第2話 体験開始
「……暑い…」
眠っていたカズヤは暑さで起こされた
その横には
「またお前か…アカリ…」
カズヤがため息をついた
「すぅ…すぅ…」
妹のアカリ、毎晩必ず布団に入ってくるから困ったもんだ…夏なんか暑くてしょうがない…まあこういう時は…
カズヤはアカリが着ているパジャマの襟を掴み、部屋から放り出した
「寝よう…」
カズヤは再び眠り始めた
そして朝になり
「それじゃ行ってくるよ父さん」
「おう行ってこい、お前の指導はゼロの野郎に任せてるから心配すんな」
「いやゼロさんだと逆に不安なんだけど…」
カズヤはそう言いながらバッグを背負った
「んじゃ向こうと繋げっかな」
父親が何かを手に取った
「おーいそろそろ始めてくれスター」
すると家の中に何かが現れた
「相変わらず凄いね…これ…」
「これ使えば一瞬でパークに着くからな」
家とパークを繋ぐワープホールらしいのだが…詳しい原理はわからない、父さんが持っているサンドスターの結晶と向こうにいるスターさんが持っている結晶を繋いでるとかなんとか、まあどうでもいいか
カズヤはワープホールに入って行った
ジャパリパーク〜さばんなちほー
「全く、あなたの父親は人使いが荒いですね…」
ため息をつきながら僕に話しかけてきたのは
「久しぶりですねカズヤ」
スターさん フレンズでありながらその知能の高さからパーク職員になることが出来たらしい
「さてそれでは行きましょう」
スターはカズヤを連れ、さばんなちほーに建っている建物に入って行った
「ゼロ、カズヤが来ましたよ」
スターが声をかけた
「もうそんな時間か…」
スター達に人影が近づく
「よお、久しぶりだなカズヤ、三日間の短い期間だがお前の親父から指導してくれって頼まれてるからな、まあそんな固くなるな」
ゼロさん スターさんと同じ理由で職員の一人だが…フレンズなはずなのになぜか男性の姿をしている
「あ?どうした、俺の顔に何かついてんのか?」
「いえ…そういうわけでは…」
「ゼロ、そろそろ始めてもいいのでは無いですか?」
スターが口を開いた
「それもそうだな、んじゃ行くぞ」
「あ、はい!」
ゼロに連れられ建物を出て行った
「ええ…分かっていますよトモカズ…彼には黙っておきますから…彼女の事は」
二人が出て行ったのを確認したスターはそう呟いた
「まず初日についてだが…まぁ、あれだとりあえずバスに乗ってパークを一周するだけだな」
「え?そんなんでいいんですか?」
「いきなりいろんなこと教えて覚えられるか?まずはどんな場所かを、客としてじゃなく職員として見てもらう、着替えはもう済ませてあるから大丈夫だな」
カズヤは既にパーク職員の服を着ていた
「はい、もう家で着替えてきました」
それを聞いたゼロはバスの運転席に乗り込んだ
「さあ始めるぞ、早く乗りな」
「はい、わかりました」
カズヤは後部座席に座った
体験初日が最悪の日になるとも知らずに…
質問コーナー
「はい、それでは質問コーナー入りまーす、まずは『お父様に質問、結局あの時壊されたポンコツは壊れたまんまなんでしょうかね?あと今おいくつですか』はいズバリ答えます、ポンコツは壊れたままです、あんだけシリアス展開にして壊したのに直っちゃったらつまらないですからね、あと年齢ですが…ええ…第1期で22歳…第2期が23歳だから…最終回が更に5年後…28…で、第3期は10年後だから…38です、はい、もういい年したおっさんになりましたね、はいそれでは次の質問『第4期はありますか?』ありません、漆塗りのネタが完全に無くなりますね、はい、というわけで質問コーナー終わりまーす、あと先日近況ノートに毎週日曜日の更新と書いてますが…来週から土日の2日連載になります、それではまた次回」
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