を気にかけて下さるようになったことでしょうか。
善き友達たちと、ショッピングに行くことが増えたことでしょうか。
新しい趣味も増えました。お料理です。前から好きではあったんですが、最近ではお菓子作りなんかにも挑戦しています。
相沢先輩にはあまり会えていません。
いろいろな相談事があって連絡しても、「ご飯は二人以下で食べろって家訓に書いてあるんだ」だなんだと言って姿を現しません。気を回しすぎです。
さて、ここら辺で私の話はおしまいです。これからとても大切な用事があるのです。
キッチンタイマーが鳴りました。先輩の好物が焼きあがったようです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます