第13話 遺跡探索
「さて、どっから探すかな…やっぱりフレンズに聞いた方が早いかな」
カズヤは腕を組んだ
「サーバル…は知らないだろうし、ジャガーもカワウソも…うーん…トキは耳がもたないしなぁ、やっぱり行くとしたら…」
「何を迷っておる」
タダヒサが後ろから話しかけた
「いきなり話しかけないでくださいよ…びっくりするじゃ無いですか…」
「いやなに、ヌシが何か悩み事をしているようでな、もし探し物があるならさばくに行くが良かろ、あそこなら誰も知らぬ物が眠っているやも知れぬ、ヒヒヒ」
そう言ってタダヒサは離れていった
そして静かに笑いながら
「運が良ければ…ヒヒヒ」
「さばく…か…」
トモカズとゼロは図書館に訪れていた
「つまり、お前を捕らえた奴は特徴的な喋り方だった…と」
ワシミミズクは
「そうなのです、私の事を『ヌシ』と呼んだり、良く笑っていたのです、『ヒヒヒ』…と、良く覚えて居るのです」
2人は図書館を出た
「やっぱりタダヒサが怪しいな、あんな喋り方する奴他には居ねえ」
ゼロが口を開いた
「そうでもねえよ、アイツになすりつけようとしてそういう喋り方をしたかもしれねえ」
トモカズが返した、するとゼロは
「だが、1度目のパーク閉鎖、あれはアイツが一枚噛んでるらしいじゃねえか、またパークを…」
「まぁあれだ、とりあえず捜査を続けるしかねえさ、また起きるかもしれねえからな」
そしてカズヤは
「あああああああああああああ!!」
「待ちやがれええ!!!」
さばくちほー、遺跡迷宮で大勢の男に追われていた、その隣には
「アイツらの狙いは俺だぞ!!なんでお前まで逃げてんだ!!」
ツチノコが全力で疾走していた
「だってほぼ一方通行みたいなもんだから僕も追われてるようなもんなんだよ!!それよりなんでツチノコが追われてんの!!」
「俺が知りたいわ!!いきなり金がどうのこうのとか言い出したんだよアイツら!!」
「ああ、ツチノコは珍しいから売るつもりかもしれないねそれ」
「とりあえずなんとかしないと…この先も分かれ道なんか無いんだぞ!!」
するとカズヤは立ち止まり
「だったら僕が時間を稼ぐ、その間にツチノコは逃げて!!」
男たちに向かって走り出した
「うおおおおおおおおお!!」
すると男の1人が
「どけクソガキが!!」
バゴッ!
カズヤを殴り飛ばした
「あふん…」
「なにしに来たんだお前はああああ!!」
2人は再び逃走を始めた
「俺だって目立ちたかったんだよ!!主人公なのに全然目立ってないから!!」
「そんな事言ってる場合か!!お前は逃げる必要は……っ!」
突然ツチノコが大きく体制を崩した
「ツチノコッ!!」
カズヤはツチノコを抱き抱え走り出した
「お前は関係ないって言ったろうが!!」
「だからって!!目の前で困ってる奴を放っておけるわけ無いだろ!!」
(今は何も考えず逃げることだけを…)
カズヤはひたすら走り続けたが…
「行き止まりに来ちゃったよ…」
「ようやく…追いついたぜ…」
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