第6話 15万

「さあ!私と勝負しろおおお!!」

ヘラジカがカズヤに杈を振り下ろした

「え?」


ズガアアン!!


「あ、危なかった…」

カズヤが呟いた

「ギリギリで躱したか…だが次こそは!!」

ヘラジカが再び杈を振る

「いやちょっと待って!!」

ブォン!!

「危なッ!」

ブォン!

「いや待って!!」

カズヤはヘラジカの攻撃を躱していく

「ちょっと!ゼロさん見てないで助けてくださいよ!!」

カズヤが叫んだ

「そう言ってるが躱してるじゃねえか」

「結構ギリギリなんですけど!!」


「はあ…しょうがねえな…」

ゼロが拳を握る


「はあああああああああああ!!」

ヘラジカが杈を振りかぶった

するとそこへ


「殺るなら俺を殺れえええええ!!」

男が突然猛スピードで突っ込み

ガンッ!

「ああああああああああ!!」

ヘラジカに吹き飛ばされた


「え?今のって…」


ブォン!

ヘラジカが杈を振り下ろした

「あ…終わった…」


ガキィィィン!


「……ゼロ…さん」

ゼロがヘラジカの攻撃を受け止めていた

「ったく手間がかかる野郎だな…おいヘラジカ!!なんでカズヤを狙うんだ!!」

「あのカズの息子だ!!弱いわけがないだろう!!」

「お前も見ただろ!!こいつは避けんので精一杯なんだよ!!あいつのガキだからって強いとは…」

ゼロは拳に力を込め

「限らねえだろおッ!!」

ガキィィィン!

ヘラジカを吹き飛ばした

「がは…」

ヘラジカは地面に打ち付けられ気絶した

「しばらく頭を冷やしやがれ…おい大丈夫か」

座り込んだカズヤにゼロが手を伸ばした

「僕は大丈夫ですけど…男の人が…」

「ああ、さっきのか…まあ作者だし大丈夫だろ」

「え?作者?」

「気づかなかったのか?まあ、いいか、あるゲームの復刻ガチャでな、15万注ぎ込んだのに欲しいキャラが出なくて嫌になったんだろ、生きるのが」

「確かに今思い出しましたよ…あの人作者でしたね…アライグマ7体でしたっけ?」

「フェネックも7体出たらしい」


「「…………」」

「戻るか…」

「はい…」



二人はその後さばんなに再び戻ってきた

「あ、お帰り二人とも!!」

サーバルが二人に声をかけた

「ミライさんから解放されてよかったですね…」

「そうだな…」

ゼロは建物の中に入っていった

するとサーバルがカズヤに近づき

「本当にカズちゃんそっくりだねー!!」

「そういえばサーバルは父さんとどういう関係なの?」

「昔ね!ここで暮らしてたの!」

「まさか…二人で?」

「ううん、四人だよ!!カズちゃんだけじゃなくてかばん…」


「サーバル!!」

突然ゼロがやってきて声を出した

「まだ喋ってたのか、もうそろそろ時間だ早く寝どこにいった方がいいぞ」

それを聞いたサーバルは

「あ、そ、そうだね…それじゃあね!!」

サーバルは手を振りながら走り出した


(結局サーバルは父さんと誰と暮らしてたんだろう…かばんって言いかけてたよね…)


質問コーナー

カズヤがハガキを持っていた

「えー、このコーナーは父さんがやるはずでしたが…僕に質問が来たため僕がやります『カズヤさん初の茶番いかがでしたか』疲れました、それではまた次回」

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