第12話 大乱闘

「これより第一回大乱闘フレンズブラザーズを開始する!!」

トモカズが声を張り上げた


うおおおおおおおおお!!




「待たんかいいいいい!!」

カズヤが止めた

「あ?なんだよ急に」

「いや、何初っ端から変な事やろうとしてんだ父さんは!!何だよフレンズブラザーズって!!読者が混乱したらどうすんの!!」

「ほら、あれだよつい最近発売されたろ?大乱闘ス●ッシュブラザーズ、あの波に乗っかればPV数稼げんだろ?」

「やめてくんない、そういう生々しい話は」


「という訳で第1戦始まりまーす」

「話を聞けええ!!」



第1戦 ライオンVSアライグマ

「ふぁぁ…ゴロゴロしてたいんだけどなぁ…」

「フハハハハ!!アライさんの活躍を見るのだ!!」

*戦えばアライさんが負けます


「アライさんには184個の必殺技があるのだ!!」

*戦えばアライさんが負けます


「アライさんの勝ちは見えてるのだ!!」

*戦えばアライさんが負けます


「フハハハハハハ!!」

アライグマがライオンに飛びかかった

*戦えばアライさんが負けます



「ふんッ!!」

バゴッ!!

ライオンがアライグマを叩きつけた

「うげッ…」

アライグマは地面にめり込んだ



「……本編始めまーす」

「いや本編じゃなかったんかい!!何だったんだよ今までのは!!」


*本編始まります



「まぁ色々あったが三日間の職場体験は終わりだ」

ゼロがカズヤに言った

「最後に何か訊きたいことはあるか?」

カズヤは

「じゃあ一つだけ、ヒトのフレンズは今どこにいるんですか?」

「資料を見なかったのか?ヒトのフレンズは存在しねえんだよ」

「でも聞いたんですよね、ヒトのフレンズは確かに居るって」


「一体誰がそんな事言いやがった…」

ゼロが静かに言った

「……やっぱり居るんですね、ヒトのフレンズは」


「ああ…確かに居る、だがこれ以上は俺の口からは言えねえ」


「何故、そこまで隠すんですか?」

カズヤが訊くと

「お前こそなんでそこまでして知りたがるんだ、知ってどうするつもりだ」


「別に、ただ気になることはすぐ知りたくなるんですよね、何故あなた方がそこまで隠すのかを…ね」

カズヤはニヤリと笑う

「だったら探してみな…見つかるとは思えねえがな」

ゼロはカズヤに背を向け歩き出した

「ええ、探してみますよ…必ず」



その日の夜

「ねえ父さん」

「なんだ?」

カズヤはトモカズに

「ヒトのフレンズって今どこに居るの?」

「ヒトのフレンズだぁ?寝言は寝てから言いな、そもそも人間はフレンズにはならねえんだよ、理由は知らねえがな」


「そう…」

カズヤは自分の部屋に向かった

(やっぱり自分で調べるしかないのか…)




翌日

「さて、どこから探そうか」

カズヤは地図を見ていた

「スターさんのおかげでパークに来るのは簡単だけど探すのはまた別だからなぁ…」

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