第15話 へいげんの悪夢

へいげんちほー


ガキィィィン!!

へいげんではヘラジカとライオンはいつもの通り決闘…力比べをしていた

「「はあああああああッ!!」

ガキィィィン!!

攻撃を繰り出したあと2人は後方へ跳び距離が開いた

その時



ヒュンッ!!

「ッ……!!」

グサ…

突然飛んできた刀がヘラジカの腕に刺さった


「なんだ…一体…」

ヘラジカは膝をついた


「ヘラジカ!!」

ライオンがヘラジカに駆け寄った

「くっ…大丈夫だ、このくらい」

ヘラジカはそう言いながら腕から刀を抜いた


「流石は森の王、やはり心臓を狙わなければ君の動きは止められませんか」


スターが笑みを浮かべながらヘラジカ達に近づく


「…ッお前は!!」

ザッ!!

ライオンが野性解放をしスターに攻撃を仕掛けた

「何も考えず攻撃を加えますか…猪突猛進ならぬ獅子猛進…と言った所ですかね」

スターがそう呟いた瞬間


ドドドドドドドド!

地面から無数の黒い棘が生え始め


「なっ!!」

ドスッ…

「がは…」


ライオンの体を貫いた

「ライオン!!貴様ァァァ!!」

ヘラジカも攻撃を仕掛けようとしたが、それより早くスターに近づく影が3つ


「「「はあああああああああ!」」」

アラビアオリックス、オーロックス、ツキノワグマ、ライオンの部下三人がスターに武器を振り下ろした

「ライオンの部下が3匹…これも戦力には違いない」

そう呟くと今度はスターの周りを黒い壁のようなものが取り囲んだ


ガキィィィン!!

3人の攻撃は壁に防がれた、次の瞬間


グサッ!!

「なっ…」

「うぐ…」

「が…」


壁から突然棘が生え三人を貫いた


「さて、次はどうしますか?森の王よ」

スターが笑みを浮かべながらヘラジカに近づく

次の瞬間

「見えていますよ、君の事は」

スターがいきなり何もないところを殴った

ドッ!

すると

「カメレオンッ!!」


殴られたカメレオンが姿を現し

ドサ…

地面に倒れた

するとスターがヘラジカに向き直り

「君はそこで見ているといい」

シュルッ!!

そう言った瞬間、黒い触手が地面から伸び、ヘラジカに巻きついた

「なんだ…これは一体…」



「やれやれ、雑魚が集まった所で無駄なんですよ…」


その後はヘラジカの部下も攻撃を仕掛けるが全て防がれてしまった…


「さぁ、次こそ君の番だ、最後は楽しませて欲しいものだよ」

シュル…ヘラジカに巻きついていた触手が離れ…


「お前だけは!!」

ヘラジカはスターに向かって武器を振り下ろしたが…


ガキィィィン!!

何かがそれを受け止めた

「嘘だ…」


ライオンがそれを受け止めていた

「………」

ライオンは無言でヘラジカを爪で斬り裂いた

ズバッ!!


「うぐ…」

ドサ

ヘラジカは地面に倒れた

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