8.G魔法を使ってみる

それにしても先ほど長髪の巨人が魔法はイメージと言っておったの。


先ほどの小型巨人がやったファイヤボールなるものをやってみようかの。


まず炎が丸くしてそれを飛ばして爆発されるんじゃな。


ん?しかしあの炎は羽もないのに飛んで行くんじゃ?


分からんとにかくやってみるか。


・・・・・。


ダメじゃ。


丸い炎はできるが飛んでいかんぞ。


困った。


これがどうやって飛んで行っているのか分からんぞ。


我なら羽でどうやって飛んでいるか分かるんじゃがな・・・。


ぬお!


炎が我と同じ姿になったぞ




***********


火魔法がLV2になりました。


***********




お、レベルがあがったぞ。


う~ん、我と同じなら飛べるのか?


おお!飛んだぞ!


思った通りに飛んでいくぞ!


しかし、さっきの小型巨人の玉より遅いぞ。


これでは我の攻撃を当てる前に巨人ども攻撃を食らってしまうのじゃ。


ぬぬぬ、いかんぞいかん。


我よりも早く空を飛べるものと言えば・・・・。


アヤツか、アヤツを使うのは忌々しいのじゃ。


空を飛ぶ我よりもさらに上空から我を食らおうと急降下してくるのじゃ!


忌々しい、忌々しい!!


は!!


ついアヤツに狙われたことを思い出してしまったぞ。


・・・・・。


ぬわ!


なぜヤツがここにおるのじゃ!


すぐに逃げねば食われる!


あの噛み砕かれて飲み込まれる恐怖は巨人どもの恐怖とは違った悪寒を覚えるのじゃ。


・・・・・・。


アレこやつさっきから動いておらんぞ?


それに確かアヤツの色は黒色だったはずじゃがコヤツは炎のように赤いぞ?


ん?炎のように・・・・。


は!


これは我の火魔法か!?




***********


火魔法がLV2になりました。


***********




ついに我は我の宿敵の一人を僕しもべのようにできるのじゃぞ。


悔しいが先ほどの我の分身より早く飛び回っているのじゃ。


この魔法はそうじゃの≪炎の黒鳥ファイヤバード≫と名付けるのじゃ


フムフム。


我にしてはなかなか良い名前を考え付いたのじゃ。


炎なのに黒とか。


色は赤いのに黒がつくのはなぜとか。


読み方に黒が全く関係ないとかは知らんぞ。


とにかく雰囲気で付けた名前じゃ。


深い意味も理由もないわ!


さっそく闇魔法と光魔法でも同じことを試してみるぞ。


おお、こっちもうまく言ったぞ。


やはり一度成功すればイメージも容易くできるのじゃ。


それぞれ≪光の黒鳥ライトバード≫≪闇の黒鳥ダークバード≫と名付けた。


初めての魔法としては上々じゃの。


これで満足して駄目じゃ!


こんなのではとてもあの勇者小型巨人には勝てんぞ!


更なる力を手に入れねば!


それでは再び小型巨人どもの訓練の様子を見てみるかの


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