第21話 覚悟

ズドオオオン!!

オオカミが振り下ろした爪が床に穴を作った

「もしかして本気で僕を殺ろうとしてる?」


カズヤは冷や汗をかきながらオオカミに問いかける


ブオオォォン!!


「危ないってレベルじゃないね…これは…」


(こうなったら…)


ガシッ!!

カズヤは近くにあった椅子を掴み

「まそっぷ!!」

オオカミに投げた

「ッ!!」

バギッ!!

しかしオオカミは椅子を切り裂いた

「今度はどうだッ!!

カズヤは 」を投げた

ガキン!!

「あ、やっぱり無理?そしたら…」


カズヤは走り出した

「逃げるんだよぉぉッ!!」

(オオカミを相手に素手じゃ無理だ…武器持ってても無理だけど…無いよりはマシだ…)


カズヤは走り続けたが

「またやっちゃったよ…なんで行き止まりに来ちゃうかなあッ!!」


ザ…ザ…

オオカミが笑みを浮かべながらカズヤに近づく


その頃

「へいげんでの事件、やっぱりタダヒサが絡んでたらしいぞトモカズ」

「…本当か?どうせ喋り方真似した奴とかがなりすましてるんじゃねえか?、お、コイツは新記録だ」

トモカズがハナクソを飛ばしゼロの服で手を拭いた

「てめえ…鼻ほじった手で触るんじゃねえ…それに前から気になってたんだが何故タダヒサを庇う」

今度は耳をほじりながら

「喋り方だけで判断するなって事だよ、別に庇ってる訳じゃねえ」

フゥー

耳くそをゼロに飛ばした

「さっきからお前は何なんだ…汚ねえなぁ…」

「いやな、実は昨日漆塗りとス●ブラやってボコられたからなんかイラついてな」

「だからってそのストレスを俺にぶつけんなよ…」

「まあ、なんだいずれにせよ判断はまだ早え」

トモカズは歩き出した

「んじゃ、ちょっくら園長の所に行ってくる、ったくなんで俺を呼ぶかなぁ…」



「こういうのを万事休すって言うのかな」

オオカミは徐々にカズヤとの距離を縮めていった


一方その頃

「さぁて今日はル●リオでも使おうかなぁ」

漆塗りがス●ブラをやっていた



「……本当はやりたくなかったけど…やるしか無いッ!!」



「やっぱりメ●ナイトも捨てがたいなぁ…」



「ええと…確か…」



「よし決めた!!ロ●ットを使お…ん?」

ガシッ!!

カズヤが漆塗りの首を掴み


「つーかまえたー」


「え?ちょ、何やってんの?」


オオカミに向かって投げた

「あああああああああああああ!!」

ドゴオッ!!

オオカミと漆塗りが激突した

「よしッ!今のうちに!!」

カズヤは走り出した、後ろから

「俺のニ●テンドース●ッチがああああああああああ!!」

しかしカズヤは

(聞かなかったことにしよう…)


走り続けた


しかし

「やっぱり早いねえ…オオカミは」

すぐに追いつかれオオカミはカズヤに飛びかかった

その時


パァン!!


ドサ…


「え?」

突然音が鳴りオオカミが倒れた

「なんで…どうして…」


カズヤの視線の先に居たのは

「人を襲う獣を始末するのもワシらの役目よ、ヒヒヒ」

銃を持ったタダヒサが立っていた

銃からは煙が出ていた

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