第412話

「うゥ~…! ピンク……」

 どうやら、さっきの悲鳴はピンクのようだ。


「ねぇ、何で血塗ちまみれのナイフを持ってるの!?」

 アゴで僕の手元を差した。


「え……!?」

 見ると右手に血だらけのナイフを握っていた。

「あ、いや、し、知らない……」

 ナイフから手を離して床に落とした。

 カランと乾いた音がした。


 ここは、どうやらトイレの個室のようだ。


天司ヒロ君が、いつまでも出て来ないから心配になって……」

 ピンクの差し出した手を握った。


 その時……

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