第14話 お久しぶりです



ジュウウウウゥゥ…

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッ!!」

漆塗りは鉄板の上で焼かれていた



「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッ!!」


「おらなんとか言ってみたらどうだこのヤロー、読者を散々待たせやがって」

カチッカチッ

トモカズが火加減を調節しながら言った

「ちょ、マジでごめんなさい!ごめんなさい!許してください!」

「だめだお前は今回ずっと焼かれてろ、というわけで本編始まりまーす」


ジュウウウウゥゥ…




「なるほど、つまり俺たちが仲間だと思っていたスターも、今回の元凶であるスターも…以前のやつとは別というわけか」

トモカズから話を聞いたタダヒサが唸った


ジュウウウウゥゥ…

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッ!!」



「そういう事だ…朧も結局向こうについちまった…おまけに雑魚とはいえあの量のセルリアン…戦力がたらねぇ」



ジュウウウウゥゥ…

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッ!!」


「確かにな、パークの外に応援を頼むのは難しいからな、俺たちでなんとかしないとな」


ジュウウウウゥゥ…

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッ!!」


するとトモカズは

「うるせええええええええッ!!おい!誰が本編まで出ろって言った!うるせえんだよさっきからッ!!」

ガンッ!

トモカズは鉄板を蹴った、その瞬間

ジュッ…


「ぎゃああああああああッ!!俺の足がああッ!!」

トモカズは足に火傷を負った


それを見たタダヒサは

「何やってんだお前らッ!!ちょっカメラ止めろ!カメラ止めろッ!!」




ピーーー


しばらくお待ちください



「確かにな、パークの外に応援を頼むのは難しいからな、俺たちでなんとかしないとな」


「そうだな…一応コウリュウ達には伝わってるはずだ、それまで持てばいいが…」

そう言いながらトモカズは部屋を出ようとする


「おい待て、まだ怪我が治ってないだろ」

タダヒサは止めるが

「休んでる暇なんざ無えよ、こうしてる間にも……」

言いかけた瞬間トモカズは何かに気づいた

後ろにはアヤが…いや…


「来ちまったのか…



「その名前で呼ばれるのは久しぶりですね、…」


するとタダヒサが

「……おいこいつを止めてくれ、まだ怪我が治ってない、それでもこいつは…」


しかしかばんは

「構いませんよ、止めたってこの人は止まらない、それはタダヒサさんもわかっているはずです」


「止まるんじゃ無えぞ…」


タダヒサは少し笑いながら

「それもそうだな…止めたって無駄か」


続けてトモカズが

「そういうこった、行かせてもらうぜ…それと…」



トモカズ、かばん、タダヒサの3人は


「「「お前は何やってんだッ!」」」


ゲシッ!

黒焦げになり左手の人差し指を出しながらうつ伏せになっている漆塗りを蹴り飛ばした


「あぎゃあああああッ!!」

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