第3話 ギミー
「じゃんぐるから回っていくルートで行くぞ」
ゼロが後部座席に座っているカズヤに言った
「はい、よろしくおねがいします」
ブロロロロ…
バスが動き出した
「一度パークを閉める前は本当の動物園みたいな感じだったが、お前の親父がここを復興させる時にフレンズ達に今までの暮らしをさせる…そう言っていくつかの施設を復旧させたぐらいで他はなんも弄って無えからな…さばんなはあの家くらいしか無えよ」
それを聞いたカズヤは
「それは何回も聞きましたよ」
外を眺めながら呟いた
「そうか…とりあえず今のうちに聞いておきたい事とかあるか?」
「それじゃあひとつだけ良いですか?」
「なんだ?言ってみろ」
「昔のゼロさんはもう少し大人しかったみたいですがなんで今のような感じに?」
「……俺は昔っからこんな感じさ、ただ前は抑えてただけ…今はそれをやめただけに過ぎねえ」
「逆に見てみたかったですね、昔のゼロさん」
カズヤが言うと
「気持ち悪くなってゲロ吐いちまうかもな」
ゼロがそう呟いた
その頃パークの外では
「なあ、タケヒト…少し貸してくんねえか?金、倍にして返すからよぉ」
トモカズが左手で円マークを作った
「誰がお前なんかに貸すか、お前が人の金で勝つわけねえだろ、それにお前には返してもらわねえといけねえもんがあるんでな」
「お前になんか借りたっけか?」
「クリームパン」
「は?」
「ゴコクでクリームパン食ったろお前!」
「クリームパンぐらいでガタガタうるせえんだよ!!良いじゃねえかクリームパンぐらい!!」
トモカズがタケヒトに摑みかかる
二人はその後も言い争いを続ける
ジャパリパーク〜
バスはみずべちほーを抜けるゲートまで来ていた
「そろそろゆきやまちほーだな」
「ゼロさん、僕の今の服装解かります?」
「パーク職員の服だろ?」
するとカズヤは膝を叩いた
「短パンです!!なんで雪山に短パンで行かなきゃならないんですか!!、それにずっと座りっぱなしなんでそろそろ休みたいんですけど」
「ゆきやまちほーには旅館があるだろ?そこで一旦休憩するからもう少し待ってろ」
バスはゆきやまちほーに入っていく
その後
ペチペチペチペチペチペチ
「なんだこの音は…」
ゼロが後ろを見ると
ペチペチペチペチ
カズヤが膝を叩いていた
「お前…何やってんだ?」
するとカズヤが突然
「イエェェイ!!ノッてきた」
「どうした!」
カズヤは大声で歌い始める
「ギミ!ギミ!ギミ!@#&#/#@オー!アンパーン!」
「いや、歌詞めちゃくちゃじゃねえか…」
今度は窓を開け始め
「冷てえー!!雪だー!あははは!母さーん!僕は今、ゆきやまちほーに居まーす!!ゆきやまちほーは今日も雪でええええす!!あははははは!!」
その後、旅館にて
「落ち着いたか?」
「ええ…だいぶ…」
〜質問コーナー
質 問 無 し !!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます