第290話 プリンス

 ディーノのドアが開き、中から男性が一人降りてきた。


「う、ゥ…、彼は……!!」

 天司ヒロシも近づいてきた男性を見て驚いた。

「な、プリンス…!!」

 小さく天司ヒロシが呟いた。


《え、プリンスだって……!?》

 ボクも彼を見たが、会った事もないモデル風のイケメンの男性だ。


 確かに、プリンスと呼ぶに相応ふさわしい気品が感じられた。


 笑みを浮かべ、その男性はウインドーをノックした。

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