第24話 裏切り

「うらああああああああああ!!」

トモカズが木刀を振り回し


パッカァーン!


セルリアンを倒していく


「おらあッ!」

「やあッ!」

ゼロ、かばんがトモカズに続く


「おいおい、コイツら一体なんなんだ?」

セルリアンを倒していくトモカズ達だったがやがて違和感を覚え始める


「コイツら……仲間割れでも起こしてやがるのか?」

ゼロが呟いた

「セルリアンが仲間割れ、聞いた事がありませんね」

迫ってくる触手を避けながらかばんも呟いた


その時


パァンッ!

突然何かが破裂する音が聞こえた


「なんだッ!」

トモカズが木刀を構え直す

「今のは銃声……一体どこからッ!」


周りのフレンズはセルリアンとの戦いに必死で気づいてはいない

そして


パァンッ!

再び銃声が聞こえた、次の瞬間









ポタ…ポタ…

「なんだよ…結構当たんじゃねえか…」

背中から血を流すスーツ姿の男がトモカズの目の前に立っていた


「だ……団長…ああ…」


「なんて声…出してやがる…」


「だって…だって…」


「俺は鉄●団団長…オ●ガ・イツカだぞ…こんくれぇなんてこたぁねぇ…」


「そんな…俺なんかのために…」


「団員を守んのは俺の仕事だ…」


「でも!」


男は歩き始め

「いいから行くぞ、皆が待ってんだ、それに…」


ドサ……

男は倒れ左手を伸ばす

「俺は止まんねぇからよ…お前らが止まんねぇかぎり、その先に俺はいるぞ!だからよ…止まるんじゃねぇぞ」



「なにしてんだテメェッ!」



トモカズが叫んだ

「なにいきなりオ●ガぶっ混んでんだよッ!いらねぇんだよ!話進まねぇんだよ!早く話進めろぉッ!」





パァンッ!

再び銃声が聞こえた、次の瞬間



ドサ…


トモカズの目の前にオオカミが倒れていた



「狙った筈だったんだが、邪魔が入ったな」


茂みの中から銃を持ったタダヒサが現れた

「全く馬鹿な獣だよ、わざわざ人間を庇って死んじまうとはなぁ、所詮人の姿を手に入れても獣は獣、頭はバカのままだなぁッ!」


そう言うタダヒサは大声で笑い始めた

次の瞬間


ダァァァンッ!

トモカズがタダヒサを木刀で殴り飛ばした

「イテテ…相変わらずの馬鹿力だ…」


トモカズは木刀をタダヒサに振り下ろそうとするが

「一旦頭に血がのぼると駄目になんのは似てるなぁ、あんたの親父さんと」


タダヒサは銃を構えた

パァンッ!


「がは…」

ドサ…

トモカズは腹を抑えながら倒れた


「悪いな、俺が生きるためには仕方ねえんでな……ん?」


今度はゼロがタダヒサに殴りかかるが

「アンタも何も考えられなくなるタイプだったよなぁッ!」


パァン!

「が……」

ゼロが倒れる

「さて……お前はどうする?かばん、大人しくスターの所に行くか」

タダヒサはかばんに銃を向ける

「死体としてついていくか、どちらか選べ」

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