第20話 白き伝説

「がは……」

トモカズ、ゼロ、かばんの攻撃を受けたスターは


ズガァァアン!!

城に向かって吹っ飛んだ


そしてスターが突っ込んだ城は音を立てて崩れた



「しょえー!風魔ー!」

老人の声のようなものが聞こえたが気のせいのはず




「今じゃあああああああああッ!!」

コウリュウの掛け声と共に四神達が一斉に攻撃を始める


炎や風がスターが埋もれているであろう場所に降り注ぐ



しばらくして四神達は攻撃を止めた

城があった場所は瓦礫の山と化しあたり一面に土煙があがる


「やったか…」

コウリュウが呟いた


その場にいる誰もがコウリュウと同じ事を思った…ただ一人を除いて


「あの野郎がそう簡単にくたばる訳ねえだろ」

トモカズが呟いた



ガラ…

突然瓦礫から音が鳴った


「ほら見ろやっぱり生きてるじゃねえか」


ズボッ!

瓦礫から手が現れ次の瞬間


「残念でしたね、君達では私は倒せない」

瓦礫を飛ばしながらスターが姿を見せた


「だがサンドスターの供給が得られないのは少々厄介だ」


ブォン!

「うらああああああああああ!!」

距離を詰めたトモカズがスターに向け木刀を振り下ろす

スターがトモカズに手を向ける


ズガァァア!

トモカズの前に壁のようなものが現れる

「なッ……!」

ガキィィィン!


「これ以上君達に構っている時間は無い、後は任せましたよ」

スターがトモカズ達に背を向け歩き出した


「待ちやがれええええええ!」

トモカズはスターを追いかけるが

ズガァァアン!


突然何かがトモカズの前に落ちてきた


「何やってんだテメェ…ッ!」

トモカズが落ちてきたそれを睨んだ

「ライオン……テメェッ!」


「…………」

ライオンは何も答えない



「はあ…はあ…ライオンは、ライオン達は操られてる……だけだ……」

苦しそうに言うヘラジカは血を流しながら倒れていた

それを聞いたトモカズは舌打ちをする


「厄介なことになりやがったぜ」


トモカズ達は円状に集まり背中合わせになる

「おい、ゼロコイツらまとめてぶっ飛ばせよ」


「うるせえ、いくら俺でもこの数は無理だ」


「それより皆さん、フレンズさん達が私たちを囲み始めてませんか?」


ヘラジカ以外のフレンズ達がトモカズ達を取り囲む


「……そろそろ助っ人が来るはずだ……それまで耐えろッ!」

トモカズが声を出した、その時


ザ…ザ…

何かの足音が聞こえ

「やっと来やがったか……」

トモカズ達はその足音の方へ振り返った、しかし


「セ●サターンシロ!」

柔道着に身を包んだ男がゲームを持ちながら立っていた



「誰だテメェはあああああああ!」

トモカズが叫んだ




その頃

「何を落ち込んでいるのですか…」

とある場所にて博士が目の前で項垂れている白髪の男に尋ねる

「いやだってあのタイミングでド●ゴンボール流れるなんて思わなかったから…もう二人やる気失せちゃってさぁ…いやテレビ点けっぱなしにしてた俺が悪いんだけど…」


「お前はかばんと何をしようとしてたのですか」

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