第16話 作戦

カズヤから連絡を受けたトモカズとゼロはへいげんに到着した

そして事情を聞いたトモカズは

「つまり、どっかの野郎にツキノワグマとアルマジロを人質に取られ、ライオンもヘラジカも下手に動けねえ…と」

カズヤは

「そう言う事、で、2人に全力で殺し合いをさせようって話だよ、城に監視カメラがあるから少しでも変な真似したら」

「人質を…って訳か、ったくこれじゃあまるでこの間の」

ゼロが拳を握りながら言った

そこへトモカズが

「まぁあれだ、うだうだ言った所で何も変わらねえ、おい、カメレオン、そいつの居場所は分かってんのか?」

訊かれたカメレオンは

「場所は分かってるでござる!!今から案内を!!」

しかしトモカズは

「いや、場所さえ教えてくれりゃあ平気だ、俺とゼロでとっちめに行く、お前にはやってもらわなきゃならねえ事があるからな」


「い、一体それは…」

すると

「「城に仕掛けられた監視カメラの破壊だよ」」

カズヤとトモカズが同時に言った


「ほぉ、流石は俺の息子だな、考えは同じって訳だ、じゃカメレオンに説明頼むわ」

「そっちこそ、ゼロさんにちゃんと説明してよね」


そして

「それじゃ分かってんだろうなカズヤ」

「分かってるよ、次会うときは」


「「6人だ」」


4人は二手に分かれ走り出した


その頃城では

ガキィィィン!!


ライオンとヘラジカがすでに戦いを始めていた

「「はあああああああああ!!」」

ガキィィィン!!


「フフフ…ハハハハハ!!最高だああああ!!」

2人が戦う様子をモニターで見ていた男が笑った

「さて、奴らの様子は…と」

別の部屋に移動した

そこには眠っているツキノワグマとアルマジロと別の男が居た

「どうだ、様子は」



「全く起きる気配がありませんよ、すごい効き目ですねこの睡眠薬は」

「だが油断はするなよ、見張っておけ」

するとそこへ

「首尾はどうなっておるヒヒヒ」

タダヒサがやって来た

「ええ、あなたの睡眠薬が結構効いてるみたいで助かりましたよ、流石は元医者だ」

「ヒヒヒ、まあそう煽てやるな、さてワシはそろそろ行くとするか、ヒヒヒ」

タダヒサは部屋を出て行った


「俺は奴らの様子を見る、お前は引き続き見張りをしろ」



「本当にやるでござるか?」

城の入り口でカメレオンが不安そうに言った

「やるしかないんだよ」

カズヤは木刀を握りしめた



*数分前

「おいカズヤ、こいつを持ってけ」

トモカズがカズヤに木刀を渡した

「丸腰で行くよりはマシだろ?一応持っとけ」

カズヤは木刀を受け取った

「分かった、父さんも気をつけてね」

「ふっ、息子に心配されるほど年はとってねえよ」


「それじゃあ…始めようか」

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