次のエピソードでめっちゃエロくいくかな!


  新学期の最初のHR。高校生の誰もが思うであろう、めっちゃどうでもいいHRを担任もめんどくさがっているのだろう、淡々と必要な伝達事項だけ述べて開始5分で終了した。

 美姫が友達と談笑していたのでいちいち声を掛けることも必要ないだろう思い、みうとまゆのクラスは当然HRが終わっていなかったので1人帰宅することにした。

 

 そして自宅に帰ったら。自室に戻ったら。まゆが生まれたままの姿で俺のベッドで寝ていた。いろいろ突っ込みどころ満載だが、暖房もつけずに裸で寝たら寒くない? という現実逃避。

 あまりに刺激的なシチュエーション。なのにまゆは完全に安心感で満たされていて、すやすやと静かに寝ている。なんとか自主規制のかからないように、毛布をかけてあげると温かそうに少し笑顔を見せてくれた。


 きっと誰も知らないのだろう。裸のまゆの身体にはいくつか切り傷のようなものが多々あることを。リストカットの類いではないのは、腕にも足にも背中にもそれの跡があるから明白だ。

 それでも今、まゆが気持ちよさそうに寝ている優しい顔を見ると、あの日、あの場所で。まゆの父親に包丁を突き刺したのは、法律やらなんやらからしたら間違っているのはわかってても、俺の人生として間違いじゃなかったと思える。


 少し髪を撫でてあげると「んっ」て気持ちよさそうに声を出した。


 まゆには辛いことがたくさんあるだろう。いや、誰にだってあるはずだ。

 それでも俺は「まゆには幸せを感じさせてあげたい」って身勝手極まりない思いを抱えている。


 これが恋愛感情なのかは俺にもよくわからない。

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