第211話 ハリー

「ン…? お前は……!!」


「ヒ、天司ヒロシ君…!!

 オレだよ! オレ!!」

 不審者は、すぐにマスクを取って素顔をさらした。

 どこか憎めないチャラい男だ。


「う……! ハリー!!」

 天司ヒロシは、そのチャラい男に向かって呼んだ。


《ハ、ハリーッて…、誰だよ……!?》

 目の前のチャラい男の事か。


「痛ッてて……ちょッ!!

 天司ヒロシ君とやり合う気はないぜ!!」

 痺れたのか、ハリーは腕をブラブラと振っていた。

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