第18話 悪夢
カズヤが城を出ると太陽が沈みかけていた
「結局なんも得られず…か…逆に今日が色々ありすぎたんだよ…」
そう言って歩き出した
そこにトモカズとゼロがやって来た
「よぉ、その様子を見ると成功したらしいな」
「ま、一応ね、あとそろそろ帰るからさばんなまで一緒に連れてってよ」
「あぁ…そのことなんだけどなぁ…」
トモカズはカズヤに白い何かを渡した
「これは?」
「アヤから預かって来たんだよ、お前に渡せって」
「母さんが?」
「昔使ってたかばんだとよ、そん中に数日分の着替えとか入ってるからしばらくは大丈夫だろ」
「いや、今日は休園日だからいいけど普通に客とか来る日にこんなデカイの背負いたく無いんだけど」
するとトモカズが
「あぁ…その事なんだが…実はな、一応
トモカズとゼロは歩き出した
「本当に良いのか?放っておいて…もし見つけちまったら」
ゼロがトモカズに訊いた
「どうせ見つからねえさ…アイツは…もう…」
トモカズが呟いた
その後色々あってカズヤは城に泊まっていた
「明日はなんか見つかればいいけど…まあいいか、寝よ寝よ、今日は疲れた」
「く、来るな…化け物おお!!」
「こっちに…来るなぁ!!」
「もうやめて!!お兄ちゃん!!」
「ハッ…はあ…はあ…」
カズヤが目を覚まし
「…だから嫌だったんだよ…戦うなんて…」
呟いた
「もう朝か」
カズヤは城を出て歩き出した
「えーと、次は図書館にでも行ってみるか」
その頃
「園長、さばくちほーとへいげんちほーの件ですが…」
男が口を開いた
「それも聞いている、まさか1日で二回も…やはり放っては置けないな、まあいい下がりたまえ」
「はっ…」
男は部屋を出て行った
「全く困ったものだな」
園長が呟いた
そして
「だから我々は何も知らないのです」
「博士の言う通り我々はヒトのフレンズなど知らないのです」
それを聞いたカズヤは
「そうか、それは残念だなぁー、なんか情報があれば美味しい料理を作ってあげるんだけどなぁー、知らないならしょうがないなぁー」
態とらしく言った
すると
「りょ、料理で我々を釣ろうなど」
「ひゃ、100年早いのです…じゅるり」
カズヤはさらに
「そうかー島で一番賢い2人でも知らないことがあるんだー、いやぁ驚いたー」
ピクッ
「やっぱりもっと賢いフレンズに聞いた方が良いかもなー」
ガタッ
「何を言っているのですか!!我々が知らないわけ無いのです!!ヒトのフレンズは確かに居たのです!!かばんという名前のッ!!」
博士が大声を出した
「は、博士…それは言っては…」
「ハッ…!!」
☆告知
1月1日、正月番外編として年賀状ネタをやります、31日迄に作者ツイッターのDMなどに名前と文章などを頂ければそれを実際に出しカズヤ達がツッコミます、ご応募お待ちしております
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