第10話 真実
「………随分と手の込んだ仕掛けしておきながら…何故だ?」
トモカズは鉄骨に埋もれていた白い何かを見つめていた
「トモカズ、何か見つけたのか?」
「ああ、犯人の手がかりが早速見つかったよ…だが気になることがあってな」
「気になること?一体なんだ」
するとトモカズは鉄骨の一部を見ながら
「あれ見てみろ」
それを聞いたゼロはその場所を見た、そこにはヒビが入った鉄骨とテープのような物が
「コイツは…」
「ああ、亀裂が入ってる…いや、完全に切断されてやがる…そしてそのテープ…」
「あらかじめ鉄骨を切断…ある程度頑丈なテープを巻き付けてたってわけか…」
「ああ、下手に触らなければ崩れることはない…だからこそ、この仕掛けをしたんだ、スピーカーの音による振動、5人が踊った際に起こる僅かな振動…これが鉄骨にダメージを与え…」
「じゃないでしょおおおお!!」
ドゴォッ!
漆塗りの顔面にカズヤの拳が食い込んだ
「ぶべらッ!」
「なんで前回と同じ出だしなんですか!!」
「いやだってめんどくさいからちょっと文字数稼ごうかと…」
「だからってもっとやり方ってのがあるでしょう!!読者もビックリしますよ!!それよりも…」
カズヤはトモカズとゼロを指差した
「なんであんたたちまでノッてるんですか!!」
するとトモカズが
「もう第3期だぜ?俺3連で出てるんだぜ?もうそろそろめんどくさくなってくるんだよ色々と、本当は第3期出ない予定だったのにお前が鉄骨の下敷きになって意識失うから、それにホラ、見てみろよ右下、もう600文字も稼げたぜ」
「はぁ…もうこれだけ稼げれば充分でしょ?早く本編始めないと、読者がブラウザバックしちゃうよ」
「つまりヒトのフレンズは確かに居たって事ですか?」
「その通りよ、だが今は何処にいるのかワシには分からぬがな」
タダヒサは病室を出て行った
(ヒトのフレンズは居た…ならあの資料は一体…)
「つまりワシミミズクが居ない代わりにこれが置いてあった訳か」
トモカズは紙に書かれた文字を読んだ
『お前の助手は預かった、返して欲しければここに来い』
文字の下には地図が描かれていた
「その場所に行ったら指示を受けたのです…水上ステージの鉄骨を崩せと…ココを狙えば1発で崩れると…」
「だから羽を飛ばしたのか、その場所目掛けて」
博士はうな垂れた
「まさかこんな事になるとは…思わなかったのです、助手は無事に帰ってきましたが…私は…私は…」
ポン
トモカズが博士の頭に手を置いた
「顔を上げろ、幸い死人は出ちゃいねえ…」
「ですが…カズヤは…カズヤが…」
「アイツなら心配要らねえよ…」
2人は図書館を出た
「いよいよ分からなくなってきたな、真犯人の狙いが」
「そうだな、ここに来る前にお前から聞いた話じゃ…」
「ああ、コノハズクが羽を飛ばして鉄骨を崩した、だがあの場所を崩しても鉄骨の落下のスピード、威力が落ちる…もし最初の仕掛けが発動してればカズヤは確実に死んでた…もしペパプの奴らを消すのが目的だとしたら…一体なぜ…」
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