9.Gさらに魔法を使ってみる
我が訓練場に視線を戻すとちょうど女の小型巨人が魔法を使っておるぞ。
どうやらアヤツは水魔法を使っておるようじゃ。
「アクアボール」
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《適応》の効果が発動
水魔法LV1を獲得しました。
水耐性LV1を獲得しました。
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あれはさっき見たファイアボールの水魔法版じゃな。
しかしすごい威力じゃな。
地面がえぐれておるぞ。
我も真似してみよう。
『ベチャ』
「・・・・・・・。」
なぜ我のアクアボールは小型巨人のように地面がえぐれないのじゃ?
おかしいぞ。
レベルかレベルが低いのか?
うぬぬ。
悔しいが何時までもアクアボールに固執しても無益なのじゃ。
他に参考になりそうな魔法を探すのじゃ。
今度は男の小型巨人が魔法を使うようじゃな。
「ウォーターカッター」
ズバッ、バキ。
おお、なんとあの巨木(普通の細い木です)が真っ二つじゃ。
あれができれば小型巨人どもをスパスパきり刻んでやるぞ。
ウォーターカッターは水が勢いよく飛び出す魔法じゃな。
『ピュ』
「・・・・・・・。」
巨木が濡れただけで全く傷が着いておらんぞ。
そもそも何で水が勢いよく出ただけで木が切れるのじゃ。
さっぱり分からん。
もっと硬い刃物じゃないと無理じゃろ!
はぁ・・・・・。
そういえば水といえば小型巨人のアジトで水攻めされたときは死ぬかと思ったの。
大量の水が勢いよく穴に吸い込まれていくのに巻き込まれたときは三途の川が見えたぞ。
あれが再現できれば小型巨人に目に物見せれるかの。
イメージ、イメージ。
大量の水、渦を巻いて穴に吸い込ませる。
おお、出来たぞ。
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水魔法のレベルが3に上がった。
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やはり自ら体験したことはイメージしやすいの。
これは『ウォータタイフーン』とでも名づけるかの。
しかし、小型巨人に巨木が切れるのに我に切れないのは癪じゃな。
硬いといったら土か。
土を硬くするには押し固めればいいのかの。
あと切るといったらあの気持ち悪い顔をした同じ仲間まで食うヤツの手がそんな感じじゃの。
アヤツも我を見て餌扱いしておったの。
今に見ておれよ。
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土魔法のレベルが3に上がった。
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これでどうじゃ。
硬くてギザギザじゃ。
オリャ!
『ガリ』
うぬ。
一撃では切れぬか。
じゃが全く切れぬわけではないな。
『アースカッター』と名付けよう。
他の魔法ではどうじゃ?
火魔法は全く切れんな、ちょっと焦げるだけじゃ。
光魔法はアースカッターより小さいが深く切れたぞ『ライトカッター』と名付けよう。
闇魔法はライトカッター並みに切れるぞただ見た目がコッチの方が良いな『ダークカッター』と名付けよう。
次は・・・・。
アレ誰もおらんぞ?
何時の間にいなくなったのじゃ!
仕方ない我も帰って飯にするのじゃ
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