第24話 幕

「さらばだタダヒサ君」

園長はナイフを突き立てた

「果たしてどうかな?」


ドゴオォッ!!

突然ドアが吹き飛んだ

「な、一体何が…」


「全部聞かせて貰いましたよ園長さんよぉ」

「全く…まさかアンタが黒幕とはな…」

「やれやれ、こんな悪ガキ2人を敵に回してしまうとは、貴方も運ない方だ」

トモカズ、ゼロ、スターが不気味な笑みを浮かべていた

「さあてお前ら、久しぶりに大暴れ出来るぞ……突撃開始だああああ!!」

3人は男達をなぎ倒していき


「ぐはあ…」

あっという間に園長以外を倒した


「……これまでか…一体どこから聞いていた?」


園長は座り込んだ


「あ?最初からだよ、いきなり通信機から声がし出したからよ、急いで来たわけだ」

トモカズは園長に近づき

「そろそろ話してもらうぜ、今までやった事の動機をな」


「動機…か…」

すると園長はニヤリと笑った


「ビジネスだよ、トモカズ君」


「ビジネスだと?ビジネスと一体なんの関係が」


「ビジネスには金が必要だ、そのためにはまず余分な経費を削減する必要がある、そこで私は考えた…あのペンギン供を消せばいい…とな」

園長は声を荒げた

「何がライブだ!!あんな金にならん物は要らん!ステージをぶっ壊すだけではまたいずれ再開する…だからペンギン供を消そうとした!!あのタダ飯食いどもがッ!!」


それを聞いたゼロが拳を握り歩き出そうとした

「てめえ…」

しかしスターがそれを止めた

「待ちなさい、まだ話は終わってませんよ」


トモカズは

「ツチノコを捕まえにいったのは売って金にするためか」


「その通りだ、もし仮に島から持ち出して存在そのものが消えても餌代が1匹分減るからな、クハハハハ」

園長は笑い出した

「ヘラジカとライオンの件はどうだ」


「ヘラジカとライオンか…ハハハハ…奴らを同士討ちさせ戦力を下げる、そこを狙い平原に住む獣供を一掃するッ!!そして奴らが戦っていた時の映像をプレゼンの資料にするッ!!それが狙いだよ、オオカミの件はその延長戦だ、獣を操る機械ッ!!それを売り込むためにな…」


ガシッ!

トモカズが園長の胸ぐらを掴んだ

「てめえ…何がビジネスだ…フレンズ奴らはそんなもんのために居るんじゃ無えんだよ!!」

「あの獣供はビジネスの道具だッ!!なぜ分からないッ!!サンドスターの研究を重ね島から持ち出す方法を見つけるために金が必要だっ…」


ドゴオォッ!!

トモカズが頭突きをし気絶させた

「ったく…とんだドグサレ野郎だ…」

トモカズは園長を担ぎ上げた

「どうするつもりだ、そいつを」

ゼロが尋ねた

「コイツにはまだ喋って貰うことがあるからな、地下牢かなんかに打ち込むさ…それと…」

トモカズはタダヒサに近づく

「アンタからも色々聞きたいことがある…全部教えてくれ」

するとタダヒサは


「…分かった…全てを話そう…」

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